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『The OA』 Part 2の第1章・2章でプレーリーの存在は確認できたのですが、銃撃事件の時にあの動きをした高校生たちがどうしているのはまだ不明でした。
第3章からいよいよ高校生たちが登場し、彼らの波乱の展開も描かれていきます。
※この記事にはネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
第3章『魔法の鏡』
プレーリーがかつて存在していた次元では、プレーリーの葬儀が行われており、スティーブやジェシー・フレンチが参列していたのでした。
その夜、引っ越しが近いバックは葬儀に参列させてもらえず、1人部屋にいたのです。
するとスティーブから呼び出しがあり、BBAを除く全員とスティーブのガールフレンドアンジーが集められたのです。
スティーブは皆に、こんなショボイ世界にいる必要はない、みんなでOAのいる次元へ行こうと言うのですが、フレンチは「プレーリーは死んだ、もう終わりだ忘れよう」と話し、スティーブと喧嘩になり帰ってしまいます。
やがてバックやジェシーも帰ってしまいますが、スティーブは諦めきれずにプレーリーのように呼びかけの動画をアップしてでも、協力してくれる仲間を見つけ出そうとしていたのです。
その夜バックが部屋にいると、なにかの気配を感じたのです。そしてなにげなく鏡の方へ行くと鏡の中にレイチェルがいて、彼女が歌っていたのでした。
その後バックはあわててスティーブの元へと行き、鏡にレイチェルがいたと話しその鏡を見に行きますが、すでにレイチェルはいませんでした。
一方フレンチはその日、プレーリーの父アベル・ジョンソンと会い、以前彼女の部屋に忍び込み、そこで臨死体験・ロシア新興財閥・天使たちといった本を見つけたことを話すのです。
するとアベルは、部屋にそれらの本がなくなっていたことを不思議に思っていたと言い、その本はカウンセラーの提案によりアベルたちが買い与えたものだと話すのです。
そして彼女がフレンチらにあの話を始めたのは、その本をアベルが買い与える前だと言うのでした。
その日の夕方みんなはバックの家に呼ばれ、バックは鏡の中のレイチェルをみんなに会わせようとするのですが、バックの母親がその鏡を捨ててしまっていました。
彼らはあわててゴミ収集業者へと向かったのですが、ここから2時間ほど離れたゲイリーにある店舗に運ばれた後だったのです。
第4章『SYZYGY』
プレーリーはロバーツ先生にカウンセリングを受けながら、自分がニーナではなくプレーリーだと説明するのですが、妄想だとして理解してもらえません。
その頃カリムがクリニックを訪ね、ニーナに会わせないのなら警察に通報すると脅し、無理やり面会を取り付けました。
ニーナ=プレーリーに面会したカリムは、ミッシェルのことやニーナが権利者となっているあの家のことを尋ねるのですが、プレーリーは家のことなどを教えることを条件に、カリムに手伝わせクリニックを脱走したのでした。
その頃ハップはスポーツジムで、ハップの耳鳴りが聞こえ、自分も耳鳴りがすると言う不思議な女性に出会うのです。そして彼女はお互いに旅人だと言い、さらには昨日この肉体に到着したばかりだというのです。
一方逃走に成功したカリムは、プレーリーにあの家のことや、スマホゲームの最後のヒント「3人の賢者」のことなどを聞くのですが、ニーナの記憶がないプレーリーはカリムに適当に話を合わせ、スマホの写真をチェックしていきます。
そしてプレーリーは、カリムにパーシー医師=ハップのことを尋ねると、かつてラスキンのセラピーをしていたことがわかったのです。
そのことを聞いたプレーリーは、Dr.パーシー、ピーター・ラスキン、家、消えた十代の若者たちが全てつながったと言い、この件にニーナも関係しているのなら、ニーナの部屋に手掛かりあると話し、2人はニーナの家へ向かうことにしたのでした。
第3章・第4章、登場人物・キャスト
プレーリー(OA)、ニーナ・アザロワ/ブリット・マーリング
次元を超え、ニーナ・アザロワとして目覚めます。ニーナとしての記憶は全くなく、プレーリーの記憶しかありません。フルネームはプレーリー・ジョンソンです。。
カリム・ワシントン/キングズリー・ベン-アディル
私立探偵で、過去にFBI捜査官をしていました。依頼を受け行方不明の少女ミッシェルを探すため、スマホゲームに関わって行きます。
ハンター・アレイシウス・パーシー(ハップ)/ジェイソン・アイザックス
