ラジエーションハウス5話、あらすじ・ネタバレ感想、キャスト・ゲスト情報


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ラジエーションハウス 前回第4話で、杏が唯織に読影の意見を求めると言うところまで、2人の中は接近してきました。

そんなある朝、唯織は今回も杏からあるCT画像について意見を求められるのです。

画像を覗き込んだ唯織は、杏との距離が近いことに照れながら答えるのでした。

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ドラマ『ラジエーションハウス』あらすじやキャスト・原作・主題歌
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唯織がラジエーションハウス到着すると、裕乃は、威能が遺体画像を見ていたことに驚き叫び声をあげるのです。

実は威能は、CTやMRIを使って遺体の死因を究明する『AI』(オートプシー・イメージング)と呼ばれる死亡時画像診断のスペシャリストだったのです。

一方鏑木は病院の会議で、放射線科の受診患者増加などを理由に、AIの受け入れを最小限にとどめようと提案するのです。

しかし院長の渚は、救急死亡時のAIは当院の方針であり、AIと解剖を組み合わせることはこの病院や、医療界全体の未来にとって必要だと考えており、方針を変えるつもりはないと話すのでした。

そんな折ラジエーションハウスに、公園で倒れているところを発見され、その後死亡が確認された少年・藤本直樹のAI依頼があり、威能が少年の元へ向かいました。

また小野寺の指名により唯織そして、AIのことをさっぱり解っていないと言う理由で裕乃が担当することになったのです。

第一発見者は、直樹とキャッチボールするために公園に来た弟の雄太で、救急へ通報をしたのは、藤本家の近所に住む少年・山村肇でした。

辻村医師は、心臓付近に擦過傷が見られたことから、胸骨の未発達な子どもの胸に衝撃が加わることで起こる心臓震盪により心臓が停止した可能性があると話すのです。

その一因として、直樹が上に向かってボールを投げてそれをキャッチしていた、という目撃情報もあったためでした。

しかしそれはあくまで推測にしか過ぎないため、直樹の父母・勝彦と歩美に杏が、「亡くなった本当の原因を知りたいとは思わないのですか?」と話すのですが、2人は頑なにAIを拒否するのです。

そして母親の歩美は、杏たちがAIを勧めることに対し、「それで、直樹が戻ってくると言うのですか?そんなことをして何の意味があるんですか?」と話すのです。

すると小野寺が「AIは、あなたたち遺族のためにやるべきなんです。」と言い「 まだ突然のことで、気持ちが追い付いてないのかもしれない。 当然です。ですが、後になって、あの時、もしかして別の原因があったのかもしれない。他になにかできることがあったんじゃないか。そうやって悔やんでももう遅いんですよ。そんな想いをずっと抱えながら生きていくのは苦しいことだと思います。」と歩美に伝えるのです。

その言葉を聞いた歩美は、少し考えさせて欲しいと小野寺に伝えるのでした。

しかし、ラジエーションハウス内では、遺族による虐待死もありうるのでは?と言うことに言及されていたのでした。

主な登場人物・キャスト、ゲスト

レギュラー

五十嵐唯織(いがらし いおり) … 窪田正孝
甘春杏(あまかす あん) … 本田翼
広瀬裕乃(ひろせ ゆの) … 広瀬アリス
大森渚(おおもり なぎさ) … 和久井映見
鏑木安富(かぶらぎ やすとみ) … 浅野和之
小野寺俊夫(おのでら としお) … 遠藤憲一
黒羽たまき(くろはね たまき) … 山口紗弥加
威能圭(いのう けい) … 丸山智己
軒下吾郎(のきした ごろう)/浜野謙太
悠木倫(ゆうき りん) … 矢野聖人
辻村駿太郎(つじむら しゅんたろう) … 鈴木伸之

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第5話ゲスト

藤本勝彦/三浦誠己

直樹や雄太の父親で、昔空手をやっていました。妻の歩美とは連れ子同士の再婚のため、直樹とは直接の血のつながりはありません。直樹のAIに反対し、早く家へ連れて帰ろうとします。

