
source:Netflix
The OA Part 2も残すところあと2章のみとなりました。ここまででプレーリーたちが次元を移動していたこと、スマホゲームの謎、謎の家の秘密やハップの研究など様々なことが分かってきました。
残された謎はニーナ・アザロワ、脳の種、謎の家のバラの窓、ホーマーの行方などですが、残り2話で徐々に解き明かされていきます。
※この記事にはネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
第7章:『ニーナ・アザロワ』
あの家から逃げ出す時にゲーマーの少女フォラを助け出し、病院へと搬送したカリムは、担当のブラッド・フィールド医師から毒物検査の結果を聞くのです。
医師によると2人とも血中から硫化水銀が検出されたと言い、カリムは990ppm、ゲーマーの少女フォラ・ノザキは3000ppm近く検出されたと言い、あの周辺では硫化水銀ガスが自然発生していると伝えるのです。
医師はそれだけ吸っていると、幻覚症状が出てもおかしくないと答えるのでした。
その頃あの家を出て街をさまよっていたプレーリを、彼女の住むマンションの運転手アルが迎えにきて、彼女を家に連れ帰ったのです。
家に到着すると、彼女の部屋が荒らされていたのでした。犯人はなにかを探していたようです。
その時プレーリーはあることに気付き、自分の鍵についている目玉のキーホルダーを引っ張ると、そこにはUSBメモリーが隠されていたのでした。
その後カリムの家を訪ね、自分のキーホルダーについていたUSBメモリーを渡すのです。
そのUSBメモリーには、マーロー・ローズ博士がニーナ・アザロワに送ったメッセージビデオが入っており、そのビデオで博士は、もうこの仕事を降りると話していました。
そしてその後博士に届いたと言う、仕事を降りる切っ掛けとなったビデオが映し出されたのです。
そのビデオの内容は、謎を解いたミッシェルが、屋根裏部屋のバラの窓を開け、外の世界を見た次の瞬間意識を失うというものでした。
その映像を見たカリムは、ニーナは事件の当事者で、プレーリーとニーナも別人だと信じることができず、警察に通報しようとするのでした。
そんな中ハップはクリニックを休んでいたロバーツ医師を訪ね、スコットとの会話を録音した音声を聞かせてもらうのでした。
それによると、スコットは臨死体験中倉庫でOAを見かけ、ハップとOAが恋人のようにキスをしていたと言い、上にはカメラがあったと話すのです。
さらにハップの声が違っててイギリスなまりがあったと言います。その時突然後ろに太ったおばさんが現れ、第三の動作を授けられたと話すのでした。
登場人物・キャスト
プレーリー(OA)、ニーナ・アザロワ/ブリット・マーリング
次元を超え、ニーナ・アザロワとして目覚めます。ニーナとしての記憶は全くなく、プレーリーの記憶しかありません。フルネームはプレーリー・ジョンソンです。。
カリム・ワシントン/キングズリー・ベン-アディル
私立探偵で、過去にFBI捜査官をしていました。依頼を受け行方不明の少女ミッシェルを探すため、スマホゲームに関わって行きます。プレーリーを脱走させ、2人で謎を解き始めます。
ハンター・アレイシウス・パーシー(ハップ)/ジェイソン・アイザックス
著書も発行している著名な精神科医ですが、次元間移動したハップの意識が身体に入っており、自由に次元間を移動するための研究をしています。
スティーブ・ウィンチェル/パトリック・ギブソン
プレーリーの近所に住む不良高校生でしたが、プレーリーと接するうちにいろいろと変わってきました。プレーリーが別次元へ移動したことを信じています。
ジェシー/ブレンダン・マイヤー
無気力な高校生でしたが、プレーリーから話を聞き動きを教わりました、学校に銃乱射事件が発生した時にあの動きをしました。プレーリーの死などに触れ、精神的に不安定になり、薬に依存しています。
アルフォンソ・ソーサ(フレンチ)/ブランドン・ペレア
乱射事件で動きをした一人です。大学への推薦も決まっているため、OAと関りを断って普通に生活していこうとしていましたが、やがてみんなと共にOAの手助けをしようとします。
バック・ブー/イアン・アレクサンダー
トランス・ジェンダーの高校生で、乱射事件で動きをした一人です。事件があったため、引っ越しすることになりましたが、鏡にレイチェルを発見し、再びOAと関りになろうとします。(プレーリーが移動した次元では、レイチェルという少女です。)
ベティ・ブロデリック-アレン(BBA)/フィリス・スミス