著書も発行している著名な精神科医ですが、次元間移動したハップの意識が身体に入っており、自由に次元間を移動するための研究をしています。
スティーブ・ウィンチェル/パトリック・ギブソン
プレーリーの近所に住む不良高校生でしたが、プレーリーと接するうちにいろいろと変わってきました。プレーリーが別次元へ移動したことを信じています。
ジェシー/ブレンダン・マイヤー
無気力な高校生でしたが、プレーリーから話を聞き動きを教わりました、学校に銃乱射事件が発生した時にあの動きをしました。プレーリーの死などに触れ、少し不安定になっています。
アルフォンソ・ソーサ(フレンチ)/ブランドン・ペレア
プレーリーが引っ越した際に彼女の家で天使・ロシア・ホーマ・臨死など彼女が話していた内容の本を見つけたため、彼女は嘘つきだったと皆に話していました。乱射事件で動きをした一人です。大学への推薦も決まっているため、OAと関りを断って普通に生活していこうとしています。
バック・ブー/イアン・アレクサンダー
トランス・ジェンダーの高校生で、乱射事件で動きをした一人です。事件があったため、引っ越しすることになりました。
ベティ・ブロデリック-アレン(BBA)/フィリス・スミス
乱射事件で動きをした一人です。高校教師でしたが、クビとなってしまい、お世話になった叔父に亡くなる前に会いに行こうとしていました。
ホーマー・ロバーツ/エモリー・コーエン
トレジャーアイランドにある精神科クリニックの研修医です。パーシー医師を尊敬しており、彼の元で忠実に働きます。Part1でのホーマーの記憶は全くありません。
スコット・ブラウン/ウィル・ブリル
トレジャーアイランドにある精神科クリニックの入院患者ですが、ハップと一緒に別次元からやってきて、今の身体に入りました。
レイチェル/シャロン・ヴァン・エッテン
スコット同様クリニックの入院患者で、ハップと一緒に現次元に来ました。現在の肉体は幼少時代の事故による脳の障害で失語症となっており、文字を書くこともできません。
レナータ/パズ・ベガ
スコットやレイチェル同様ハップと一緒に今の肉体に入り込んだのですが、その記憶は病気のためだと信じ、現在の自分を受け入れようとしています。
アベル・ジョンソン/スコット・ウィルソン
プレーリーの養父です。Part2でフレンチにオカルト系の本の真相を話します。
アンジー/クロエ・レヴィーン
スティーブのガールフレンドで、スティーブに動作を教わりました。
エロディ/イレーヌ・ジェイコブ
スポーツジムでハップが出会った謎の女性で、ハップと関係を持ちます。
モー/ゾーイ・チャオ
出産の近い妊婦で、カリムの依頼を受けハッキングなどで調査を行います。
ダーミー/ブリア・ヴィネイト
Part2でハップが医師をしている病院のピンク髪の看護師です。
オールド・ナイト/尾崎英二郎
ステージ上でニーナに絡みつきながら話しかけ、ニーナを通じ観客へと話しをします。尾崎英二郎さんが演じているのですが、見た目が不思議なタコのような生き物なので、誰なのか全然わかりません。
ヤッシー/シェイラ・ヴァンド
マッチングアプリでホーマー・ロバーツとマッチした女性です。初めて出会ったときはロバーツのことを思ったよりイケてると言ってましたが、食事が終わってロバーツに次を誘われますが、眠いし明日早いとことわってしまいます。
第3章 ネタバレ感想
レイチェルの精神が宿ったという鏡がどうなったのかが、まずは非常に気になるところかと思います。
そして彼らも気になったようで、結局鏡を取り返しにいくことにしたのですが、その前にジェシーは歌が気になったようでその歌をバックに歌わせます。その歌を聴いたフレンチがその歌の音符を聞くと、バックは「シ・シ・ラ」と答えます。つまりシ = B、ラ = Aで、B・B・Aの音程だったのです。
どうやらレイチェルはBBAが鍵だということを伝えたかったようですね。この段階でまだBBAが出ていなかったのはその伏線だったんですね。
そこで彼ら5人はBBAへと会いに行き、乗り気じゃなかった彼女を説得し全員で鏡があるゲイリーの店へ行きました。
驚いたことに彼らはあの銃撃事件の影響で、有名人になっているらしく、そこの従業員ソニアが家の教会を提供してくれたのです。しかも迎えることができて光栄ですとまで言っていました。
結局彼らはその教会でレイチェルの登場を待つことができたのですが、中々レイチェルは現れませんでした。
そこから思ってもいなかった驚きの展開が!
