アンブレラアカデミー、シーズン1・1話、ネタバレ感想・大富豪の死

配信スタート時、全米で最も需要のあるドラマと言われ、注目を集めていたアンブレラ・アカデミーですが、配信後すぐにシーズン2の更新が決定したことなどからも分かる通り、実際に見てかなり面白かったので、シーズン1・第1話から振り返ってみたいと思います。

※この記事にはネタバレが含まれていますので、ご注意ください。


source:IMDb

ある日、ナンバー1のルーカスは、月でハーグリーヴス卿に命じられた任務に就いていました。

そして、ナンバー2のディエゴは、自警団として強盗に押し入られた家で、投げナイフで強盗を倒し、そこの家族たちを救っていたのです。

ナンバー3のアリソンは、女優としてレッドカーペットの上で記者やカメラマンに囲まれていました。

またナンバー4のクラウスは、ドラッグリハビリ施設でのプログラムを終え、出所してすぐに薬に手を出し、仮死状態となったところを救急隊に救助されたのです。

その頃ナンバー7のヴァーニャは、ヴァイオリンのステージリハで、オペラ座の怪人を弾き終え、帰路についたところでした。

その時彼らの目に飛び込んできたのは、彼らの育ての親、レジナルド・ハーグリーヴズ卿の死の知らせだったのでした。

そして現在行方不明となっているナンバー5と、既に亡くなっているナンバー6のベンを除いた兄弟たちが、レジナルド・ハグリーヴス卿の自宅へ数年ぶりに集合したのでした。

時は1989年10月1日の12時、その時まで全く妊娠していなかった43人の女性が突如として出産すると言う不思議な出来事が起きたのです。

大富豪で発明家でもある、レジナルド・ハーグリーヴス卿は、その特別な能力を持つ子供たちをできるだけ養子に迎え入れることを決心し、ようやく7人の子供たちを養子に迎えることができたのです。

卿は世界を救うべく、彼らの持つ特別な能力を鍛え上げヒーローにするために、アンブレラ・アカデミーを設立したのでした。

その子供たちが、ヒーローとして初めて活躍したのは、武装した複数の犯人たちが起こした、銀行強盗立てこもり事件でした。

ナンバー1はその怪力で、ナンバー2は見事なナイフ投げで、そしてナンバー3はと言うと、相手にささやくだけで、相手を思い通りに行動させる力を持ち、その力で強盗を同士討ちさせたのです。

またナンバー4は死者と交信する力があり、ナンバー5は瞬間移動能力で強盗を翻弄し、ナンバー6は自分の身体から得体の知れない物体を出し、強盗を全滅させるという、見事なデビューを飾ったのです。

そして彼らはヒーローとなり、有名になっていくのでした。

ナンバー1、ルーサー … トム・ホッパー
ナンバー2、ディエゴ … デヴィッド・カスタネダ
ナンバー3、アリソン … エミー・レイバー・ ランプマン
ナンバー4、クラウス … ロバート・シーアン
ナンバー5 … エイダン・ギャラガ―
ナンバー6、ベン … ジャスティン・H・ミン
ナンバー7、ヴァーニャ … エレン・ペイジ
レジナルド・ハーグリーヴズ卿 … コルム・フィオール
グレース … ジョーダン・クレア・ロビンス
ポゴ … アダム・ゴドリー
アグネス・ロファ … シーラ・マッカーシー

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ヒーローとして活躍し、有名になっていくアンブレラ・アカデミーの兄弟たちですが、そこにはナンバー7・ヴァーニャの姿はありませんでした。

なぜなら、彼女には特殊な力がなにもなかったからです。

そのため彼女はヒーローとしての戦いはもとより、トレーニングにも参加させてもらえず、常に見ているだけでした。

その後ナンバー5が行方不明となったり、ベンが死亡したりとあった中、やがて兄弟たちは大人になるにつれ、1人また1人とレジナルド卿の元を去り、ナンバー1のルーカスを残し、兄弟たちは全員家を出てしまったのです。

そんな兄弟たちを、亡きハーグリーブス卿の家で優しく迎え入れたのは、レジナルド卿の執事で、人語を操るチンパンジーのポゴと、どこかおっとりした感じの、異様に若々しいアンドロイドの母親・グレースでした。

そんな風に久しぶりに集まった兄弟たちですが、ルーサーは、ディエゴが警察から盗み出した検視報告書を見せ、心不全による自然死だと言っても、卿の片眼鏡がないことから、誰かに殺されたことを主張し続けます。