乱射事件で動きをした一人です。高校教師でしたが、クビとなってしまい、お世話になった叔父に亡くなる前に会いに行きます。未成年のバックが母親に告げずに出かけてしまったため、BBAが誘拐したことになってしまいました。
ホーマー・ロバーツ/エモリー・コーエン
トレジャーアイランドにある精神科クリニックの研修医です。パーシー医師を尊敬しており、彼の元で忠実に働きます。Part1でのホーマーの記憶は全くありません。
スコット・ブラウン/ウィル・ブリル
トレジャーアイランドにある精神科クリニックの入院患者ですが、ハップと一緒に別次元からやってきて、今の身体に入りました。
レイチェル/シャロン・ヴァン・エッテン
スコット同様クリニックの入院患者で、ハップと一緒に現次元に来ました。ハップの秘密の部屋を覗いた後、ハップを刺した時に振り払われ、その際に頭を強打し出血し死亡しました。
レナータ/パズ・ベガ
スコットやレイチェル同様ハップと一緒に今の肉体に入り込んだのですが、その記憶は病気のためだと信じ、現在の自分を受け入れようとしています。
アンジー/クロエ・レヴィーン
スティーブのガールフレンドで、スティーブに動作を教わりました。
エロディ/イレーヌ・ジェイコブ
スポーツジムでハップが出会った謎の女性で、SYZYGYでプレーリーを待ち伏せしていました。
モー/ゾーイ・チャオ
出産の近い妊婦で、カリムの依頼を受けハッキングなどで調査を行います。
フォラ/ゼンデンヤ
カリムがスマホゲームのことを調べていた時に出会ったゲーマーの少女で、カリムのスマホにゲームを入れてくれて、謎の解き方などを教えてくれました。カリムが家を脱出する際に、鏡の部屋でうずくまっていたところを連れ帰り、病院に入院しました。
ピエール・ラスキン/ヴィンセント・カーシーザー
ニーナ・アザロワの恋人だった人物で、キュリで夢の分析をしています。
マーロー・ローズ/リズ・カー
キュリという施設で夢を分析していた白髪で車いすの博士です。
第7章:ネタバレ感想
スコットが臨死体験した時の話によると、どうやらOAとハップが恋人や夫婦のような次元があるようで、それを聞いたハップはスコットを利用しようと実験を手伝ったら解放すると持ちかけます。
結局レナータの解放を条件にスコットは実験に付き合うことになるのですが、まんまとハップの策略にのってしまい、あの家の地下にある脳の種を発芽させる神聖な水に浸り、その後家の中で倒れてしまいました。
ハップは最初からスコットを解放する気など全くなかったようです。前回は自分が次元移動をするために4人に致死量の薬を注射したり、今回もレイチェルやスコットを自分のために利用するなど、お手本のような悪人ですけど、森の精によるとこのままだとハップの勝利になっちゃうようですね。
その後さらに倒れたスコットを研究室まで連れてきて、脳から種を取り出し発芽させ、1輪花を咲かせます。
そしてそこから、花弁を一つ切り取り、ハップが口にするとスコットの臨死体験がハップの中に入り、より強くその次元を意識できるようです。
一方マーロー・ローズ博士ですが、カリムが訪ねるとすでに亡くなっていました。カリムはモーに、家の事件やミッシェルの行方不明にラスキンが関わっているという証拠のUSBメモリーを預けました。
モーは今にも出産しそうで、カリムは心配そうにモーの家を後にするんですが、彼の心配具合からみると、やはりカリムの子供なんでしょうね。
プレーリーはニーナの記憶にアクセスするためSYZYGYを訪ねると、そこでエロディが飲んでいて、プレーリーにニーナと一体化するためには、ニーナとプレーリーの分岐点であるバス事故まで戻る必要があることを説きました。
結局プレーリーはバスタブに水を張り、沈むことで過去の恐怖と向き合うのですが、少しだけそれだけでいいんかい!!とか思ってしまいました。
そしてエロディによると、プレーリーは次元移動してもハップからは逃げられないそうで、さらにプレーリー、ハップ、ホーマーは同じ集団に属し一緒に旅をしているようです。
つまりハップと離れるためには全く別の次元へ行くしかなく、そうなるとホーマーとも離れることになるようです。
最終的にプレーリーは恐怖と向き合うことができ、ニーナと一体化できました。
その頃カリムはピエール・ラスキンの元へ会いに行き、彼がこれまで犯してきた罪を突きつけるのですが、免責条項もあり法に守られているので、裁判になっても問題ないとラスキンは言います。
