マーベルのダークヒーロー『パニッシャー』シーズン1 あらすじ・キャスト・感想

この作品は、あの『デアデビル』のシーズン2に、第1話から登場し、圧倒的な破壊力を見せつけた人間兵器『パニッシャー』が主役の物語です。

Netflixで2017年に配信開始され、位置付けとしてはデアデビルのスピンオフ作品で、デアデビルでの復讐後からストーリーがスタートします。


source:IMDb

ニューヨーク・ヘルズキッチンで、アイリッシュギャングの会合が襲われ一人を残し全員が死亡するという事件が起きました。

当初は複数犯だと見られていましたが、後に犯行はパニッシャーと呼ばれる元海兵隊のフランク・キャッスル一人の仕業とわかりました。

彼がギャングを殺害する訳は、かつてフランクの家族が、麻薬取引をしていたギャングたちの撃ち合いに巻き込まれ、全員死亡してしまったためで、なによりも家族を大切に思っていたフランクは、家族の仇をとるため犯罪にかかわっている全員を殺害しているのでした。

当初フランクは、家族はギャングの抗争に巻き込まれて死亡したと思っていたのですが、のちにブラックスミスという麻薬をトン単位で扱う仲介業者が、潜入捜査官が取引に関わっていることに気づき、3つの組織が関わる麻薬取引に現れなかったため取引相手同士で撃ち合いが始まったことと、潜入捜査官の存在をブラックスミスにバレるのを恐れた当局が、一般市民を避難させずにそのまま取引を始めさせたことにより家族が巻き込まれたということがわかりました。

やがて、フランクとデアデビルは、ブラックスミスが潜入しているという船に潜入しますが、それはブラックスミスの罠で、船には大量の爆薬が積んであり、2人を乗せた船は大爆発を起こしたのです。しかし、かろうじて2人とも船から脱出していたのでした。

その後、ブラックスミスの正体は、海兵隊時代の彼の上司で、フランクの裁判の時にフランクをかばい、彼の人間性を弁護したスクーノヴァ大佐だったということがわかりました。

フランクは大佐を殺害後、自宅に戻り自らの死亡記事を目にします。その後、トレードマークのドクロスーツを着用し、デアデビルの援護をし、その後姿を消すのでした。

フランク・キャッスル/パニッシャー(ジョン・バーンサル)

元海兵隊員で、家族をギャングの麻薬取引の際の撃ち合いで失い、復讐を行ないました。すでに死亡していることになっています。
悪に対しては容赦をしませんが、自分が気に入った人に対しては命を懸けても守ろうとします。

デヴィッド・リーバーマン/マイクロ(エボン・モス・バクラック)

元国家安全保障省でコンピューターを扱っていました。ハッキングが得意で、監視カメラなどにも容易に侵入します。
ある時、カンダハールで行われた殺害映像を入手し、それをマダニ捜査官に送ったことから、何者かに命を狙われ、捜査員から逃走中に撃たれ死亡しました。
が、実は携帯電話が命を救ってくれていました。※現在死亡扱いです。

ダイナ・マダニ(アンバー・ローズ・レバ)

国土安全保障省の女性捜査官で、カンダハールで行われた殺害事件をしつこく捜査しており、上層部に止められるものの、捜査を続けます。

カレン・ペイジ(デボラ・アン・ウォール)

かつて、マット(=デアデビル)とフォギーの弁護士事務所で働いていましたが、デアデビルとパニッシャーの攻防の際にフランクと出会い、現在は新聞社に勤務しています。

カーティス・ホイル(ジェイソン・R・ムーア)

フランクの親友で、元衛生兵です。フランクが生きていることを知っている数少ない人間の一人です。普段は帰還兵を集め、セラピーを行っています。

ビリー・ルッソ(ベン・バーンズ)

海兵隊時代のフランクの親友で、共に戦ったこともあります。帰還後は民間軍事会社を経営し成功しております。

物語は、デアデビルでの復讐劇の後から始まります。

フランク・キャッスル(=パニッシャー)は、アラバマ州でドッグ・オブ・ヘルの残党を殺害し、メキシコ・フアレスにいるカルテルの最後の一人をアメリカ・エルパソから射殺しました。そしてニューヨークのJFK国際空港から逃亡しようとしていた最後の一人をトイレで絞殺し、家族の殺害に関わった全員への復讐を終えたのでした。

