日本での海外ドラマブームの火付け役となったドラマの一つとなるのがこの『プリズン・ブレイク』です。
2005年にスタートしたこのドラマは、時が過ぎても色あせることなく、今見ても非常に面白いドラマの一つです。
※この記事にはネタバレが含まれますのでご注意ください。
『プリズン・ブレイク』主な登場人物
マイケル・スコフィールド/ウェントワース・ミラー
優秀な建築技師で、死刑となる兄を助けるために、全身に脱獄計画や地図を基にしたタトゥーを入れ、兄と同じ刑務所に入ります。
リンカーン・バローズ/ドミニク・パーセル
マイケルの兄で、副大統領の弟殺害の罪で死刑判決を受けました。無罪を訴えていました。
フェルナンド・スクレ/アマウリー・ノラスコ
フォックスリバー刑務所で、マイケルの同房となり、マイケルと親友になります。子供が生まれる恋人が、ほかの男にとられるのを恐れたため脱獄計画に参加します。
ベンジャミン・マイルズ・フランクリン(シーノート)/ロックモンド・ダンバー
黒人集団の一人で、刑務所内で物品を調達するのが得意です。家族には刑務所に入っているのを内緒にして嘘をつき続けております。家族と暮らしたくて脱獄計画に参加します。
セオドア・バッグウェル(ティーバッグ)/ロバート・ネッパー
非常に危険な性格で、サディスティックな両性愛者です。自分が助かるためならなんでもします。何度も危ない目にあってますが、卑怯さと悪運で生き延びます。無理やり脱獄計画に参加します。
ジョン・アブルッチ/ピーター・ストーメア
マフィアの幹部で、刑務所を仕切っています。自分が逮捕されるきっかけとなった裏切り者に報復しようとして、脱獄計画に参加します。
デイビッド・アポルスキス(トゥイーナー)/レイン・ギャリソン
本人は軽い窃盗のつもりが、盗んだ品の中に30万ドル相当のトレーディングカードが含まれていたため、重窃盗罪となってしまいました。なんだかんだで脱獄計画に参加します。
チャールズ・パトシック(ヘワイヤー)/サイラス・ウィアー・ミッチェル
統合失調症の患者で、薬を飲んでないと全く眠れないようです。マイケルのタトゥーが道だと気づきます。なんだかんだで脱獄計画に参加します。
チャールズ・ウエストモアランド/ミューズ・ワトソン
長年模範囚として刑に服していました。大金をどこかに隠してあるという噂がありました。マイケル達と一緒に脱獄しようとしますが、途中で力尽き死亡します。
サラ・タンクレディ/サラ・ウェイン・キャリーズ
フォックスリバー刑務所で医師をしています。州知事の娘で、マイケルの診察を担当しているうちに、互いに惹かれあうようになります。脱獄のもっとも重要な役割に手を貸してしまったため、苦悩し、自殺未遂をします。
ブラッド・ベリック/ウェイド・ウィリアムズ
フォックスリバー刑務所の刑務長で、賄賂を受けたり囚人を虐待したりなどしておりました。シーズン1から4にかけて、一番波乱万丈な人生を送った人かもしれません。
ロイ・ウィリアム・ギアリー/マット・デカロ
刑務所の刑務官で、手癖が悪く貴重品をくすねたり、囚人から金品を巻き上げたりしていました。
ポール・ケラーマン/ポール・アデルスタイン
レイノルズ副大統領のシークレットサービスエージェントです。ベロニカたちの命を狙ったりします。
ベロニカ・ドノバン/ロビン・タニー
リンカーンの昔の恋人で、不動産弁護士です。リンカーンの無実を証明するために駆け回ります。
ちなみに演ずるロビン・タニーは、後に人気米ドラマ『メンタリスト』のヒロインで、テレサ・リズボンという、CBIの捜査チームを率いる捜査官を演じることとなります。
アレクサンダー・マホーン/ウィリアム・フィクナー
FBIの優秀な捜査官で、脱獄犯の追跡捜査の指揮を執ります。過去に行ったことにより精神安定剤を服用していて、依存症になっているようです。
『プリズン・ブレイク』シーズン1 あらすじ
主人公のマイケル・スコフィールドは、高いIQを持つ優秀な建築技師でした。
兄のリンカーン・バローズは副大統領の弟を射殺した容疑で逮捕され死刑判決を受けたのですが、本人は無実を訴え続けます。
マイケルは兄の無実を信じ、死刑執行から救うため、刑務所内の設計図を入手し綿密な脱獄計画を立て、それを緻密なタトゥーにし、全身に入れたのでした。
タトゥーを入れ終えたマイケルは、銀行強盗を犯し兄が収容されているフォックスリバー刑務所へ収監されることに成功します。
マイケルは刑務所内でタトゥーに記した脱獄計画に沿って、計画を実行していきますが、刑務所内の人物の様々な思惑や不測の事態によって幾度となく危機に直面してしまいます。しかしその都度思いもよらない方法で、その危機を乗り越えていきます。
また、マイケルは比較的警備が手薄で脱獄に使う予定の診療室に定期的に入るため、糖尿病を装って頻繁に出入りしていました。
その時にインシュリン注射を毎日打ってくれるサラ・タンクレディ医師に好意を寄せていったのでした。
