『MIU404』11話あらすじネタバレ感想、久住の本当の姿は!?

『MIU404』は残念なことに、今回が最終話となり終了してしまいました。志摩や伊吹、そして桔梗隊長や陣馬、九重や糸巻だけではなくマメジももう見れないかと思うと寂しさがこみ上げてきます。

それでもいずれ再び出会えることを信じて、最終話のあらすじ、ネタバレ感想などを紹介していきます。

全話あらすじ、ネタバレはこちらから。

『MIU404』感想・ネタバレ・登場人物・キャスト、1話から11話(最終回)まで
2020年4月期のTBS金曜ドラマ『MIU404』(ミュウ ヨンマルヨン)は、架空の「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」が舞台となる、1話完結型となるオリジナルドラマです。 この『MIU404...

登場人物・キャスト

伊吹藍 … 綾乃剛
志摩一未 … 星野源
九重世人 … 岡田健史
陣馬耕平 …橋本じゅん
特派員REC … 渡邊圭祐
糸巻貴志 … 金井勇太
我孫子豆治 … 生瀬勝久
桔梗ゆづる … 麻生久美子
谷山副隊長 … 坂田聡
羽野麦 … 黒川智花
桔梗ゆたか … 番家天嵩
久住 … 菅田将暉
成川岳 … 鈴鹿央士

登場人物についての詳細はこちらから。

『MIU404』感想・ネタバレ・登場人物・キャスト、1話から11話(最終回)まで
2020年4月期のTBS金曜ドラマ『MIU404』(ミュウ ヨンマルヨン)は、架空の「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」が舞台となる、1話完結型となるオリジナルドラマです。 この『MIU404...

『MIU404』11話・最終話あらすじ・ネタバレ

11話あらすじ

ドーナツEPを運ぶトラックに轢かれた陣馬は、病院で意識が戻らないまま、多くのうどんがお見舞いの品として届いていた。

伊吹と志摩は、「爆破テロ犯が乗っている」とネット上で拡散されてしまったため、まるごとメロンパン号・機捜車両404での密行は行えずにいた。

しかし、MIU404が爆破テロ犯の車だというのは、かつて志摩と伊吹が救って来た人たちにより、ネット上では自浄されてきていた。

また、爆破テロは実際には存在しなかったため、翌日には偽の情報だと広まり、徐々に沈静化してきた。

ある日2人が別の車両で密行していると、伊吹は志摩の態度がおかしいことを追及し、結果的に2人の関係がギクシャクしてしまう。

自分を責める日々

一方、トラックにひき逃げされた陣馬は、爆破テロの大混乱で救急搬送が遅れてしまい、重体となって意識が戻らないままだった。

志摩は捜査一課の頃の自分だったら、他人に判断を任せず久住の元へ向かったと、判断を誤った自分を責めていた。

九重も陣馬の相棒として一緒に行動できなかったことを悔やみ、桔梗は班長としての責任を痛感。それぞれが無力感にさいなまれていた。

伊吹は拘留中の蒲郡に会いにいったものの、「誰にも会わない」と追い返されてしまう。

伊吹はその帰り道「許さない、許さない、俺は許せない。刑事の自分を捨てても、俺は許さない…。」とつぶやきながら帰路につく。

そんな中、成川の証言による久住の似顔絵が完成したが、指名手配をかけるほどの証拠がないため、公表できずにいた。

一方、ようやく保釈となったナイトクローラーの特派員RECに、志摩は接触する。

ここからネタバレです

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RECと志摩の画策

RECは「10日も拘束された。」と文句を言うが、志摩は「当たり前です」と伝える。

「久住のヤツが俺のパソコン乗っ取って、それで勝手に。」と話すRECに、志摩は「あなたのパソコンに久住の痕跡は一切なかった。ウイルスのメールもなかった。」と言い、さらに「あなたが出てこられたのは、俺が録音した音声があったおかげで、第三者が介在した証拠にはなった」と伝える。

部屋へ戻ったRECはネットでエゴサをかけると「ナイトクローラーRECの自作自演」や「警察を脅迫なんて末期」「本名はコジマユカイ」などと晒されていた。

志摩は今までRECが晒してきた人たちもそうだったかも知れないと言い、さらに「久住を探してみないか?このまま負けっぱなしで終わっていいのか?」と言い、警察ではなく志摩自身に協力しろと伝える。

