ラジエーションハウス6話、あらすじ・ネタバレ感想、キャスト・ゲスト情報


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出勤時、悠木がラジエーションハウスの先輩技師たちに、前院長のことを訪ねる。

すると皆は、前院長は人格者でみんなに慕われており、杏とは大違いだと話したのです。

丁度その時、技師たちはエレベーターから降りてきた杏とすれ違い、悠木は机の上がガラクタばかりで散らかりすぎ、威能と軒下は前髪が長すぎると杏から注意を受けるのでした。

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ドラマ『ラジエーションハウス』あらすじやキャスト・原作・主題歌
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同じころ、鏑木は院長の渚に会い、唯織は読影しており、放射線技師の役割を超えた行為は医師法に抵触する可能性があり、憂慮すべき事態だと告げるのです。

それに対し渚は、唯織はあくまで技師としての所見を述べているに過ぎず、読影して診断を下しているのは杏だと伝えます。

このことにより、今後問題が生じた場合は院長が責任を取るということになり、鏑木は軒下に唯織の偵察を指示し、行動を監視するように命令するのでした。

その時、杏と辻村がある小説の話で盛り上がっているところを唯織は目撃し、それが気になっていました。

その後唯織がラジエーションハウスへ着くと、軒下がある本を技師たちに配っていました。

その本が、先ほど杏と辻村が話をしていた、鏑木が取材協力した「外科医六人と金閣寺の松」という医療小説だったのです。

唯織は、杏が読んでいる本だということで、さっそくその小説を読み始めるのでした。

そんな折、公園で遊んでいたブランコから落下し、腹部を柵の金属パイプに強打した女の子・後藤沙里が救急搬送されて来たのです。

腹部CTの依頼を受けた技師長の小野寺や、たまきたちラジエーションハウスの技師は、すぐにCT撮影を行ったのです。

そしてそのCT画像を読影した杏は、脾臓の出血を確認し、将来傷口が目立たなくて済むように画像診断装置で患者の体の中を透かして見ながら、カテーテルなどで治療を行うIVR(画像下治療)による止血を提案するのです。

裕乃たちも沙里への負担が少ないIVRを期待していたのですが、鏑木は、脾臓の損傷が激しく、出血量も多く死に至る可能性がある以上、IVRではなく開腹手術をするよう命じるのです。

レギュラー

五十嵐唯織(主人公・放射線技師)…窪田正孝
甘春杏(ヒロイン・放射線科医)…本田翼
広瀬裕乃(新人放射線技師)…広瀬アリス
大森渚(甘春総合病院院長)…和久井映見
鏑木安富(診療部長・放射線科長)…浅野和之
小野寺俊夫(放射線技師長)…遠藤憲一
威能圭(放射線技師)…丸山智己
軒下吾郎(放射線技師)…浜野謙太
悠木倫(放射線技師)…矢野聖人
辻村駿太郎(整形外科医)…鈴木伸之
 

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第6話ゲスト

後藤沙里/中島琴音

公園でブランコに乗り遊んでいたところ、ブランコから落下し、腹部を鉄の柵にぶつけたため、脾臓を損傷し臓器内出血をし、止血が必要となっていました。当初杏はIVRでの処置を提案したのですが、鏑木の判断により開腹手術となりました。

沙里の母親/安藤聖

沙里の母親で、病院まで付き添ってきました。IVRによる手術で傷痕も小さくて済むと聞いて、少しホッとしていましたが、後に開腹手術と聞いて狼狽え、黒羽たまきに詰め寄ります。