一方刑務所の外では、リンカーンの高校時代の恋人で弁護士のベロニカ・ドノバンがリンカーンの無実を証明しようと、組織と呼ばれる集団によって仕組まれた事件の真相を暴こうと奮闘するのですが、妨害にあい真相になかなかたどり着けません。
『プリズン・ブレイク』シーズン2 あらすじ
フォックスリバーを脱獄した8人は「フォックスリバー8」と呼ばれそれぞれの目的を果たすため、全米各地に散っていきます。
彼らの追跡の指揮にはFBI特別捜査官のアレキサンダー・マホーンが就任します。
アレキサンダー・マホーンは非常に優秀な捜査官ですが、かつて犯した罪のため薬を手放せない身体となっていました。
しかし、彼のマイケルにも匹敵する知能で逃亡犯達を追い詰めていきます。
一方フォックスリバー刑務所をクビとなった元刑務官のブラッド・ベリックは、かつて刑務官をクビになったロイ・ウィリアム・ギアリーと組んで賞金稼ぎとなりマイケル達を追うこととなりました。
一度はマイケル・リンカーン兄弟と、二人の逃亡を助けたニカを捕まえたのですが、結局逃げられてしまいました。
逃亡しているマイケル達が向かっていた場所は、脱獄途中で死亡したチャールズ・ウエストモアランドがかつて隠した500万ドルを見つけるため、そのお金が眠っているとされるユタ州トゥエレの牧場だった場所です。
しかし、その場所はウエストモアランドが隠した当時とは全く様相が変わっており、どこに隠してあるのかなかなか見つけ出すことができません。
『プリズン・ブレイク』見どころ
シーズン1とシーズン2で、脱獄編・逃亡編といった形で構成されそれぞれストーリーや登場人物のキャラクターなど素晴らしい仕上がりとなっております。
個人的には、登場人物の中でのお気に入りは、マイケル・リンカーン兄弟を除くと、あらすじには出てきませんでしたが、「セオドア・バッグウェル」通称「ティーバッグ」が極悪人過ぎてかなり好きです。
逃亡の際に置いて行かれないため、マイケルと自分を手錠で繋いでその鍵を飲み込んでしまう。(結局そのせいもあって手首を切られてしまうんですが)
手首を切断されたティーバッグは動物病院を発見し、獣医を脅して手首を縫合させますが、通報されないために殺害してしまいます。
その後ウエストモアランドのお金を手に入れるためユタ州に向かうのですが、親切なドライバーを殺害して車を奪ったり、行く先々で女性を襲うなど絵に描いたような極悪人ぶりを発揮します。
また、過去ティーバッグが逮捕されたのは、当時付き合っていたホランダー夫人に、犯罪者ということがバレて通報されたためですが、ホランダー夫人とその子供たちには執着が強く、脱獄後に執念で見つけ出しました。
その後、彼女と子供たちを自分の実家に連れて行き、共に生活するように懇願するのですが、拒まれたため彼女らをそこに閉じ込め逃亡しました。
それからしばらくしてティーバックしか知らないハズのその場所へ、彼女らを助けるため警官が来ます。
その時ティーバッグは携帯電話を握りしめ、涙を流していました。・・・・・といった人間らしい一面もあるのですが、その後も逃亡中に幾度も殺人を犯しています。
また、なにげに刑務長のブラッド・ベリックも、なかなか良い味を出していると思います。この人ほど、シーズン1・2・3・4と進んでいく間に見方が変わる人もいないと思います。
この記事では、シーズン2までのあらすじを紹介しておりますが、基本的にはシーズン4までが一つの区切りとなっており、その空白期間の補完としてファイナルブレイクがありますので、ここまでで一つの大きな物語が終わると考えてよろしいかと思います。
『プリズン・ブレイク』感想
脱獄物というのはいろいろありますが、個人的には体力自慢の内容が多いように思います。
もちろん脱獄ですので体力も必要だとは思いますが、それ以上にこの作品は、マイケルが頭脳を駆使し、目的を遂行していくというところが非常に面白く、その都度手に汗握る内容となっております。
そして一つ計画が前へ進むと、また新たな困難が現れ、それを思いもよらない手で解決していくところが素晴らしいと思います。
そしてなんと言っても、毎回毎回ティーバッグがどんな風にマイケルのジャマをするのかと、幾度となく危険な目に会いながらも、どこまでも生き延びるという生き延び芸が、プリズン・ブレイクにはなくてはならないものとなっていると思います。
と、このほか見どころは数限りなくあり、一度見始めたら止まらなくなると思います。
『プリズン・ブレイク』配信先
2019年1月24日現在『プリズン・ブレイク』はhulu、dTV
、
U-NEXTや
フジテレビ公式動画配信サービス【FODプレミアム】などで配信しております。
いずれもお試し無料期間がありますので、まだ見ていない方はいかがでしょうか。
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