2019年フジテレビ月9で、平均視聴率12.6%と高視聴率を獲得した人気の高かった、法医学者の世界を描いた『監察医 朝顔2』の1話がようやくスタート。
前作からおよそ1年過ぎた世界を描く今作でも、万木家や興雲大学法医学教室、神奈川県警や野毛山署の人々の活躍に期待していきたいですね。
ここでは『監察医 朝顔2』1話のあらすじ・ネタバレ感想などを紹介していきます。
『監察医 朝顔2』1話・あらすじ
万木朝顔(上野樹里)は、神奈川県にある興雲大学法医学教室に勤める法医学者。野毛山署強行犯係の刑事である父親の平(時任三郎)、夫で、平の元部下だった神奈川県警捜査一課の刑事・桑原真也(風間俊介)、そして5歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)と一家四人、笑顔が絶えない幸せな日々を送っている。
ある朝、朝顔たちが朝食をとりながら話をしていると、ふいにつぐみが「弟が欲しい」と言い出す。気まずい空気の中、仕事に出かける平と桑原……。
朝顔もつぐみを保育園に送り届けると、いつものように興雲大学へと向かった。するとその途中で朝顔は、立体歩道橋で発生した群衆雪崩の事故現場に遭遇する。
大きなイベントが予定されていた近くのスタジアムで突然火災報知器が作動し、逃げようとしてパニックになった人々が立体歩道橋に殺到したために起きた事故だった。
朝顔が興雲大学へと急ぐと、法医学教室では安岡光子(志田未来)、高橋涼介(中尾明慶)、藤堂絵美(平岩紙)、藤堂雅史(板尾創路)らもテレビのニュースで群衆雪崩の現場映像を見ていた。
20名が病院に搬送され、うち死者4名、意識不明の重体1名の大参事だった。主任教授の夏目茶子(山口智子)は海外出張で不在だったが、法医学教室にはすぐに解剖の依頼が入った。
同じころ、平は、野毛山署強行犯係の森本琢磨(森本慎太郎)や山倉伸彦(戸次重幸)ら同僚や、県警の桑原、検視官の丸尾大作(杉本哲太)らと連携して、事故の原因を調べ始める。
だが、奇妙なことにスタジアムでは火災が発生していなかった上、現場では異臭がしたという証言もあり、実際に被害者の中にはけいれんや意識障害など、化学薬品を吸引したと思われる症状を訴える者もあった。
また、事故が起きる直前、金髪の男性が騒いでいたという複数の証言も得られていた。
あくる日、群衆雪崩で妻を失ったという金髪の男・佐藤祐樹(松田元太)が、事故現場でマスコミの取材に応じる。そこで祐樹は、これは事故ではなく殺人だ、と訴え……。
引用:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/story/story01.html
『監察医 朝顔2』登場人物・キャスト
万木朝顔 … 上野樹里
万木平 … 時任三郎
桑原真也 … 風間俊介
桑原つぐみ … 加藤柚凪
嶋田浩之 … 柄本明
万木里子 … 石田ひかり
夏目茶子 … 山口智子
藤堂雅史 … 板尾創路
藤堂絵美 … 平岩紙
安岡光子 … 志田未来
高橋涼介 … 中尾明慶
熊田祥太 … 田川隼嗣
奥寺美幸 … 大竹しのぶ
山倉伸彦 … 戸次重幸
愛川江梨花 … 坂ノ上茜
森本琢磨 … 森本慎太郎(SixTONES)
岡島浩司 … 斉藤陽一郎
丸屋大作 … 杉本哲太
伊東純 … 三宅弘城
沖田宗徳 … 藤原季節
渡辺英子 … 宮本茉由
登場人物の詳細は以下を参照。

1話ゲスト
佐藤祐樹 / 松田元太
群衆雪崩により、妻を亡くした金髪の男性。佐々木拓郎が妻に痴漢行為をしたため、それがきっかけで群衆雪崩が起きたとし、拓郎に怒りを覚えている。
佐々木八重子 / 梅沢昌代
群衆雪崩発生時に亡くなった佐々木拓郎の母。息子が痴漢をしたため、群衆雪崩が起きたと責任を感じている。
松本オリビア由美子 / 片桐はいり
興雲大学 社会心理学教授。群衆に興味があり、蟻の群衆を見ていることも。
中村一郎 / 相島一之
神奈川県警捜査一課長。
佐々木拓郎 / 一條恭輔
群衆雪崩の現場で亡くなった身元不明の男性。亡くなった若い女性に痴漢行為をし、群衆雪崩の原因をつくったとされた。
『監察医 朝顔2』1話・ネタバレ
警察では死亡した4人のうち、3人は身元が分かったが、1人だけ身元不明だという。
やがて、現場で騒いでいた金髪の男性が、亡くなった若い女性・絵梨の夫・佐藤祐樹であることが分かった。