あの訴訟大国のアメリカで、その言い分が通るのかどうかは多少疑問は残りますが、ラスキンがそう言うのならそうなんでしょうね。
その後部屋の中へと招き入れ、ある部屋にカリムを通すと、そこには意識のないミッシェルと彼女の祖母がいるのでした。
ミッシェルがいるのを見たカリムは、いくらお婆さんが「ミッシェルはここにはいない」と言っても、騙されたと思い帰ろうとするのですが、ラスキンにドリーマーたちがもう一つのイメージを見ていると言うことを聞くと再びラスキンの話に耳を傾けます。
その多くのドリーマーが見た4つ目のイメージというのがカリムの顔だったのでした。つまりカリムがバラの窓の外に見える景色に意識を奪われることがない人間だったのです。
とようやくここまで来て、カリムの必要性が明かされた訳ですが、あの出口がないハズの家の出口を見つけたのも、こう言う理由があった訳ですね。
まとめ
さすがに最終章が近付いてくると、内容が濃くなってテンポも速くなってきますので、この記事は7話だけをまとめました。
7話までを簡単に振り返ると、part1で銃弾に倒れたプレーリーは別次元のニーナ・アザロワの肉体に宿ります。
そこの次元には既にハップ・レイチェル・スコット・レナータが来ていて、皆ハップの肉体の人が理事長をやっている精神科クリニックに入院していました。
プレーリーは病院で別次元での話をし、ニーナの記憶もないため、ハップの精神科クリニックに入院することになりました。
探偵カムリは老婆に依頼され、行方不明のレイチェルを探すことになり、スマホゲームと不思議な家の調査を始めます。
やがて家とニーナやラスキンが繋がっていることがわかり、ニーナに面会しその時プレーリーにそそのかされ2人で脱走します。
かつてプレーリーがいた次元では、死亡したレイチェルがバックの家の鏡に現れます。
その鏡を母親に捨てられてしまったバックはスティーブ、フレンチ、ジェシー、アンジー、BBAと鏡を探す旅に出て、その間にジェシーが自殺か事故のどちらかにより死亡します。
やがて今OA(プレーリー)がいる次元へ行けるのはBBAだけだとレイチェルに伝えられます。
その後5人はこちらの次元でのハップの病院へ向かいます。
プレーリーとカリムは、謎の家への秘密の入口が、SYZYGIというバーにあることを発見し、そこの扉から困難を乗り越え家へと入り、謎を解いていくのですが、最後にたどり着くという屋根裏部屋のバラの窓にはたどり着けませんでした。
カリムが家から出る時にゲーマーの少女フォラを助け出し、病院に搬送したことから、あの周辺では硫化水銀ガスが自然発生しているため、大量に体内に入ると幻覚を見ることもあるということです。
もう一つその湧水には効果があり、人の脳の中にある種を発芽させることができ、その花を食べるとその花の持ち主のイメージが食べた人に入って来るとのことです。
そしてどこかの次元には、ハップとプレーリーが恋人か夫婦という次元があり、スコットは臨死体験中にその次元を見たことがあります。
そのため、ハップはスコットを湧水に浸らせ脳の種を発芽・開花させ、その花弁を食べます。
プレーリーはオールドナイト、森の精、エロディより様々なアドバイスをしてもらい、ニーナ・アザロワが霊能力者なのでオールドナイトや森の精の声が聞けることを聞かされます。
また仲間を集めないとハップに負けてしまうということや、ニーナ・アザロワの力が必要だということ、そしてニーナはプレーリーの意識下にいて、一体化するためにはバス転落事故という分岐点にプレーリーが戻り、過去の恐怖に打ち勝つということが必要とのことです。
一方謎の家の屋根裏部屋にはバラの窓があり、家の謎(パズル)を全て解きそのバラの窓から外を見るとある者は答えを見つけることができ、またある者は外の景色に捕えられてしまうとのことです。
ミッシェルは謎を解き、バラの窓から外を見て捕えられてしまいました。しかし探偵カリムはおそらく答えを見つけることができる人間のようです。
そしてプレーリーはニーナと一体化することができました。
ざっくりとまとめるとこんな感じです。
もちろんこれ以外にもたくさんのエピソードがあり、それぞれ色々な伏線が張られており、それぞれ意味を持っています。
さて、いよいよ次章8章が最終章となりますので、引き続きしっかりと最後まで書いていきたいと思います。
ドラマ『The OA』 配信先
『The OA』は2019年4月8日現在Netflixにて見放題にて配信されています。
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