既に死亡したことになっている彼は、復讐後は家族の悪夢に縛られたまま、その苦しみから逃れるため、工事現場で働きながらひたすらハンマーで壁を壊す毎日を送っておりました。

そんなある日、フランクの正体を知るマイクロと名乗る男から突然連絡があり、フランクが、カンダハールで行った作戦のビデオを見たかと、問われ、不安に陥るのでした。

マイクロの正体を探るため、フランクはデアデビルの戦いで知り合った新聞記者のカレンに接触し、情報の収集を依頼するのでした。

カレンの情報により、マイクロの正体を知ったフランクは、マイクロの隠れ家を見つけ出し、マイクロを捕えたのですが、話を聞いている内に真の敵がいることを理解していきました。

そして家族の死の全ての始まりがカンダハールの作戦にあることも知り、すべての因縁を終わらせるため、戦う決意をしたのでした。

デアデビルで大暴れし、自身の最強ぶりを披露してくれたパニッシャーですので、数限りなく見どころはありますが、その中から、いくつかご案内したいと思います。

1、バトルシーン

どんな相手にでも、一人で乗り込んで、向かってくる相手を、時には計画的に、時にはまっすぐにバタバタとなぎ倒していくのは非常に爽快と言えると思います。

肉弾戦、銃撃戦ともに見ごたえがあり、あの大きな身体がさらに大きく見え、迫力満点でおすすめできるポイントの一つです。

銃でもナイフでも素手でも徹底的に相手を痛めつけるので、苦手な人はいるでしょうが、それだからこそ、パニッシャーの迫力が存分に発揮されていると思います。

特に悪いヤツに対しては、なんの躊躇もなく一気に止めを刺しますので、ここまで躊躇なくやるのを見ると、ある意味清々しさを感じてしまいます。

2、パートナー

今回は、マイクロというパートナーがおりましたので、監視カメラをハッキングしたり、相手との戦闘時に上空からドローンで敵の位置を確認し、フランクに伝えるなど、ちょっとハイテクな戦闘が出来たりしてました。

マイクロには家族がおり、ある事情によりフランクが接触するのですが、マイクロの家族とフランクとのふれあいに、フランクのやさしさが垣間見えて暖かい気持ちになりました。

その分、マイクロがフランクを妬んだりもするでしょうね。

3、全般の見どころ

普段は人を寄せ付けず、冷酷なフランクが、気に入った人間に対しては、自分の身を挺しても救おうとしたり、自分の危機も気にせず守ろうとするなど、ただの殺人鬼ではない人間らしい姿がみごとに描かれています。

その分一度信じた人間はとことん信じてしまうという所があるため、裏切られたりもします。

フランクはずっと家族の死を引きずっており、眠りにつくたびに妻に起こされる夢を見るだけではなく、起こした妻がその後に撃たれて死亡する夢を見て飛び起きる姿が見ていて切なくなります。

また、デアデビルとのバトルで知り合った「カレン」が登場し、一緒に行動しているのも、マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズならではの見どころだと思います。

この作品中のパニッシャーは位置付けはヒーローですが、特殊な能力はなにもない普通の人間です。ただ単に人より精神力や力が強く、豊富で過酷な戦争経験により非常に戦闘能力が高いというだけなので、感情移入が他のヒーローに比べしやすいように思います。

また、今回の敵は表に出てこずに、法で裁きにくいということがあるため、そんな敵に対しては、真っすぐに突っ込んでいくパニッシャーはうってつけだと思います。

もちろん無法地帯が舞台での作品ではないため、法で裁けるところはしっかりと法の力も使うという、両方を上手く使い分けて敵を追い詰めていくところも見ものでした。

やはり何といっても、パニッシャーに期待することと言えば、やられても前に向かって行き、相手の武器を奪ってでも一人ひとりと倒していくところにあると思いますが、今シーズンもその暴れっぷりを存分に見せてくれました。

ストーリー的には、敵に騙されたり、追い込まれたりしながらも、最後は敵をやっつけるという勧善懲悪的な内容ですが、その中の仕掛けや展開が物凄く良く練られていて、非常に面白く、ずっとハラハラドキドキしっぱなしでした。

2019年1月18日に『パニッシャー』シーズン2が配信開始されますので、シーズン2も絶対に見たいと思います。

『パニッシャー』は2019年1月17日現在Netflixにて見放題にて配信されています。