志摩は「警察はルールが一番、久住はそれを分かった上で盾にしている。警察官やってる限りあいつに勝てる気がしない。」と訴える。

「あんた警察やめるの?」と尋ねるRECに、志摩は「うん辞めたいのかもしれない。もう疲れたわ。」と言い「やめるにしても、このままじゃ終われない。」と訴える。

志摩は久住が使っているスマホケースの販売元を探すため、RECに依頼し、久住の似顔絵を晒すことにしたのだ。

桔梗、機捜の隊長を退く

そんな中、桔梗隊長は、今回の件の責任を取り、1機捜と4機捜の隊長を退くことになった。

その後志摩を呼びつけた桔梗は、ネットに久住の似顔絵がアップされていることを告げ、その似顔絵が成川の証言から作った似顔絵とは違うと話す。

志摩は「まあ、本物を流したら、機密に触れますからねえ。」と言い、似顔絵の下にあるURLを指し「この下にくっついてるURL何ですか?」と尋ねる。

桔梗は「糸巻がクリックしない方がいいって。ウイルスが仕掛けられている可能性がある。」と告げる。

丁度その時、伊吹は糸巻から仕事の資料で集めているという、ある装置を借りる。

一方桔梗は志摩に「九重から、伊吹の様子が心配だって連絡がきた。久住を殺しかねない勢いだって」と話す。

志摩は「野生のバカ、奥多摩に返しますか?まだ保留だったでしょ。新しい隊長が来たら人事異動してもらいましょう。」と訴える。

伊吹の仕掛け

その後伊吹の前を通り過ぎようとする志摩に伊吹は「おい、1人で何やっちゃってんの?下手な似顔絵とか書いたりしてさ、バレバレ~。」と伝える。

すると志摩が「お前を奥多摩に返すように、隊長に進言した。俺さ、任されてたんだよ、お前の進退。9月の移動の時期からは外れ…」言いかけると、伊吹は志摩を殴り倒す。

俺に喧嘩売ってるなら買うぞという伊吹に、志摩は離せよと言い、伊吹の元を去って行く。

その頃、マリーナに停泊してある船の上で、自分の似顔絵を見つけた久住は「似とらん、目ぇ悪いんとちゃう?」と話す。

そして似顔絵の下にあるURLリンクを見て「トラップ見え見え、へたくそか。誰がこんなもん踏むねん。」と呟く。

その時「トラッシュ」と久住を呼ぶ声がし、外国人船員が最新のドラッグを完成させたから、やるか?と尋ねると、久住は「やらんやらん。こんなもんな、やるヤツはアホや。」と伝えるのだ。

そんな中、RECと待ち合わせをしていた志摩は「どうよ。」とRECに尋ねる。

RECは「順調に拡散されて、順調にアクセスが増えて、おかげで情報が集まって来た。」と告げる。

あの糸巻や久住がトラップだと言っていた、似顔絵の下にあるURLリンクは、ウイルスを感染させるページではなく、久住が使っている、ナノクリスタルのスマホケースについての情報を集めるサイトだったのだ。

志摩は「好奇心に負けてクリックするうかつな人が多いことを、喜ぶべきか、憂うべきか。」と話すと、RECはロンドン在住のアーティストが一番製造元に近いと告げるが、メールしても返信はないと答える。

そこで志摩は、刑事局長の権力を使うために九重に依頼し、九重刑事局長のコネでロンドン警視庁から情報を得たのだ。

伊吹、東京マリーナにいる久住の元へ

志摩は国内に入って来たスマホケースの送り先データから、東京湾マリーナが怪しいとにらんだ。

九重が「伊吹に話したのか?」と尋ねると、志摩は「相棒なんて一時的な仕事相手にすぎない。」と言い「伊吹の判断に乗っかって、久住を取り逃がした時、とっさに信じなきゃよかったと思った。」と言う。

そして「俺としたことが、どうして信じてしまったのか…。 あいつを信じるべきじゃなかった。」と言うと、それまで志摩たちの会話を盗聴していた伊吹はイヤホンを外し、その場を離れて行った。

その後、志摩は九重に「伊吹は危なっかしいけど、正しいヤツで、俺はあいつに、正しいままでいて欲しい。ああいう刑事が一人くらいいったっていい。それに助けられる人が、きっと助けられる人が、きっとたくさんいる。」と告げるのだ。

その後志摩は、自分のバッグに盗聴器が仕掛けられているのを見つけ糸巻に電話すると、糸巻は「志摩さんの監視が必要だって、暴走しそうだって、伊吹さんに言われて。」と答える。