法医学教室では、光子が「あの旦那さん、亡くなった身元不明の男性が、奥さんに痴漢してたって証言してるみたいですね。」と口にする。
解剖を始める朝顔
その頃警察は、身元不明男性が佐々木拓郎という人物であることを突き止め、桑原は「この佐々木という男の痴漢が、事故の発端だとしたら、重過失致死事件として、立件される可能性もありますね。」と話すのだった。
法医学教室では、4名の遺体の内2人の解剖が始まり、朝顔はいつものように「教えてください。お願いします。」と訴えかけ、解剖を始める。
解剖の結果、一人は窒息死、もう一人は両肺挫傷で死亡したことが判明した。
佐々木拓郎犯人説が広がる
一方警察では、身元不明だった佐々木は、アパートを事件の当日に解約し、勤めていた工場も先月退職、所持金は483円で、実家の岡山行き新幹線チケットを持っていたというのだ。
その頃、金髪の男・佐藤祐樹はネットの書き込みで「神奈川の歩道橋事故。痴漢したのは佐々木拓郎」という書き込みを見かけた。
佐藤祐樹は、遺族待合室に入って来た佐々木拓郎の母・八重子に「あんたの息子のせいで、絵梨が死んだんだぞ、どうしてくれんだよ…。もう絵梨は帰ってこないんだぞ!」と叫び続けるのだった。
佐々木拓郎の死因は不明
朝顔は2組目の佐々木を解剖するにあたり、再び「教えてください。お願いします。」と訴えかけ、解剖を始める。
しかし佐々木の死因は分からず、唯一エコノミークラス症候群の様子は見られたが、死亡の直接の原因となる肺塞栓は見られなかったのだ。
一方警察では、状況証拠が集まったこと、絵梨の太ももから佐々木の皮膚片が検出されたことや遺族と世間からの追求が厳しくなってきたため、佐々木を書類送検しようとしていた。
一方、茶子から松本教授に話を聞いてきて欲しいと頼まれた朝顔は、松本教授から何らかのな情報を得た様子だった。
父・平の代わりに東北行きを決める朝顔
そんな中、朝顔の父・平は足を滑らせて縁側から落ちそうになったつぐみをかばい、左手に怪我を負ってしまった。
それでも東日本大震災の時、逃げ遅れた人たちがたくさん亡くなったという沼の埋め立て工事が始まってしまうため、右手しか使えなくても東北へ行こうとする平。
そんな平に、朝顔は「私、行くよ。有休残ってるし、休みもらう。じいちゃんにも会いたいし。」と告げ、平の代わりに東北へ行くことを決めたのだ。
朝顔は桑原に「ずっと考えてた、私も何かしたいって。お母さん探したいっていうより、お父さんのために、何かしたいっていうか…。」と告げ眠りにつくのだった。
佐々木拓郎書類送検の記者会見が間近に迫る
その翌日、警察の会見を間近に控え、法医学教室では佐々木の再調査が始まっていた。
桑原は、会見に臨もうとする中村一課長に、会見をもう少し待つようにお願いをするが、一課長はネット上にデマや嘘の情報が錯綜してること、マスコミも抑えきれず、佐々木のDNAも一致していることから、警察としての見解を発表することになった。
間一髪で真相を解明する
しかし、会見の間際になり、朝顔たちは佐々木の真の死因を突き止めたのだった。
中村一課長は会見の席で、ネット上など、世間を騒がせている佐々木への誹謗中傷が、全くの誤りだと告げる。
その頃法医学教室には、佐々木の母親が呼ばれ平と朝顔から、息子の死についての真相が明かされるのだ。
佐々木拓郎の本当の死因
朝顔は佐々木の母親に「息子さんだけ、他の3人の方とは死因が違っていたんです。」と言い、話しを続ける。
「佐々木拓郎さんは、エコノミークラス症候群による、脳梗塞でお亡くなりになっていました。エコノミークラス症候群は、飛行機に乗らなくても、家であまり動かず、寝込んだりしているだけでも発症します。」
「通常は、肺の血管が詰まることが多いんですが、息子さんは心房中隔欠損という持病がありました。これは生まれつき、心臓の一部に穴が開いている病で、大人になってから判明する場合も多いとされています。」
「部屋に閉じこもって生活されていた息子さんは、知らず知らずのうちに、エコノミークラス症候群になっていた。下肢の静脈にできた血栓が、事故の当日、久しぶりに身体を動かしたことによって、心臓の小さな穴を通り抜け、脳に届いてしまったっと、考えられます。」
朝顔がそう告げると、拓郎の母・八重子は「それが何なんですか?今さら理屈が分かったって、人様に迷惑を掛けたことには、変わりないんです。」と訴えるが、朝顔はこう告げる。