樫木/伊藤ゆみ

鏑木か講演したシンポジウムに参加していた横浜臨港病院の美人医師で、後の懇親会で鏑木の前に座り、鏑木に対し好意的な態度を取ります。

甘春正一/佐戸井けん太

甘春総合病院の元院長で、杏の父親です。

鏑木の決定により、開腹手術となったことで動揺する母親に、たまきは状況が変わったと話し、お詫びを言い、深々と頭を下げるのです。

それを見ていた杏はたまきに、自身のIVRの経験不足を告げ、詫びるのでした。

患者の命に危険がある限り、今回の選択はやむを得ないとは思いますが、自分の技術不足が原因だと思うと、やり切れないですよね。

その頃ラジエーションハウスでは、悠木が「せっかく医療技術が進歩したって、現場の人間がリスクを恐れて、それを使わないんじゃ意味ないじゃないですか。」と訴えます。

その言葉を聞いた裕乃が「命を一番に優先すべきなのは解ります。でも、やっぱり悔しいですよね。あんな小さな女の子の身体に傷が残ってしまったら。」と話します。

するとたまきが「前に沙里ちゃんと同じくらいの女の子が、ウチに運ばれてきたことがあったんだ、その子も同じように止血が必要で…、前院長が見事IVRを成功させて、女の子は身体に傷を残すことなく元気に退院していった。」と話し、「その時担当した医師が、どんな治療をするかで、患者の人生が一変してしまう。それが現実。」と話すのでした。

それを聞いていた杏は、父の姿を思い出し、自分の技術不足を責め、悔やむのです。

そこへ辻村医師がやってきて、「甘春はよく頑張ってるよ、読影だけこなす専門医もいるし、無理にお父さんみたいに手を広げる必要はないんじゃないか。」と杏を慰めるのでした。

唯織はせっかくの杏を慰めるチャンスをまんまと辻村に持って行かれてしまいました。ドラマ版の辻村はマゾっ気もないし、割と美味しいとこ持って行きますね。

杏に対しなにもできなかった唯織は、院長室に行き渚に、杏になんて言葉を掛けて良いか分からなかったと話すと、渚は唯織に「技師だと目の前に助けたい患者がいても、治療を行えないということが解ったんじゃない?」というようなことを話します。

それに対し唯織は「治療することだけが、患者を救うことではないと思うんです。それにIVRの分野でも…、技師だからこそできることが、きっとあるハズです。」と伝えるのです。

唯織の意思で医師ではなく、技師として働いているワケですから、目の前に苦しんでいる患者がいても自分で治療できないですよね。院長の言う通りそんな状況になったら、唯織は助けずにいられるのでしょうか?

沙里の手術を終え、母親に挨拶をする裕乃を見かけた杏が「がっかりさせちゃったよね。」と伝えると、裕乃は「いえ、そんなことは。」と返します。

そして杏は「でも、鏑木先生の言っていることは正しいんです。患者の命を優先するのは医者として当然のことで。」と話すと、裕乃は「わかっています。」と言い「あの…、でも…、いつか…、できるといいですね。」と伝えるのでした。

その後ラジエーションハウスでは、唯織がIVRの勉強をしていたのを見かけ、他の技師たちはどうせ技師は治療できないので勉強しても無駄だと話すのです。

すると唯織は「確かに治療はできません。それどころか、治療中に何か起きたとしても、技師の僕にはその責任を取ることもできません。」と話します。

そして「医者は全ての責任を背負い、医療行為を行っています。助けて当たり前の環境の中で、抱えている不安やプレッシャーを誰かに見せることすらゆるされずに戦っています。」と言い「僕にできることは、そうした不安を少しでも取り除いてあげることだと思うので。」と伝えるのです。

その言葉を聞いたラジエーションハウスの技師たちは、杏のプライドが高いのもプレッシャーに押しつぶされないように踏ん張っているためだということや、医師免許を持つということの責任の大きさを感じ取るのでした。
特に杏の場合は、父の背中を追いかけ続けてきたことや、自分が甘春総合病院を背負って立たないといけないという思いもあるでしょうから、余計そうなんでしょうね。

そして裕乃が皆に対し「確かに私たちは、直接患者さんを助けてあげることはできないかもしれません。でも、患者さんを救おうとする先生たちの手助けをすることはできますよね。」と言い、「すいません。私、ちょっとだけ残ります。」と皆に伝えるのです。

