おカネの切れ目が恋のはじまり(カネ恋)も最終回を迎え、終わってしまいました。この4話を毎週楽しく見させていただいて、出演者・スタッフの皆様には感謝しています。
全4話ではあったものの、この物語は深く心に刻みこまれ、もっともっと見ていたいという気持ちでいっぱいです。
目次から見たいところへ飛んでください。
『おカネの切れ目が恋のはじまり』(カネ恋)とは
『おカネの切れ目が恋のはじまり』とは、おもちゃメーカー「モンキーパス」の経理部で働く主人公の、松岡茉優さん演じる「清貧女子」でアラサー女子・九鬼玲子が働く経理部に、三浦春馬さん演じる、社長の御曹司でおカネにルーズな「浪費男子」の猿渡慶太が、勉強のために経理部に異動させられてきたことから物語がスタートする。
まったくお金に対する価値観の違う2人が繰り広げていく「じれキュン」ラブコメディ。
中堅おもちゃメーカー勤務の九鬼玲子は、過去の出来事により「清貧」という価値観で生きるようになったアラサー女子。
お金の価値ではなく、自分が愛する「物」の本質を大切にして暮らしている。
対する猿渡慶太は、そんな玲子が勤めるおもちゃメーカーの御曹司で、「浪費」にかけては天賦の才能を持っている。
慶太はおもちゃメーカーの営業部に在籍していたが、あまりにも浪費が酷いため、父である社長の命令で勉強のために玲子がいる経理部に異動となる。
慶太はひょんなことから、鎌倉にある玲子の母親が経営している、玲子の実家でもある古民家の民泊に住むこととなり、玲子と慶太の共同生活が始まるのだった。
物語には原作はなく、「あなたには帰る家がある」や「凪のお暇」などを手掛けた、脚本家の大島里美さんのオリジナル。
『おカネの切れ目が恋のはじまり』(カネ恋)登場人物・キャスト
『おカネの切れ目が恋のはじまり』スタッフ
脚 本:大島里美(『あなたには帰る家がある』『凪のお暇』など)
おもちゃ特別協力:バンダイ、GROOVE X
経 理 監 修:山田真哉
テ ニ ス 監 修:杉山愛
プロデュース :東仲恵吾(『重版出来!』『グッドワイフ』『グランメゾン東京』など)
演 出:平野俊一(『カンナさーん!』『あなたには帰る家がある』『インハンド』など)
演 出:木村ひさし(『A LIFE〜愛しき人〜』『99.9—刑事専門弁護士—シリーズ』など)
製 作 著 作:TBS
音 楽:大間々 昴
主 題 歌:Mr.Children「turn over?」(TOY’S FACTORY)
『カネ恋』1話、2話、3話、4話・ネタバレ
『カネ恋』1話ネタバレ
中堅おもちゃメーカーの経理部で働く「清貧女子」の九鬼玲子に、1年越しの片思いの相手「1680円の豆皿」を手に入れる「お迎えの日」が訪れた。
部屋に手作りの豆皿用コースターまで配置し、豆皿を買うためお店に入ろうとしたその瞬間、玲子の会社の御曹司・猿渡慶太がバーベキュー用の皿を求めて店の皿を買いあさり、玲子の片思いの相手の豆皿まで購入していったのだ。
そんなある日、慶太の度を越した浪費ぶりに激怒した社長の猿渡富彦が、お金の勉強をさせるため、慶太を営業部から経理部に異動させたのだ。
最悪な再開の中、玲子は慶太の指導係として任命されたばかりか、マンションも追い出された慶太は鎌倉で民泊をやっている玲子の実家に住むことになったのだ。
会社でもプライベートでも一緒にいることで、慶太は「根は悪い人じゃない」と感じた玲子は慶太にお小遣い帳を渡し、お金の使い方を教えることに。
続いて玲子は、慶太を連れて公認会計士の早乙女健の講演会へ連れていき、話を聞かせる。
そこで慶太が目にしたのは、早乙女を「恋する乙女の目」で見る玲子だった。
『カネ恋』2話ネタバレ
玲子が早乙女健に貢ぎまくっていることを突っつく慶太だったが、玲子は貢いでいないと言う。