その頃伊吹は東京マリーナにいて、志摩からの電話に「まあ、お互い自由にやろうぜ。相棒なんて一時的なもんで、解散したら終わり。」と告げ電話を切る。

マリーナの事務所の奥に伊吹がいると、久住が「郵便物をお願いしま~す。」と言ってきたため、伊吹は「はいは~い」と久住の前に出ていく。

そして郵便物を探し終えた伊吹は「何も来てないっすね。」と告げ、久住が去ろうとすると「ここでは、「トラッシュ」って名前なんだって?」と言い「似顔絵、結構似てたな~」と言い、似顔絵画像を久住に見せるのだ。

久住に「自首する気ある?」と伊吹が訪ねると、久住は「やから、俺は何もしてへんて。」と答えたため、伊吹は「あんなあ、俺の同僚が、ドーナツEPの工場から出てきたトラックにはねられて意識不明だ。」と伝える。

しかし久住は「そんなん、自業自得やろ。車ぐらい、よけろや。」と無邪気な口調で伊吹に語りかけ逃走する。

伊吹と志摩がドラッグの餌食に

久住を伊吹が追いかけクルーザーの中に入っていくと、伊吹はなんとドラッグが空気中に充満している部屋に閉じ込められてしまい、ドラッグを吸い込み倒れてしまうのだ。

そこに遅れて志摩が到着し助け出そうとすると、ガスマスクを着けた久住が現れ「やっぱ、もう1匹おった~。わんわんホイホイ」と話す。

久住に捕まった志摩は、そのままドラッグが充満した部屋に押し込まれるのだ。

やがて志摩は目を覚ますもが、伊吹はまだ意識を失ったままだった。

久住が伊吹を殺そうとしたため、志摩は隠し持っていた拳銃を久住に向ける。

志摩は久住に「俺は他人のことなんかどうだっていいんだ、本当は。」と言い「だから、簡単に引き金を引ける。」と告げる。

すると久住は「でも、でけへんよなあ。志摩ちゃんはおまわりワンワンやもん。志摩ちゃんが人殺したら、みんな悲しむで。」と告げると、志摩の後ろに久住の部下がいつの間にか立ち、志摩に銃口を突きつける。

しかし志摩は怯まずに「銃声を聞けば、伊吹は起きる。目が覚めて、俺が死んでたら、俺の相棒は、伊吹は、お前を絶対に許さない」と告げるが、その瞬間銃声が鳴り響くのだった。

伊吹、一線を越える

なんとなく銃声を耳にした伊吹はその音で目覚め「志摩?おい志摩、志摩どこだよ!」と叫ぶが、久住は目覚めた伊吹に「志摩って誰?」と言い「ラリってんの?あんたはここへ1人で来て、そっからずーっと1人よ。」と笑いながら伝える。

その後間もなくすると、久住は「こうなったんは、お前がしでかした結果だ。」と言い、船内の一室を指す。

そこのドアノブには血がべったりとついていたため、伊吹がドアを開けると、そこには銃で撃たれた瀕死の志摩がいた。

その姿を見た伊吹は、志摩の静止を聞かずに久住を撃ち殺した。そして2019年10月16日に志摩も息を引き取ったのだ。

それから9ヶ月程過ぎた2020年7月24日になった東京では聖火が灯され、オリンピックが開幕したのだ。

…しかし、その世界はどこかでピタゴラスイッチを入れ違えていた世界だった。…

スイッチの入れ違いを正す

時は2019年10月15日、九重が病室で陣馬の傍らにいて「俺が作った博多うどんも食べてよ。コシがないって文句言ってよ。もっかい、もっかい、一緒に酒飲みましょうよ。つきあうから…。」と陣馬に語り掛けると、九重の手を握り返し「博多うどん、コシがねえな。」と陣馬が弱弱しくつぶやく。

