TBSの2019年10月期・金曜ドラマは、週刊ビッグコミックスピリッツにて2017年より連載された『4分間のマリーゴールド』を原作とした、同タイトルのドラマです。
その物語をTBS連続ドラマ初主演となります福士蒼汰さんが主役のみことを演じ、余命1年の義姉との禁断のラブストーリーを描いた“生”と“死”の物語です。
引用:金曜ドラマ『4分間のマリーゴールド』|TBSテレビ
『4分間のマリーゴールド』あらすじ
新人の救急救命士として働く花巻みことは、9歳の時に父親が再婚したため、義母の連れ子である沙羅、廉、藍と兄弟になりました。
みことには、手を合わせた人の「死の運命」が視えてしまうという特殊な能力があり、その最後の様子をビジョンで視てしまった患者に対しては、みことがどんなに手を尽くしても、その運命は必ず現実になってしまうのです。
そんなみことは、血は繋がっていないものの義理の姉である沙羅を愛しているという想いを抱えていて、必死に抑えているものの、その思いは募るばかりでした。
その上みことはさらなる重圧を抱えていました。それは最愛の義姉・沙羅が、1年後の誕生日に命を落としてしまうという「死の運命」を視てしまっていたことです。
あと1年という沙羅の残された命のため、1分1秒でも沙羅の幸せを願い、彼女の幸せのために尽くすことを心に誓うみことでした。
“生”と“死”に向き合う救急救命士の主人公と、悲しい運命を背負うヒロインの、純粋すぎる禁断のラブストーリーです。
タイトルにある“4分間”の意味とは?
救命における生死を分かつタイムリミットは“4分間”と言われている。人間は呼吸が停止してからすぐに心肺蘇生を行わなければ、命が助かる可能性は2分で90%、3分で75%、4分で50%、5分で25%…と、分刻みに低下していく。そのため、呼吸が停止してからの4分間が救急救命士にとっての正念場であり、本作の主人公・みことにとっても、人の命を救えるかを左右する重要な時間である。
引用:https://www.tbs.co.jp/4mari/intro/
『4分間のマリーゴールド』各話あらすじ・ネタバレ










『4分間のマリーゴールド』キャスト
花巻みこと/福士蒼汰
3年目の新米救急救命士で、手を重ねた人の最後の姿が視えるという特殊な能力を持ち、その未来はどれだけ手を尽くしても、必ず見えたビジョン通りになってしまいます。
9歳の頃父が再婚したため、義母の連れ子である3人と家族になりましたが、その父も10歳の時に他界しています。その後3人の兄弟と共に暮らしています。幼いころから義姉の沙羅に想いを寄せていましたが、沙羅の寿命が1年後の誕生日だということを知ってしまいます。
花巻沙羅/菜々緒
みことの義姉で、画家をしています。自宅のアトリエを解放して子供たちにお絵かき指導をしたり、地元のカルチャースクールでお年寄り向けに絵画教室を開いたりしています。
自分のことより周りのことを優先してしまうような優しい性格で、天真爛漫で家族にとっては太陽のような存在です。
花巻廉/桐谷健太
みことの義兄で、元ヤンキーでした。父親が亡くなり、母親も飛び回っていて不在がちな家を守る大黒柱で、警備員をやっています。
ぶっきらぼうで時には厳しいのですが本当はとても優しく、強面ですが誰よりも家族のことを思い、困ったときにはいつも助けてくれるという親代わり的な存在です。
花巻藍/横浜流星
みことの義弟で、高校生です。家では料理担当で、兄弟みんな藍が作るごはんが大好きです。
あまり自分のことを口に出さずに平静を装いがちですが、感じやすい敏感な心を持っています。兄弟の中では一番クールに見えますが、子供っぽい一面を見せることがあります。
花巻理津/麻生祐未
海外を拠点に活動するフォトグラファーで、忙しく海外を飛び回っているため、ほぼ家に帰ってくることはありません。
江上良平/三浦誠己
横浜市消防局 桜坂消防出張所 救急隊第一係・隊長で、みことの上司です。
温和で物静かで、救急の腕は確かです。常に冷静に物事を判断し、信頼できる上司です。