藤本歩美/森脇英理子

直樹や雄太の母親で、勝彦の妻です。勝彦同様直樹のAIに反対していましたが、小野寺の説得により、AIをやるかやらないかを悩みます

藤本直樹/南出凌嘉

河川敷で倒れていたところを発見され、既に死亡していました。歩美側の連れ子のため、父親とはなかなか打ち解けないでいました。最近弟の雄太とキャッチボールをするようになり、当日上に向かってボールを投げ、それをキャッチしていたという目撃情報があったため、取り損ねたボールが胸に当たり、心臓震盪により死亡したと見られていました。

藤本雄太/斎藤汰鷹

勝彦の連れ子で、兄の直樹と仲良くなりたくて、一緒にキャッチボールをしようと誘います。やがて二人で一緒にキャッチボールをするようになりました。当日直樹が倒れていたのを発見した第一発見者で、すぐに山村肇の家へ駆けこんで救急に連絡してもらいました。

山村肇/小林喜日

藤本家の近所に住む少年で、当日雄太が泣きながら家に飛び込んできたため、すぐに救急車を呼びました。直樹が病院に運ばれてから、ずっと雄太に付き添っていました。

甘春正一/佐戸井けん太

甘春総合病院の元院長で、杏の父親です。

直樹の死の疑惑

亡くなった直樹のAIをやるかどうかを母の歩美が考えている間、弟の雄太は近所の山村肇と待合室でずっと待っていました。

その待合室に唯織が行き、雄太に話しかけると、雄太は泣きながら「僕のせい。僕がすぐに行っていれば…。お兄ちゃんが死んじゃったのは僕のせい。」と話すのです。

唯織は泣きじゃくる雄太に「ほかに原因があるかもしれないから、もう少し待っててね。」と伝えるのです。

亡くなった直樹や、残され自責の念にかられている雄太のためにの両親は早くAIを決断して欲しいものです。

その頃ラジエーションハウスでは、威能が裕乃に「日本では年間15万人が異常死しているが、その内解剖に回らされるのはせいぜい2万人くらい」と話していました。

裕乃が残りの13万人について尋ねると、小野寺が「死因が解明されないまま火葬されて終わりだ」と言います。

裕乃は、「どうして解剖して確かめないんですか?」と尋ねると遺族が承諾しないからと伝えられるのです。

こんなに異常死している人がいる中、13万人も原因不明のまま火葬されているのは知りませんでしたので驚きました。

日本では、ほぼどの解剖も遺族の了承が必要となることから、特に目立った外傷もなく、犯罪の疑いもないことで異常死と判定されても、死因を特定せずそのまま葬られると言います。

そして、もしそれが殺人だった場合、一番有利な立場にいるのは遺族だと言うのです。

全国の警察が2016年に摘発した未遂も含む殺人事件のうち、55%が親族間というデータもありますので、このケースで遺族が犯人だったら完全犯罪が成立しちゃいますね。恐ろしいことです。

AIで死の真相を解明

丁度その頃父親は早く帰ろうと訴えていたのですが、母親がAIを希望し始め、やがて父親も「直樹のことはお前が決めろ」と了承するのです。

と言うのも、勝彦は雄太、歩美は直樹と、お互い連れ子同士の再婚だったためです。しかし歩美はそんな勝彦に「勝ちゃん、直樹は二人の息子でしょ。」と話すのです。

やがてラジエーションハウスに直樹の遺体が運び込まれ、CT撮影にて、約2千枚ほどの断面写真が撮影されました。

それを驚くくらいのスピードで読影した唯織は、脳や心臓には問題ないと言います。

そして杏に、肝臓部分に異常が見られるため、読影をお願いするのです。

約2千枚を驚くほどのスピードで、しかも通常何度か行ったり来たりするところ、1度しか見なくても解ってしまうとはすばらしい技術だと思います。

その結果、直樹は肝臓破裂により死亡したことが解ったのです。それにより殺人の可能性も浮かび上がて来たのです。

もしAIをしていなかったら、見逃され事故で片付けられていました。

その後撮影の後片付けをしていた威能は、小野寺に、かつて自分の妹が死亡した際、ちゃんと死因を調べてやらなかったことを後悔している

と言うことを話すのです。

虐待死?