「息子さんは今回の事故の前に亡くなっていたんです。息子さんの手には引っ掛かれた傷がありました。その傷を調べたところ、生前につけられた傷ではないことがわかりました。拓郎さんは、亡くなった後に手をひっかかれたんです。だから、痴漢なんてしてないんです。」
事故の真相
続けて平が、意識不明で重体だった人が意識を取り戻し、佐々木拓郎の潔白を証言してくれたと伝える。
平によると、拓郎は会社を辞めアパートを引き払ったあの日、故郷に帰ろうとしていたが、母親へのお土産を忘れたことに気付き、所持金がなかったため鍵も掛けずにロッカーに荷物を入れて、人混みの中へ入っていったと言う。
その時スタジアムの火災警報器が鳴り、大勢の人がイベント会場から押し流され、その人波に拓郎は巻き込まれ、やがて血栓が移動し脳に到達し亡くなったと考えられると話す。
その時に、前を歩いていた佐藤祐樹の妻にもたれかかるような体勢になってしまったため、痴漢騒ぎが起きたと言うのだ。
警察は、歩道橋が途中から狭くなっていたことと、イベント主催者の準備不足が今回の事故を引き起こしたと発表した。
また、火災警報知機を誤作動させた人間も近いうちに立件されるだろうと言うのだった。
その後八重子は拓郎の遺体に面会し、彼の遺体に触れてあげるのだった。
群衆雪崩時のけいれんや意識障害の原因
平は「結局化学薬品は見つからなかった。あの痙攣や意識障害は何だったんだろうな。」とつぶやく。
朝顔は「佐々木さんの脳梗塞の発作が、周りに伝播したんだと思う。」と告げ、以前松本教授から聞いていたことを話す。
人間にはみんなと同じだと安心するから、無意識に周囲と同じ行動をとってしまう本能があるという。
以前とある高校で女子生徒が1人体調不良になった際、その様子を見ていた生徒たちも次々と過呼吸になり、20人近くが救急搬送されたが原因が分からなかったことで、群集心理によるものだと推測された。
そんな群集心理から、今回も佐々木拓郎のけいれん発作が周りの人たちに伝播したという、集団パニックの可能性を示唆するのだった。
朝顔、東北で母親探し
有給を取得した朝顔は、平や桑原に見送られ東北の地へ向かい、祖父の嶋田浩之の家を訪ねる。
その後、沼へと行き、身支度を整え沼の中へ入っていき、母の遺留品を探し始める。
大勢の人が亡くなったという沼で、朝顔は松本教授の《危機的な状況になると、人間は正しい判断ができなくなる。危険なのに逆の行動をとってしまう人。間違った方向に逃げたり、自分だけは助かると逃げ遅れてしまう人がいる。そして、集まるんです。隣に人がいれば安心だから。》という言葉を思い出していた。
その後沼を攫っていると朝顔は何か布のようなものを見つけた。
当時母が身に着けていたマフラーかと思い、沼から出て布を洗うとただのタオルだったため天を仰ぐ。
一度沼に目をやり、再び青空を見上げる朝顔。
《今日ふつうに生活していることがどれだけ幸せなことか。》
《そのことを私はちゃんとわかっていると思っていた。》
《それなのに、この時の私は、まだ、気付いていなかった。》
《私たち家族に残された時間が、そう長くはないことを。》
『監察医 朝顔2』1話・感想、まとめ
いよいよ待ちに待った『監察医 朝顔2』がスタートしました。
1話目の物語は、亡くなった佐々木拓郎が痴漢をしたせいで、群衆雪崩が起き大惨事となってしまったのか、拓郎のせいではないのかがメインとして描かれていました。
ここから、どんどん拓郎が痴漢をした状況証拠が出てきて、世間や警察も拓郎が群衆雪崩の原因だと言うことになっていくのは物語の展開上必然でしょう。
その状況で、被害者の夫である佐藤祐樹は、その怒りを拓郎の母親・八重子にぶつけるしかないのだけど、今回その被害者の夫・佐藤祐樹が八重子に怒りをぶつける演技が素晴らしかったと、祐樹を演じた松田元太が話題となり、#のえげんゴールデン がトレンド入りして盛り上がっていました。
#のえげんゴールデン とは
演じた松田元太さんは、ジャニーズJr.の人気ユニットTravis Japanのメンバー。
しかし、ジャニーズだからと言って風間さんのバーターではなく、佐藤祐樹役を獲得するため、約50人の中からオーディションを勝ち抜き、見事に佐藤祐樹役を射止めまたという強者。