「もしかして、玲子さんって、恋愛に関してはかなりのポンコツ?」と尋ねる慶太に、玲子は「小6で健ちゃんと出会って、そこから15年の片思い。」と答えるのだった。
一方、お金の使い方に関しては、玲子と慶太はかけ離れすぎて、全く話にならなかった。
その頃ガッキーは、新しい公務員の彼女と映画デートし、ポイントを使って映画を見ようとするものの、彼女はガッキーがおごったポイントを勝手に使っていたため、本当にこの女性に投資していいのかと疑問に思う。
そんな中、玲子はお昼に6個入りのポンデケージョを買い、3個は食べて3個を持ち帰るから半分は10%で、もう半分は8%で消費税を払うと店員に無茶な注文をしていた。
そこにガッキーが現れ、3個を自分が買い取るので、一緒に食べようと提案する。
2人は慶太への文句で盛り上がり、ガッキーは玲子に対し「この人だ、俺が老後2000万円を一緒に貯めたいのは!」と思うのだった。
そんな中、モンキーパスの赤字事業である「わくわくスポーツランド」のリニューアル提案を、慶太の元カノ・まりあの婚約相手・山鹿が提案していることを知った慶太は対抗心を燃やすのだった。
『カネ恋』3話ネタバレ
早乙女から食事に誘われた玲子は、15年越しの思いが叶ったデートを控え、浮かれてバグっていた。
一方慶太は、山鹿との結婚を中止にしたまりあにとある店に同伴させられ、まりあの友達に婚約者だと紹介されていた。
そんな中、デートを間近に控え、手作りワンピースを完成させた玲子は、慶太に誘われるがままに、手作りワンピを着て、慶太の異母妹・ひかりを訪ねた。
ひかりがワンピにあうアクセサリを選んでくれると、麗子も気に入った。
しかしアクセサリーの所有数を3個と決めている玲子は、これ以上アクセサリーを増やせないし、誰と別れるかをアクセサリーと相談しなければいけない。
慶太は玲子の話を理解できずにいたが、ひかりは玲子の想いを理解し、ひかりが玲子のアクセサリーの内、気に入った子を大切にするから、麗子はその子を大切にして欲しいと伝えると、麗子はそのアイディアに乗ったのだ。
『カネ恋』4話ネタバレ
玲子は慶太からの突然のキスに動揺し、一晩中眠れない夜を過ごしていた。一方の慶太も動揺し布団の中でゴロゴロしていた。
そんな朝、ひかりが訪ねてきて、慶太はいるのか?と尋ねると、サチは朝6時くらいに出ていったと告げる。
玲子が会社へ出勤すると、経理部では玲子が髪を切ったことが話題となり、ガッキーも玲子になにがあったんだろうと心配する。
早乙女のせいなのか、慶太にキスされたからなのか、玲子は心ここにあらずで珍しくミスまでしてしまう。
仕事を終えた玲子が家へ帰ると、サチは泊りがけで同窓会に出かけていて、慶太と2人きりで仲良くねと書置きが残されていた。
玲子は2人きりと言う言葉に動揺を隠せず、ずっと2人きりと呟き続けていた。
そこに猿彦が通りかかったため、玲子は猿彦に「あなたのご主人は、一体なにを考えてるんでしょうか?突然私に…、キ…ス…、をしたんですよ!もう訳が分からないです。」と話しかける。
そして「昨日は早乙女さんにフラれ、髪を切り、ゴロゴロ一ピッカーンって。」というと、玲子は「結婚って、生涯この人一人を大切にする、そういう運命に、ゴロゴロピッカーンって、稲妻みたいに撃たれてするもんでしょう。」と慶太が言っていたことを思い出した。
玲子は「運命?」とつぶやき、ますます混乱するのであった。
玲子は晩御飯にしようと、カレー鍋を火にかけ、ご飯も確認し、糠漬けを出そうと甕を取り出し蓋を開けた。
そこには糠漬けではなく、現金書留封筒が大量に入っていたのだ。
玲子がジッと現金書留の封筒を見つめていると、突然入り口の引き戸が開く音がした。
