凪のお暇・第1話、ネタバレ感想、空気は読むものではなく吸って吐くもの


source:TBS凪のお暇公式

いよいよ待ちに待ったTBS金曜ドラマ、凪のお暇がスタートしました。

累計発行部数250万部を突破している人気漫画を重版出来で好演した主演の黒木華さんや、脇を固める演技派俳優のみなさんや制作陣がどのように描いていくのかを非常に楽しみにしてました。

全話あらすじ・ネタバレはこちらからどうぞ

ドラマ「凪のお暇」あらすじ・キャスト、黒木華主演の人生断捨離ドラマ
source:TBS凪のお暇公式 7月期のTBS金曜ドラマは、コナリミサトさんの漫画作品で、第8回ananマンガ大賞受賞・第11回マンガ大賞ノミネート作品第3位などの様々な賞を受賞し、累...

都内にある家電メーカーで働くサラサラストレートヘアが特徴的な28歳の 大島凪 (黒木華) は、日々何事もなく平穏に過ごすために常に場の空気を読み 「わかる!」 と周りに同調することで自分の平和を保っていた。しかし、いつもニコニコ、ビクビク、人の顔色を伺う凪の様子に同僚からは、いじり、“良い意味で” のダメ出し、そして理不尽な仕事をふられ放題の毎日。そんな 「なんだかなぁ~」 な生活を送っていたある日、付き合っていた彼氏・我聞慎二 (高橋一生) からの一言がきっかけで心が折れてしまう。それをきっかけに 「わたしの人生、これでいいのだろうか…」 と見つめ直した結果、凪は人生のリセットを決意する。

会社を辞め、家も引き払い、交際していた彼氏もろとも知り合いとの連絡を絶ち、SNS をやめ、携帯も解約。幸せになるために人生のリセットを図った。そして東京郊外の何もない六畳一間のボロアパートに引っ越した凪。コンプレックスの天然パーマを隠すため毎朝1時間かけてアイロンをかけていたサラサラストレートヘアもやめて、そのままに生きることを決意する。仕事もこれまでのつながりも予定もない、誰にも縛られない楽しいはずの自由な生活。しかし、やはり人の目を気にしてしまう凪は空気を読んでしまいそうになる…。凪を追いかけてきた慎二やアパートの隣人・ゴン (中村倫也)、そして新しく出会った人たちに囲まれながら、凪の人生リセットストーリーが始まる。

引用:https://www.tbs.co.jp/NAGI_NO_OITOMA/story/story01.html

大島凪 … 黒木華
我聞慎二 … 高橋一生
安良城ゴン … 中村倫也
坂本龍子 … 市川実日子
白石うらら … 白鳥玉季
白石みすず … 吉田羊
吉永緑 … 三田佳子
大島夕 … 片平なぎさ
市川円 … 唐田えりか
杏 … 中田クルミ
エリィ … 水谷果穂
足立心 … 瀧内公美
江口真央 … 大塚千弘
織部鈴 … 藤本泉
小倉康明 … 谷恭輔
井原亮 … 田本清嵐
タカ … モクタール
ノリ … 松永拓野

登場人物についての詳細はこちらからどうぞ

ドラマ「凪のお暇」あらすじ・キャスト、黒木華主演の人生断捨離ドラマ
source:TBS凪のお暇公式 7月期のTBS金曜ドラマは、コナリミサトさんの漫画作品で、第8回ananマンガ大賞受賞・第11回マンガ大賞ノミネート作品第3位などの様々な賞を受賞し、累...

ひたすら空気を読み続けてきた、家電店に勤めるサラサラストレートヘアの大島渚は「わかるー」が口癖の28歳です。

空気を読みすぎるため、空気が悪くなることを恐れ、他人のミスをかばったり、人の雑用仕事を押し付けられても空気が悪くなることを恐れ、ついつい引き受けてしまいます。

凪は常に会社の同僚SNSをチェックしては、自分が仲間外れになっていないか、自分の悪口を言われていないかをいつも気にしていました。

そんな彼女にも1枚だけカードがあります、それは会社の営業部エース、我聞慎二と付き合っていることでした。

その夜凪の家を訪ねた慎二に「して、慎二。早く結婚して。そしたら私のなんだかなー、な毎日も、全部ひっくりかえるの。」と思うのです。

その翌朝慎二がまだグッスリ寝ている間に起きた凪は「ねえ、慎二。私ね本当はひどいクセ毛なの。」と思いながら、ストレートアイロンでクセ毛をストレートに伸ばしていくのでした。