ちなみにトレンド入りした #のえげんゴールデン とは11月2日のゴールデンタイムの枠で、Travis Japanのメンバー 川島如恵留さんが20時からのハートネットTV パラマニア2020に出演。松田元太さんが21時からの朝顔2に出演ということで、「のえる」と「げんた」で「のえげん」ゴールデン枠出演で「ゴールデン」で、#のえげんゴールデン ということだと…無い知恵を振り絞った限りでは、たぶん
本題の感想
えっと、本題の感想に戻って…、
いずれにしろ、今回、朝顔たちは凄くいい仕事をしたと思う。
ホントに亡くなった佐々木拓郎の疑いが晴れて、良かったし、疑いが晴れて息子の遺体に対面した時のお母さんの姿にも感動を覚えました。
もし仮に記者会見に間に合わずに、佐々木拓郎が書類送検するという事を先に発表すると、佐々木拓郎が犯罪者という言葉だけが一人歩きし、その後真相が突き止められて発表しても、佐々木拓郎=犯罪者の汚名はついて回ったことでしょう。
ただ、金髪の佐藤祐樹にとっては、恨む相手がいたほうが、もしかしたら救われたのかもしれないけど…、そして亡くなった奥さんは二度と帰ってこないけど…。
また、第1シーズンラストでようやく東北へ行けるようになった朝顔が、父の代わりに東北で母親探しをすることに。
朝顔は、父のために母親探しをすると言っていたけど、これまで自分が探すことができなかった罪滅ぼしの気持ちもあったんだろうね。
さらに、今回は片桐はいりさんが言っていた群集心理の話が、群衆雪崩のエピソードと東日本大震災での沼地で大勢の人が亡くなったという2つの物語にかかっていて、ストーリー運びの上手さを感じました。
それよりも、今回一番気にかかったのは、ラストの「私たち家族に残された時間が、そう長くはないことを。」ですよね。
これは家族の誰かが亡くなるということ?……それだけは勘弁してほしいなぁ。
せめて、ラストの方で平が手にしていた転出届が関係してて、平が本腰を入れて里子を探すために、刑事を辞めて東北へ引っ越す程度に留めて欲しいものです(って、それも嫌だけど…)
2話あらすじ・ネタバレ感想はこちらから

全話あらすじ・ネタバレ感想は以下から。

『監察医 朝顔2』2話・予告あらすじ
野毛山署管内のひと気のない空き地で、男子中学生の遺体が発見される。
休日だった朝顔(上野樹里)は、興雲大学法医学教室からの電話で目を覚ます。朝顔が1階へ降りると、すでに平(時任三郎)が支度を終えていた。ただちに現場に向かう平。被害者は、14歳の矢野諒(池田優斗)で、死亡推定時刻は午前5時から6時ころ。午前7時ころ、散歩中だった近隣住民が発見し通報したという。遺体のみぞおち付近には、大きな皮下出血があった。また、諒は野球のユニフォーム姿で、遺体の横にはグローブがあり、ボールが金網の上部に挟まっていた。
一方、桑原(風間俊介)は、朝顔に代わって娘のつぐみ(加藤柚凪)の面倒を見ることになった。しかし、朝顔と遊ぶ約束をしていたつぐみはご機嫌斜めで……。
朝顔は、藤堂(板尾創路)らとともに諒の解剖を行う。諒は、みぞおち付近の内出血以外、目立った外傷はなかった。解剖後のミーティングで、藤堂は、諒がみぞおち付近に強い衝撃を受けて心臓震盪を起こし、心停止に至った可能性を検視官の丸屋(杉本哲太)や、強行犯係長の山倉(戸次重幸)らに伝えた。捜査の方向性を決めるために、殴られたかどうかだけでも断定してほしい、と強く主張する丸屋と、この段階では難しいとする朝顔たちとの議論がヒートアップする中、思わぬ知らせが入る。連絡を受けて駆けつけようとしていた諒の父親が、階段から落ちて意識不明状態になってしまったというのだ。諒には母親がいなかったため、身元の確認には祖母の咲江(柳谷ユカ)と、諒の双子の兄・一馬が立ち会うが……。
引用:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/story/
『監察医 朝顔2』見逃し動画配信サービス
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配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。
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