玲子は「会社にも来ずに、今まで一体…」と慶太のつもりで文句を言うと、そこに立っていたのは早乙女だった。
『おカネの切れ目が恋のはじまり』まとめ、感想
思えば、4話しかなかった割には、随分長く見ていたような気がします。
それはおそらく、何度も一生懸命に見たからでしょう。
1話目から、これまで出演した「コウノドリ」や「ウチの夫は仕事ができない」などで見せた演技と全く違う、お金にしっかりとした「清貧女子」の玲子を演じる松岡茉優さんと、「ボンビーメン」や「サムライ・ハイスクール」、「わたしを離さないで」などで見せた顔と全く違う、お金に無頓着で浪費癖があるが、底抜けに明るく誰にでも愛されるという猿渡慶太を演じる三浦春馬さんとの掛け合いのコントラストがとても素敵で、あっと言う間にドラマに引き込まれてしまいました。
全く性格が真逆で、生活を引っ掻き回されてしまっていた玲子が、お金にはルーズでも、慶太の天真爛漫な人間性により、突き放すことができないばかりか、放っておけなくなる様子や、一方では玲子がつらい時には、玲子を精一杯慰めるという慶太の優しい姿にホントに惹きつけられました。
さらに3話まで、ゆっくりと慶太が玲子に惹きつけられていく様子や、早乙女に失恋した玲子が、慶太の優しさからどんどん慶太に惹きつけられていく姿がホントに見事に描かれていました。
そして最後の4話では、まるで現実とドラマとがつながっているかのように描かれており、一つ一つのセリフが、ドラマの中での世界を飛び出し、実際に三浦春馬さんに話しかけているかのような場面が随所に見られました。
例えば、みずよう館を訪ねた富彦が「あいつには人を笑顔にする才能を生まれた時から持ってた」というセリフや、奈々子が慶太のジャケットをハンガーに掛け「ママはいつだって、慶ちゃんの一番のファンだからね。」というセリフはドラマの世界を抜け出し、まるで本人に呼び掛けているかのように聞こえました。
特に最後のシーンでの玲子の「どうしてでしょうか、どうしてか寂しいみたいです。会いたいみたいです。猿渡さんに」というセリフは涙なしでは見れませんでした。
そして、古来から、蛍は亡くなった人の魂とも言われていることから、最後のシーンでそのまま寝てしまった玲子の肩に飛んで来た蛍が、まるで三浦春馬さんの魂が飛んできて、玲子の肩に止まったんじゃないかという風にも見える、幻想的なシーンとなっていました。
ホントは1クール、フルで見たかったですが、それでも当初の予定と違ったにも関わらず、最終回の4話までしっかりと作り上げてくれたスタッフやキャストの皆さんには感謝しかありません。
また最終回、伊豆へ玲子が行くシーンですが、猿彦(サルー「LOVOT」)がホント良い味を出していました。
もしかしたら、本来のストーリーでは慶太が一緒にいく予定だったのかもしれませんが、まるで猿彦が慶太のような錯覚までさせられました。
追記:慶太が伊豆へ一緒に行く予定だったようです。—
それら以外にも、玲子の過去と父親の経緯や、ひかりとひかりの父親との交流など、もっともっと掘り下げて欲しいエピソードはいっぱいありましたが、4話でそこそこまとめてありましたので、それはそれで納得です。
ホントによく4話にまとめきったものだと感心してしまいました。
繰り返しになりますが、お蔵入りとなってもおかしくない中、このドラマを4話まで放送してくれたスタッフやキャストの皆さんにホントに感謝いたします。
そして、このドラマの本来の脚本が見れるというシナリオブックが発売されるようです。
このシナリオブックは是非とも買いたいと思います( `ー´)ノ
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