ある夜同僚の江口真央が、義理の母が骨折したと言い、凪に自分の仕事を肩代わりしてもらって帰ったのです。

残業して彼女の仕事を片付けているとき、SNSの着信音がしたのです。

音のした方へ行ってみると、そこには江口真央が忘れたスマホがあり、開きっぱなしになっていた画面には彼女が同僚の足立心たちに送った「大島さんが仕事代わってくれたから、今からいくね~」というメッセージが送信されていたのです。

その画面には、足立心から「もう着いてるよー!」のメッセージが来ていて、織部鈴からは「私ももうすぐ着きま~す!大島さん不憫」というメッセージが丁度送られてきたのです。

そして足立心からの「私、絶対に大島さんみたいになりたくないわー」というメッセージを見た凪は「わかるー」とつぶやくのでした。

彼女らのメッセージに傷ついた凪は、恋人の慎二の元へ向かうのです。

しかし凪はそこで慎二が同僚たちに「結婚?ないない!」と話し、凪のことを「あれはね、アッチが良いから会ってるだけ。そいつ、一回食った後の野菜育てて、何回も何回も食うわけ。作る飯も貧乏くさいし、コンセントとかいちいち抜くし、俺そういうケチくさい女生理的に無理なんだ。」と話していたのです。

そこで慎二と目が合った凪は、これまで空気を読みすぎてきた反動で過呼吸を起こし、倒れてしまったのでした。


そんな出来事があった1週間後、慎二は北海道出張のお土産を手に、凪の部署を尋ねるのですが、足立に凪が会社を辞めたことを聞かされるのです。

会社を辞めた凪は立川市郊外にあるアパートに到着したのです。そこで自販機周辺に落ちているお釣りを漁り、女子高生たちにおつり漁りババアと呼ばれる吉永緑を目にするのです。

その後部屋に入ろうとすると、お隣さんの小学生・白石うららがちょうど帰ってきたため凪は挨拶しかけるのですが、うららは冷たい目を向けて部屋に入って行ってしまったのです。

凪が部屋に入ると隣の部屋から爆音が聞こえてきたため窓を開け隣を見ると、ゴーヤが実った蔓があり、部屋の中から腕にタトゥーを入れた安良城ゴンが窓から顔を出しタバコを吸い始めたのです。

慌てて部屋の中に引っ込み「えらいところに来てしまった。でも…大島凪、28歳、無職。しばしお暇いただきます。」と思うのでした。

その後夏の避難所として図書館へと行った凪は、自己啓発本を見ながらウィッシュリストを作ろうとノートを広げ、自分のやりたいことを書いていこうとするのですが、なにも思い浮かびません。

そのことで凪は「やりたいこともないのに思い切り過ぎた?もしこのまま貯金が尽きたら」と思い、再びおつり漁りババアと呼ばれる吉永緑を目にすることにより「あれがおひとりさまのなれのはて?」と思うのでした。

アパートに帰った凪は「私、このまま、ずっとここで独り?」と後ろ向きな想いにとらわれるのでした。

その時2階から人のようなものが落ちてきたため「まさか?」と思い外を見ると、そこには上の階の洗濯物が落ちていました。

その洗濯物を2階に届けると、そこは吉永緑の部屋で、彼女はお礼を言い「なんかお礼しなきゃね、上がってって。」と彼女を強引に部屋に引き入れるのでした。

独居老人の寂しいゴミ屋敷を想像していた凪でしたが、その部屋は彼女の趣味の映画が見られるリビングシアターを備えた部屋で、彼女は好きな映画を鑑賞していたところでした。

そして緑は、凪にパン屋さんでもらってきたパンの耳で作ったチョコポッキーをふるまってくれて、凪はその美味しさに驚くのでした。

その後緑が「わけあり?」と尋ねると、凪は「全然大したことじゃないんですけど、倒れちゃったんです、会社で、過呼吸で、息できなくなって。」と話すのです。

続けて凪は「で、ちょっとだけ?しんどかったのは…、倒れたことよりも…、恋人からも、同僚からも、誰からも連絡がこなくて…。いなかったんです、私のこと心配する人なんて一人も…。当たり前ですよね、本当の恋人でも、友達でもなかった訳だし。」と話すのです。