その頃唯織と裕乃は、雄太に直樹の死亡は、雄太のせいではないと伝えに行きます。

一方杏と辻村は、両親に死因は肝臓破裂であることを伝え、父親に直樹に暴力をふるったことがないかを尋ねるのです。

すると、父親は一度だけ叩いたことがあると言うのでした。しかし、「これとは違う。俺は関係ないぞ!」と強く話すのです。

待合室では、唯織が雄太によくキャッチボールをしていたのかを訪ね、なぜ約束の時間に遅れたのかを訪ねたのです。

すると雄太は「家を出るとき電話があって、財布忘れたから取ってきて」と言われたと話します。

その話を聞いた唯織は、直樹の持ち物の中に財布があったことを思い出し、ある疑念を抱くのです。

丁度その時、肇は雄太に声を掛け、携帯を右ポケットから取り出し左手で時間を確認し、再び右ポケットへしまいます。

その後、唯織がボールを肇に放り投げると、彼はキレイに左手でバックハンドキャッチするのです。

名探偵唯織

それから少し後、唯織は話があると言い、今回のAIに関わった医師や技師、そして家族たちに集まってもらうのでした。

唯織は、今回の直樹の肝臓破裂に近い事例を見つけたと言い、以前アメリカでボクサーが肝臓破裂で亡くなるという事例があったと言います。

そして「もし、一撃で肝臓に致命傷を与えるることができたとしたら、それはおそらく格闘技の経験者です。」と話します。

すると空手経験者の父親が「あんた、俺がやったって言いたいんだろ。」と話します。

それに対し唯織は「違います。直樹君は肝右葉前区域破裂、右側の肝臓を損傷していました。それは殴った方にしてみたら、左手での攻撃となります。」と話し「藤本さんは左手に時計をしているので右利きですよね。とすると藤本さんは当てはまらないんです。」と伝えます。

すると父親の勝彦は「だから言ってんだろう…、直樹を早く返して欲しいだけだ。」と言い「確かに俺は直樹に手を上げた」と続けます。

そして手を上げた理由も、「ただ家族に…、親子になりたかっただけなんだ。」と話します。

そこで母親の歩美が「ずっとそのこと(殴ったこと)後悔していて、この人直樹のこと本当に真剣に考えてくれてたんです。」と話します。

原作では勝彦は直樹を殴っていませんでした。おそらく勝彦が犯人とミスリードさせるため、殴ったことにしたのかもしれませんが、それよりも殴らずに、原作にあったお金を財布から直樹が取った時に歩美が疑うと、勝彦が歩美に、「お前だけは直樹を最後まで信じてやらなくちゃダメだ」というエピソードが入っていた方が、勝彦がより直樹のことを想っていたという感じが出たと思います。

そして勝彦は「でも結局、直樹は俺のこと見向きもしなかった。親だなんて思ってなかったんだろうな。」と話すのです。

すると雄太が「違うよ、本当は仲良くしたがってたよ。」と話すのです。

雄太は直樹が父親とキャッチボールをしたことがないため、下手だったのでやりたがらなかったと言い、雄太と一緒にずっとキャッチボールの練習をしていたと言います。

やがてキャッチボールが上手くなってきた直樹は、雄太に誘われ、父親と3人でキャッチボールをやる約束をしていたのでした。

そのことを聞いた両親は、「では、誰がやったのか」と口にします。

死の真相とは

すると唯織がこの中に、左利きで格闘技経験者という条件に当てはまる人がいると言い、山村肇の名前を挙げたのでした。

そして唯織は「山村君の手には藤本さんと同じ空手をやっている人に見られる拳ダコがあります。」と言うと山村は「やってますけど」と言います。

小野寺が「どうして左利きだと分かったんだ」と唯織に尋ねると「山村君はさっき右ポケットに入っていた携帯をわざわざ左手に持ち替えて、また右ポケットに戻しました。それにボールを咄嗟にキャッチしたのも左手です。」と言うと山村は「僕じゃない」と答えます。