まずはフレンチが表へ出て行って、Part 1ではそんなそぶりは見せなかったのですが、マッチングアプリなのか、男娼を買うアプリなのかはよくわかりませんでしたが、一人の男性と一夜を共にしました。
そしてジェシーはプレーリーの死もあったからか、精神が不安定な様子で、教会の募金箱からお金を盗み、売人からオキシコドン(オピオイド系の鎮痛剤・半合成麻薬)を眠るためと言って買っていたのも驚きでした。
結局その夜レイチェルは現れなかったため、フレンチは一夜を共にした男性から聞いた霊能者のリリーおばさんに話を聞いてみようとスティーブに言います。
そして少々意外だったのですが、スティーブは人の観察眼があるようで、フレンチが誰かと一夜を共にしたことに気付き、ソニアなのか?羨ましいとひやかしました。するとフレンチはスティーブにゲイをカミングアウトしました。
その時にスティーブは、フレンチに「お前、俺が欲しくて欲しくてたまらなかったんだろう。」と言いながら横に座るあたりが非常に面白かったです。
結局フレンチの提案を飲み、6人は教会から800kmも離れた場所にあるリリーおばさんの元へと車で向かうのですが、途中で飛び出してきた動物を轢き、その時鏡は車から滑り落ち割れてしまいました。
その時もジェシーは大きな石を持ってきて、動物に止めをさしていました。彼ってこんなキャラだったっけ?
やがてリリーおばさんの家に到着し、見てもらおうとしたのですが、割れた鏡を持ち込んだことで、鏡にいた霊が家の鏡に入り込むと言って彼女は激怒します。
しかしリリーおばさんもお金には弱いようで、特別料金を支払うことにより見てもらうことができました。
その時何かを感じ取ったバックが隣の部屋へ入ると、急にテレビのスイッチが入り、レイチェルが何かのメッセージを伝え始めました。
このシーンが結構オカルト番組っぽく、テレビに同じ画面が繰り返し流れ、一つずつ言葉を映像で流すというものでしたが、映像を使ったジェスチャーゲームみたいでした。
それによりレイチェルは、OAが別の世界にいること、そしてOnly safe for BBA , To Goという言葉と「Mystery」という言葉を残したのでした。
そしてなぜBBAなのかというのは、ずいぶんあとの方でで判明します。
第4章 ネタバレ感想
この世界のニーナ・アザロワは、父親の遺産を引き継いで、かなりのお金持ちなのでスゴく豪華なマンションに住んでいます。
その豪華なニーナの部屋に入って、そこにあったノートをめくっていたカリムが、ノートに挟んであったSYZYGY(シーズージー)と書かれたメモを発見しました。
そして何を思ったのか、なぜかその文字からSとZとGを隠してみたのです。すると残された文字はYが三つとなるので、そこから3Y’S(スリーワイズ) = 3 wise(3 wise men) = 3人の賢者だということを読み解いたのです。
恐るべし洞察力と推理力ですね。結局これがスマホゲームの最後の答えです。
そのSYZYGYがなにかと言うことですが、そこはしっかりとニーナの携帯の電話帳に登録されていました。そしてそこに電話しその日の夜9時に行くことになりました。
場所はニーナの運転手が知っているそうです。
その頃ハップは、ジムで出会った謎の女性エロディと食事をしながら、次元旅行のコントロール方法などを尋ねていました。
ハップは「どうやっったら自分の選んだ行先へ移動できるのか、ほかの4人をあつめて動作を」、まで言うとエロディはいきなり笑い出しました。
次元旅行の達人からしたら、初心者の発言は面白いのかもしれませんが、なにも笑わなくても・・。
エロディが言うには、その5人で動作をするというやり方はハップのような人のやり方で、他にもやり方はあり燃料があれば行けると言うのでした。
そこで燃料についての疑問が残りますが、説明が難しいということなので、あとで教えるということになりました。
一方ホーマー・ロバーツはニーナに逃げられたことで、落ち込んでいるかと思いきや、意外にも出会いアプリでマッチングしたヤッシーという女性と食事をしてました。これまで色恋沙汰には無縁そうに見えたのですが、彼も男だったんですね。
その後食事を終えたロバーツは会計の時、彼女に44ドル50だと言い、自分は49ドル64だと言うのですが、彼女にそれ割り勘でいいんじゃない?と言われてしまい、さらに次を誘おうとしましたが、眠いし明日早いからと言われ振られてしまいました。