磯辺健太/西村元貴
横浜市消防局桜坂消防出張所職員で、みことの先輩です。
上田祐樹/伊藤あさひ
横浜市消防局桜坂消防出張所職員で、みことの後輩です。
阿部志乃/関水渚
横浜市消防局桜坂消防出張所職員で、みことの同僚です。
遠藤琴/鈴木ゆうか
藍の同級生で、藍に好意を持っているようです。
高木静香/西尾まり
沙羅が講師をしている絵画教室の同僚です。
原田治/橋本じゅん
廉が働く警備会社の先輩です。
『4分間のマリーゴールド』スタッフ
原 作:キリエ「4分間のマリーゴールド」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
脚 本:櫻井 剛
音 楽:兼松 衆、櫻井美希
演 出:河野圭太(共同テレビ)、城宝秀則(共同テレビ)
プロデューサー:橋本芙美(共同テレビ)
制 作:TBS、共同テレビ
『4分間のマリーゴールド』原作情報
原作はキリエさんによるマンガで、ビックコミックスピリッツ(小学館)で2017年5月から2018年5月まで連載されました。
原作者のキリエさんは姉の桐衣ななみさんと、妹の桐衣ともよさんによる姉妹漫画家で、第74回小学館新人コミック大賞青年部門で大賞を受賞された逸材です。この『4分間のマリーゴールド』は満を持しての初連載でした。
また本作は評価も高く、読売新聞では「どんどん引き込まれる悲しい純愛に涙したい人に」、毎日新聞では「作品のテーマは“生”だ、あるいは“死”だ」などと、新聞各紙が絶賛するなど多くの人々に感動を与えました。
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『4分間のマリーゴールド』まとめ
通常、相手と手を合わせるとその人の最後のビジョンが見えてしまうという設定だと、能力メインのストーリーとなってしまいがちですが、この作品では能力はあくまで副産物で、その能力により相手の最後が見えてしまったがために、主人公のみことはどうにか命を助けようと、様々な試みをするものの、その願いは叶わず、自分の無力さを感じてしまうということが根底にあります。
そして義姉の最後を視てしまったがため、これまでの経験から自分がいくら手を尽くしても、最後は変えられないというもどかしさや、沙羅の1秒で1年分幸せにしていくために自分がどうすべきかをみことは苦悩していきます。
そんなみことを演じるのが7月期の火曜ドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」で真面目で堅物なサービスマン伊賀観を演じた福士蒼汰さんで、真面目で一途な好青年役はピッタリではないでしょうか。
そしてヒロインの沙羅を演じるのが、前々作「インハンド」で野心溢れる頭脳明晰なエリート官僚・牧野巴を演じた奈々緒さんです。
これまで奈々緒さんと言えば、悪女や怖い女性、エリートなど強い女性を多く演じてきましたが、これまで奈々緒さんが演じたことのないナチュラル系の心優しく天真爛漫でピュアな女性をどんな風に演じていくのか、非常に興味深いところです。
また兄弟をまとめ上げ、兄弟一人ひとりのことを思いやり、全員の幸せを願う花巻家の家長とも言える廉を演じるのが、某CMでは奈々緒さんにやられっぱなしの桐谷健太さんで、原作での廉の雰囲気にもピッタリだと感じます。
さらに兄弟のごはんを作ることに生きがいを感じ、繊細な心を持つ一番下の弟・藍役を演じるのが横浜流星さんで、内向的で感じやすい敏感な心を持ち、格闘技系にはさほど興味のない廉とは正反対の人物像をどう表現していくのかも楽しみです。
原作は既に3巻で終わってしまっていますので、テレビドラマで間延びさせずに10話放送するとなると、オリジナルストーリーも入れてくることになるかと思いますが、原作の世界観を壊さずにどうストーリーをエンディングに持って行くのか非常に楽しみです。
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