そして引っ越しの時に自転車と布団以外を全て捨ててしまったことを思い出しながら、凪は「ここに来たのは、とにかく、ただ、真っ新になりたくて。」と話しポッキーを食べながら映画を見るのでした。

その後散歩にでた凪は、近所に八百屋のアニキというお店を見つけ、あまりの安さに喜び、野菜を買うのですが、レシートを見ると2束100円の小松菜が500円になっていたのです。

言おうかどうしようか悩みながら凪がレジを見ると、レジのお姉さんが怖い顔をして忙しそうに袋詰めしていました。

ついつい空気を読んで引き下がりそうになる凪でしたが、自分を変えようと勇気を出して、レジのお姉さんに計算が違うと言いに行ったのです。

するとそれまでの怖い表情から一変して泣きそうな顔になり「ごめんなさい、またやっちゃった。」と謝ってきたのです。

その帰り道凪は、「初めてかも、言いたいこと言えた。勇気出してよかったー。」と思い、そのついでに道端に捨ててあった扇風機を拾ってきたのです。

そしてその扇風機をペンキで真っ黄色に塗った凪は、扇風機に「これから君は私の相棒だ。」と声をかけるのでした。

八百屋アニキで勇気をもらった凪は、窓の外でタバコを吸っている安良城ゴンに勇気を出して「ゴーヤ食べないんですか?」と話しかけるのです。

するとゴンは「これゴーヤなの?」と言い、やがてハサミを持ってきてゴーヤを取り、凪にくれたのでした。

その中の黄色いゴーヤを割って、ゴンに「種のまわりの赤いところが絶品なんです。騙されたと思って。」と話し食べさせるのです。

ゴーヤの赤い種を食べたゴンは「うん、甘い、旨い」と言い、幸せの黄色いラッキーゴーヤだと話す凪に「ラッキーゴーヤ、フフッ、知れて得した。」とまた一口食べるのでした。

するとそこに慎二がやってきて、「凪、どうしたその頭。」と言い「マジかよお前、ブスになったなぁ」と凪の頭を掴みながら話すのでした。

その後慎二は凪の部屋に入り、ひとりで喋りまくって凪の心を土足で踏み荒らし、「酒駆って来たから飲もう、なんかツマミ作ってよ。」と話すと、凪は勢いに押され「うん」と返事をし、ツマミの揚げゴーヤを作り始めるのです。

揚げゴーヤを食べ酒を飲み始めた慎二は、その後も一人でしゃべりまくり、やがて凪を押し倒そうとするのです。

すると凪の髪の毛が慎二の目に入り「痛った、髪の毛目に入った。お前この頭変だよ、元に戻してちゃんとしろよ。」と話し、再び凪を押し倒すのです。

しかし相棒の黄色い扇風機が回っているところを見た凪は慎二に「したら帰ってくれる?」と話し、「会社の人に言ってたでしょ、私と会うのはアッチが良いからだけだって。」と伝えるのです。

あれは男同士のそういう空気で言ったと話す慎二に凪は「あのね慎二。私この頭が地毛なの。子供のころから変な頭ってからかわれて、嫌でたまらなくて、月一でストパかけで毎朝1時間かけてブロウして、必死に真っ直ぐにしてたの。」と言うのです。

そして「それにね、私全然淡泊なんかじゃじゃないよ。物にも人にも執着しまくりだよ。」と話し「慎二と付き合ってるって、早くみんなに言ってやりたくてたまらなくて、もし慎二と結婚したら、結婚しましたって、SNS載せたらどれだけスカっとするかなっていつも想像してたよ、いつも。」と話すのです。

続けて「だから…、慎二にイヤなことされても、言われても…、何も言えなかった…。嫌われたくないから。」と話し「でも、もうそう言うのいらない、そう言う自分ごと、全部いらない。空気読みたくない。だって、だって、たぶん空気って読むものじゃなくて、吸って吐くものだと思うから。」と伝えるのです。