このエピソードの必要性やなんの伏線なのか、いまだにわかりません。会話もプレーリーやスコットが言っていたことを話していただけでしたし。
しかもこの後なにかあったというワケでもなく、ロバーツは振られちゃいましたし。
出会ったときは好感触だったのに振られたのは5ドルだけ多く払おうとしたロバーツにセコさを見ちゃったのでしょうか?それともおごってくれなかったからでしょうか?それとも眠くなったのならそこの公園で寝転がって星を見ようなんてことを言ったからでしょうか。
さて先ほど三人の賢者の謎を解いたプレーリーとカリムはSYZYGY(シーズージー)へとやってきたのですが、そこはクラブででした。そこでニーナはいつも行っているある特殊なステージを行うことになりました。
そこで行っているのはオールドナイトと言う大型のタコのような生物がニーナに絡みつき、その言葉をニーナを介して観客に届けるというステージでした。
少々エロとグロが同居したようなショーでしたが、あの大型タコには悪魔の象徴とか、なにかの意味があるのでしょうか。
そのオールドナイトという大型タコは、すぐニーナがOAだということを見抜き、プレーリーが自分のことを率直に話すのなら他の物を救う助けになるものを見せると言います。
そしてプレーリーを37秒間だけ死亡させると告げ、許可を求めるのでした。そしてそれを許可したプレーリーの首を絞め死亡させました。
死亡している間、プレーリーは飛行機のトイレの中にいて、そこを出てから前に座るショートカットの女性の後ろに立ち、やがてその女性が振り向きはじめていたのです。
そこでカリムがステージに飛び込んでオールドナイトの足を切り、プレーリーに蘇生措置を行った結果、彼女は息を吹き返したのでした。
結局その女性の顔が見える前にカリムが蘇生させちゃったようで、顔が見えなかったのが残念です。
その頃ハップはエロディとオペラを聞いていて、エロディはハップにプレーリーが自分の意志の力でこの次元に来たことを悟らせちゃいました。この意思の力というのがエネルギーということのようです。
一方カリムの方は、プレーリーがステージ上にいた時に、ちゃっかりスマホゲームにそっくりな扉を見つけていて、カリムとプレーリーはそのドアの中へと入っていったところで終わりました。
ちなみにこの第4章ではカリムがちょっとしたエピソードを話します。
カリム曰く、自分の兄弟は結婚など考えないタイプでしたが、ある晩ライブで一人の女性に出会い、非常に気が合ったそうです。
最初のデートの時にカリムの兄弟が子供に興味がないと言ったら、彼女も賛成し子供はいらないし世の中にはもっと大切なものがある言いました。
そのこともあり2人は恋に落ち、7年間一緒に過ごしたのですが、彼女は急に子供が欲しいと言い出したそうです。
後にプレーリーが、これはカリム本人のことでしょうと見抜きました。
おそらくその女性というのがモーで、その子供が今モーのお腹にいる子供なんでしょうね。
まとめ
まず、Part 1でプレーリー・ジョンソンの養父役を演じていたスコット・ウィルソン氏が昨年2018年10月に白血病が悪化して残念ながら亡くなってしまいました。
Part 2では会えないかと思っていましたが、3章に登場し演じている姿を見ることができて良かったです。
彼はこの作品が遺作となったようです。
第3章ではようやく高校生たちが登場しましたが、彼らはずっとOAのことを引きずっているようで、それだけPart 1でOAと過ごした時間に大きな意味があったのでしょうね。
そして彼女を失ったことから、彼らは何か大きな不満を感じているように見えます。スティーブはどうにかしてOAの元へ行こうとしますが、現在OAのいる次元へ安全に行けるのはBBAだけと言うことのようですが、スティーブが暴走しないか少し不安にもなります。またジェシーもちょっと心配です。
それにしても第4章に出てきたオールドナイトというのは結局なんだったんでしょうか?
演じているのは尾崎英二郎さんということなんですが、個人的にはせっかくの日本人俳優ですから、せめて人間の形をしていて欲しかったですね。
この第4章で、スマホゲームが最後まで解き明かされました。第5章よりいよいよ行方不明となっているミッシェルへと近づいていくのでしょうか?
このあとも、引き続き書いていきたいと思います。
ドラマ『The OA』 配信先
『The OA』は2019年4月5日現在Netflixにて見放題にて配信されています。
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