その後、手術を終えた沙里が、母親に車いすで運ばれている姿を見かけた杏は、自分の不甲斐なさに落ち込みながら、帰り支度をしていました。

その帰り際にラジエーションハウスに杏が立ち寄ると、技師たちがIVRでいかに医師をサポートできるのかを試行錯誤している姿があったのです。

この辺りの技師たちの連携が、原作にはない部分で、ドラマ版の魅力になっている部分だと思います。そして、あんな近くに杏がいて見ているのに、誰も気付かないという・・・

そんな時、大腸がんで入院していた篠原という患者が突然倒れたのです。

杏が画像を読影した結果、腫瘍からの出血が疑われ、至急の止血が必要だということが見て取れたのです。

しかし担当医によると、篠原は心筋症を合併していて、心機能が低下していて大きな手術には耐えられないと言うのです。

そのことにより、IVRによる止血しか選択肢がなくなってしまったのですが、鏑木はシンポジウムで公演中のためすぐに戻ることができません。

担当医師は鏑木を待つべきだと話しますが、唯織は患者の容体が悪化すると命を落としかねないと話します。

助手の経験しかない杏に不信感を持つ担当医師に対し、ラジエーションハウスの技師たちは、さりげなく杏にならできる、サポートは自分たちに任せてと杏に伝えるのです。

そのことにより杏はIVRを行う決心をするのでした。

その頃、美人医師・樫木と厚岸産のカキを目の前にした鏑木の元に、杏がIVR治療を行うというメールが入るのです。

そんな中、甘春総合病院では、杏の執刀によるIVRによる止血手術が始まるのでした。

ラジエーションハウスの技師たちのサポートの元、無事に出血点と思われる場所でコイルを詰めて切り、止血に成功したかのように見えたのです。

しかし、そこからも患者の容体は改善せず、逆に悪化してきたのです。

そのことにより、まだ出血が止まっていないと言うことが判明したのです。

コイル塞栓でも出血が止まらないことにより、軒下が鏑木に電話をしたのです。

その電話を受けた鏑木は、懇親会を抜け出し、大急ぎで病院へ戻るべく、タクシーに乗り込んだのです。

患者を救いたいという気持ちではなく、自分の威厳を取り戻そうという動機が残念ですね。

その頃混乱する現場で、唯織は裕乃が机から落とした「外科医六人と金閣寺の松」の小説を手に取り、どちらも重要な物であるにもかかわらず、金閣寺の壮麗さに目を奪われ、参道の脇にあるり陸舟の松を見逃すという話を思い出します。

そのことから、大腸がんからの出血が金閣寺に当り、実は陸舟の松は小腸で、実際に出血しているのは小腸からだということを見破ったのです。

そこで小腸へとターゲットを切り替え、カテーテルを進めていくと、その頃には杏はすっかり落ち着きを取り戻していました。

そしてそこから、スムーズに出血点へと進めることができ、見事に止血を成功させたのでした。

その後手術を終えた唯織は、杏が近付いて来たことに、自分がなにかしでかしたかと思い怯えるのですが、杏は唯織にハイタッチしてラジエーションハウスを後にするのでした。

その頃病院に到着した鏑木が、患者を救うべくラジエーションハウスへ乗り込んできたのですが、既にIVRは杏の見事な処置により終わったと告げられたのでした。

今回の元ネタは、6巻の「ラビリンスを越えて」ですので、IVRがメインとなると言うのは予想がついたのですが、予告を見て、鏑木が開腹手術を決めた少女を最終的にIVRで治療するのかと想像していたのですが、まんまと騙されてしまいました。

まさか、少女の開腹手術後に「ラビリンスを越えて」のストーリーに持って行くとは思ってもいなかったので、意表を突かれたと共に楽しく見ることができました。

また、これまでもそうですが、原作に比べドラマ版は他の技師にもしっかりと出番があり、今回も唯織より悠木の方がIVRの知識を持っていることが描かれていたりと、唯織・裕乃だけではなく、他の技術者も魅力的に描かれ、上手くバランスがとれているように感じます。

次回は蛭田真貴・志朗夫妻が登場することから、原作での「ヒルダとマキシマム」が元ネタだと思います。

原作では、唯織の正確なマンモ撮影で棘上のしこり(スピキュラ)の中心にコアがないことから良性と見破ったのですが、原作自体、まだ杏が技師たちを認めていない頃のエピソードなので、ドラマ版でのもう既に技師たちを認めている杏と技師たちの関係をどう描いていくのかが非常に楽しみです。

ラジエーションハウスの見逃し配信は2019年5月14日現在、FODプレミアムにて配信しております。

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