そんな凪に慎二は「いいかぁ…、お前は絶対変われない。絶対に。」と言い放ち、部屋を出ていくのでした。

そんな慎二を、凪は雨の中追いかけ、「ありのままの私を愛してくれなくていいから、今後一切、私にかかわらないで。」と告げるのでした。

そんな凪に慎二は「また来るね。」と言い残し、帰路につくのでした。

凪がアパートへ帰ると、2階の住人緑がアパートの一角でドライヤーで凪の頭を乾かしてくてたのです。

その様子をドアの陰から見たうららに、緑は「いらっしゃい」と声を掛け、呼び寄せたのです。

するとうららは凪に「さわってもいい?頭」といい、凪の頭にさわると「わーー!やっぱりふわふわぁー。初めて見た時からずっとさわりたいなって思ってたの。ふわふわのワンちゃんみたいで気持ちいい、いいなぁ、この髪の毛。」と話すと凪は「ワン!」と答えるのでした。

その頃駅前に到着した慎二は、メチャクチャ大泣きしながら駅への道を歩いていたのでした。

その後行きつけのスナックでめちゃくちゃ飲んだ慎二は、かつて凪が慎二にバレないように早起きし、1時間以上かけてブロウしていた姿がすごく健気だったとを話し「俺そん時思っちゃったんだよね、こいつのこと一生守るって、俺そいつのことメッチャ好きなんだ。」と大号泣するのでした。

その翌朝、皿を返しに来た隣人のゴンは、傷ついている凪をやさしくハグし「ごちそうさま」と言い部屋に戻るのでした。

累計発行部数250万部を突破している人気漫画「凪のお暇」を原作とする実写化ドラマですので、楽しみもありましたが、実写化することによってそれぞれのキャラクターがどうなるのかという心配もありました。

しかし実際にドラマを見てみると、その心配は杞憂に終わりました。

このドラマのメインとなる凪、慎二、ゴンや緑、うららなど、いずれの登場人物もしっかりキャラクターが立っており、原作の雰囲気を踏襲しつつ原作とはまた少し違う世界観を見事に表現してあったと思います。

原作の凪と黒木華さんとはイメージが違うかと思っていたのですが、実際にドラマを見ると見事にハマっていましたし、もっとイメージが違うんじゃないかと思っていた高橋一生さんも、原作の慎二との年齢の違いはありますが、原作以上の凪に対する小学生のようなイジワルっぷりや、本当は凪のことが大好きで大好きでたまらないギャップを上手く表現されていたと感じました。

またゴン演じる中村倫也さんのふわっとした感じや、吉永緑を演じる三田佳子さんのおつり漁りババアっぷりも見事なものでした。

いずれの役者さんも、原作との人物の違いを、演技で見事にカバーされていたと思います。

また全体的にスピード感もあり、画面ひとコマひとコマも丁寧に描かれていて、基本的には原作通りにストーリーを進行させながらも、色々と細やかな味付けをしてあり、それがまたドラマ版のオリジナリティを出していっていたと思います。

ともかく、1話を見る限り、予想以上に良い作品になっているように思えましたので、いよいよ市川実日子さん演じる坂本龍子が登場する、2話以降も引き続き楽しみに待ちたいと思います。

全てを捨てて人生のリセットを決意したアラサー女子の 凪 (黒木華) は、東京郊外にある6畳一間のアパートで再出発を図ろうとしていた。
しかし、突然訪ねてきた元カレ・慎二 (高橋一生) からの 「お前は絶対、変われない」 という言葉に、凪の心は激しく荒れていた。
そんな時、ふと目に入ったのは様々な支払い用紙。生きているだけでお金が減っていく現実に凪は危機感を覚え、失業保険の給付を受けるためにハローワークへ。
そこで、なにやら担当者ともめている 坂本龍子 (市川実日子) と出会う。落ち込んでいる様子の龍子に、凪は勇気を出して話かけてみるが…。

一方、慎二は行きつけのスナック「バブル」で ママ (武田真治) や 杏 (中田クルミ) から “女心が分かっていない” と説教を受け、凪との復縁はないと言われてしまう。
ヤケをおこした慎二は、凪のアパートへ行き執拗にチャイムを鳴らすも凪は留守。そんな慎二に声を掛けたのは上の階に住む 吉永緑 (三田佳子) だった。
その頃、凪は隣人の ゴン (中村倫也) と一緒に近所の公園でバーベキューをしていた。ゴンが持つ、ゆるっとやわらかな空気に癒される凪だったが、ゴンと家に戻ったところで、慎二と出くわしてしまう。凪は隣に住む うらら (白鳥玉季) と予定があると言い慎二を避けるも、なぜか凪の部屋で慎二とうらら、緑、ゴンとトランプをする羽目になり…。
引用:https://www.tbs.co.jp/NAGI_NO_OITOMA/story/

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