またクラウスは、卿の部屋で金目の物を探すだけで、あまり卿の死に興味はないようです。

そしてヴァーニャは、家を出てから兄弟たちの暴露本を執筆したため、兄弟たちとどこかギクシャクしています。

そんな中部屋でルーサーが「I Think We’re Alone Now」をステレオで流すと、兄弟たちは思い思いにそれぞれの部屋でダンスを始めるのでした。

すると突然外でものすごい轟音が響き渡り、部屋中の物があちこち勝手に飛び交い、兄弟たちは何事かとあわてて外へ出るのです。

兄弟たちが庭の空間を見ると、そこには空間の歪みのような、ブラックホールのようなものができており、その中から、老人のような顔が覗いたかと思うと、いきなり人間が落ちてきたのです。

その落ちてきた人物を見た兄弟たちは驚きます。

その人物はなんと17年間も行方不明となっていたナンバー5で、しかも行方不明当時の13歳のままの姿だったからです。

ナンバー5に今まで何をしていたかと尋ねる兄弟たちに、ナンバー5は未来へ行き45年間も旅をしていたと話します。

なので、見かけは13歳でも、中身は58歳だと話すのでした。

ハーグリーヴス卿の葬儀が終わったその夜、ナンバー5は、家にコーヒーがないということから、子供のころに兄弟たちとよく来たグリィディーのドーナツ店へと行き、コーヒーを注文し、飲んでいたのです。

すると追跡装置を持ち、マシンガンで武装した複数の男たちが店に入って来て、ナンバー5を連れ出そうとするのです。

しかし持ち前の瞬間移動能力を使い、その男たち全てを倒したあと、その男たちが持っていた追跡装置を見ながら、自分の腕に埋め込まれていた発信装置をナイフで取り出し、店の外へ捨て、立ち去るのでした。

その頃埠頭では、ディエゴがハーグリーヴス卿の片眼鏡を海に捨てていたのです。

そして、ディエゴの車で送られてきたクラウスの横には、既に亡くなり、クラウスとしかコミュニケーションを取れないベンが霊体として座っているのでした。

それからしばらくしてヴァーニャが家へ帰ると、家の中でナンバー5が待ち伏せしていたのです。

ナンバー5は、兄弟の中で唯一何の力もなく普通なことから信頼できると言い、ヴァーニャに自分がタイムスリップしてからのことを語るのです。

ナンバー5によると、タイムスリップしてたどり着いた先は、滅亡後の地球だったと言うのです。

そしてその滅亡の理由は判らないものの、その日は「今から8日後」だとヴァーニャに告げるのでした。

この作品は単なるヒーロー物語だと思っていたのですが、実際に見てみると単なるヒーロー物とは全く違う面白さがありました。

せっかく各地からハーグリーブス卿が7人を集め、アンブレラアカデミーを設立してまで、ヒーローを育成しようとしていたのに、結局ルーサーを残してみんな自由気ままに生きていくことになってしまいました。

とは言っても、ディエゴは卿の家を出ても、結局一人でヒーロー活動をしていますし、クラウスはドラッグ中毒で使い物になりませんし、ナンバー5は行方不明だしと、男どもは誰一人として社会に適応しておりません。

そんな男どもに対し、女性陣はと言うと、アリソンは女優でヴァーニャはヴァイオリニストと、社会にはしっかりと適応しています。

しかし私生活では、アリソンはバツイチで、子供の親権まで元夫に取られてしまっていますし、ヴァーニャは、唯一兄弟の中で能力がないため、自分にコンプレックスを持ったせいで、兄弟の暴露本を出版してたりします。

しかも兄弟仲も決して良いとは言えず、45年の歳月を費やし、ようやく戻ってきたナンバー5も、あまりの兄弟のグダグダぶりに、あと8日しかないと言うのに、誰にも地球滅亡のことを言わず、全く力を持たないヴァーニャにしか言えなかったというのがなんとも残念ですね。

ただ物語の導入部分の第1話として見ると、スーパーヒーローになるハズだった兄弟が、現在のグダグダになるまでがスピーディーに上手く描かれてあり、第2話を期待させる内容となっています。

また、それぞれのキャストがそれぞれのキャラクターを見事に演じており、どんどん物語に引き込まれていきます。

特に、ナンバー5のエイダン・ギャラガ―は、妙に落ち着きがあり、本当に中身が58歳なのではないかと錯覚させるぐらい、見事な表現力でした。

物語はまだ第1話と始まったばかりですが、地球滅亡まで残り8日しかないのに、このグダグダな兄弟がどうなっていくのか、また滅亡の原因はなんなのか、そしてタイムスリップしていたナンバー5は、45年もどうしていたのかや、どうやって戻ってきたのかなど、この先も見どころはたくさんあります。

引き続き2話以降もしっかりと書いて行きたいと思います。

アンブレラアカデミーは2019年5月2日現在、Netflixにて配信されています。

配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。