すると唯織は、藤本から携帯電話を借り、直樹に電話を掛けるのです。その時山村の左ポケットで直樹の電話が振動していたのです。

その後山村は「あんなので死ぬなんて思わなかったんです。本気で殺そうなんて……。」と話すのでした。

母親の歩美が山村に理由を聞くと、山村は「あいつが俺を裏切ろうとするから。前は親父なんかいらないって言ってたのに。」と話します。

山村は父親にDVを受けており、父親なんていらないと言っていた直樹を仲間だと思っていたのですが、その直樹が変わってきて、父親に近づいて行って大切にしようとしていることが許せずに殴ってしまったと話すのでした。

そのことを聞いた父親は「あいつとキャッチボールしたかったなぁ…、一度でいいからお父さんって言ってもらいたかったよ」と話すと唯織が直樹の携帯電話を見せるのです。

その携帯電話の勝彦からかかってきた電話の着信画面には「お父さん」と書かれていたのでした。

その後山村は藤本親子に一礼し、警察に連れていかれ、藤本親子もCTを撮影してもらったことに感謝し、帰路につくのでした。

その頃威能は屋上で妹が残した留守電を聞いていたのでした。

その後杏は唯織に画像診断の相談に来るのですが、辻村が見てもらいたい画像があると言い、杏を連れて行ってしまったのでした。

今回のストーリーは原作5巻の死者からのメッセージが元ネタとなっております。丸1巻を1時間にまとめた割には上手くまとまっていたと思います。

今回のストーリーについて巷では、警察ドラマや探偵ドラマのようだったという意見を目にしますが、AIと言う死者を扱う診断になると、どうしても死の真実など真相解明になってしまうのは仕方がないことだと思います。

それ以上に兄を想う弟の心情や、連れ子同士でも本当の親子になろうとしていた父親のやるせない気持ちが伝わってきて、胸が締め付けられました。

できることなら、なにかもっと未来のある結末が良かったですが、死後を扱う以上もう助けることはできないので、しかたがないでしょうね。

AIについてですが、確かに作中でも言っていた通り、後になってから、本当の死因はなんだったんだろうと悔やむより、AIではっきりと病名なり原因なりが解ればその後の納得の仕方も違ったものになっていくかもしれません。

第6話は、IVRと言う言葉と、みんなである小説を読むような様子が描かれていたことから、おそらく6巻のラビリンスを越えてが元ネタになるかと思われます。

内容としては、出血した患者が運ばれ、すぐにでも止血するため「IVR(Interventional Radiology・画像下治療)」(カテーテル治療とかカテーテル手術と言われる治療)が必要となりますが、杏はまだそれほど経験がありません。

他の病院に転院させるにしても、すぐにでも治療しないと患者の生命が危ないため、唯織が目となり杏が迷宮(ラビリンス)のような血管の中にカテーテルを通していくと言うストーリーです。

この手術が成功すれば、幼いころの約束である、杏が放射線科医として力を発揮するため、唯織が放射線技師としてサポートすることを成し遂げます。

先ほど更新された6話あらすじによると、患者は脾臓から出血している女の子・沙里で、杏たちは将来傷口が目立たないIVRでの止血を提案するものの、鏑木が開腹手術を命じるという内容となっているようです。

原作からは随分離れたストーリーのような感じですが、どのようなストーリーでどのように進行していくのか、次回も楽しみに待ちたいと思います。

ラジエーションハウスの見逃し配信は2019年5月7日現在、FODプレミアムにて配信しております。

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