その時、志摩と伊吹は久住に捕らえられ、室内に充満したドラッグを吸い込み手足をガムテープで縛られたまま意識を失っていた。

その時九重から複数回伊吹のスマホに陣馬が目を覚ましたとメッセージが入ったため、受信した時の振動で、スマホが落ちた。

するとその音で伊吹が目を覚まし、志摩を見つけた伊吹は志摩を叩き起こす。

伊吹は意識のハッキリしていない志摩に頭突きをくらわし、目が覚めたかと言うと、志摩も伊吹に頭突きをくらわす。

2人は最悪な夢を見たと言い、生きていたことを喜び合い、伊吹の丈夫な歯でガムテープを食いちぎった。

その頃久住は志摩と伊吹の2人をどこかに沈めるために、東京湾を航海していた。

陣馬が目をさましたというメッセージを見た志摩と伊吹は喜び、そして九重に電話をかけて状況を伝える。

その後志摩と伊吹は船から海へと飛び込み、近くの船に助けを求める。

志摩と伊吹が逃げる様子を見ていた久住「ああ、あかんな。」と言いクルーズ船で国外逃亡を試みるが、洋上の警備艇などに追いかけられる。

追いつかれそうになったため、海外への逃走を諦めた久住は竹芝で上陸後、再び逃走を開始する。

久住逮捕のチャンス

そんな中、桔梗はマメジに久住逮捕のチャンスは今しかないからと、自分に指揮権をとお願いするが、マメジは後任者の面目も立てんと…、と断る。

すると桔梗が「面目のために未来を捨てるんですか?久住をここで逃がしたら、新たな被害者を生んで、その被害者が また加害者になる。」

「面目や体面のためにできることをやらないのなら、私達がいる意味って何ですか?小さな正義を一つ一つ拾ったその先に、少しでも明るい未来があるんじゃないんですか?」と訴える。

結局マメジは桔梗に指揮権を与えるのだ。

メロンパン号登場

一方救援を受けた志摩と伊吹は着替えの洋服を買っていた。

そこへ九重がまるごとメロンパン号を運転してやってきたのだ。

まるごとメロンパン号に乗り込んだ志摩と伊吹は、九重の運転で久住の捜索に出る。

そんな中、3人が川沿いを、まるごとメロンパン号で走っていると、伊吹が野生の目で、屋形船の中にいる久住を発見する。

久住を見つけた伊吹は、まるごとメロンパン号を降り、自慢の足で屋形船を追いかけて追い抜き、橋の上から屋形船へと飛び乗る。

屋形船の屋根へと逃げた久住が、今度は橋伝いに地上へと逃げると、すぐさま志摩が自転車で追いかけてきた。

自業自得

久住はやむを得ず再び屋形船へと飛び乗り伊吹と対峙すると、今度はわざと橋の欄干に頭をぶつけ、頭から血をダラダラと流しながら「この船、俺のツレが貸し切っとんねん。警察の暴行の目撃者を大勢つくれるっちゅうわけや。」と仲間がいるところへ降りていく。

久住は大げさに痛がりながら「もう勘弁してくださいよ~! 俺何にもしてないじゃないですか~。」と言い「警察にやられたー!殺されるー!」と仲間の乗客全員にアピールする。

しかし、久住の友達は全員ドーナツEPでラリっており「お前、どうしたの真っ赤じゃんハハハハハ」と久住を見て笑い「ほら、久住ちゃん、久住ちゃん。ほらっ、一緒にやろうよ。」と久住に薬を勧めるのだ。

志摩が久住に「望み通りの世界だな。」と言うと、伊吹が「こんな世界にしたお前を、俺は一生許さない。許さないから、殺してやんねえ。そんな楽さしてたまるか。生きて、俺たちとここで苦しめ。」と伝え、全員逮捕するのだ。

1ヶ月後

それから一ヶ月後、久住は逮捕されてから完全黙秘を貫いていた。

最後に久住が語ったのは逮捕された時、志摩と伊吹に「俺はクズミ、五味、トラッシュ、バスラー、スレイキー。」「どこで育った?」と質問された時に答えた「何がいい?不幸な生い立ち?ゆがんだ少年期の思い出?いじめられた過去?ん?どれがいい?俺は…、お前たちの物語にはならない。」と語っただけだった。

結局久住のことは何一つわからず、システム開発に関わったときにバックドアを仕掛けていたと言っていたのも本当かは分からないが、もしそれで官公庁の内部システムに入り込んでいたとしたら、戸籍も消せるかも知れないという。

さらに志摩が「警察の内部システムに入り込んでたら。」と話すと、伊吹はゾッとする。

そして伊吹は志摩に「なあ志摩ちゃん、刑事やめたりしないよな?」と告げるのだった。

オリンピックは中止に

2020年夏、オリンピックは新型コロナウイルスの影響で中止になっていた。

志摩はグレーの立体マスク姿で、伊吹は柄の入った布マスク姿で、2人一緒にパトロールをしていた。

その時強盗事案の入電があったため、伊吹は「機捜404 ゼロ地点から向かいます。」と答える。

志摩と伊吹が現場に向かったその時、上空から見た新国立競技場はまるで「ゼロ」の文字のように見えるのだった。

『MIU404』11話・最終話まとめ・感想

ついに『MIU404』が終わってしまいました。もう2度と見れないと思うと『MIU404』ロスが酷くて寂しさが次から次へと押し寄せてきます。

ピタゴラスイッチ

今回は最終回ということで、めずらしくリアタイしましたが、1回目見た時は、時を戻すのはズルくね?とも思いましたが、2回目に見てよくよく考えてみると、そこにもピタゴラスイッチのスイッチの掛け違いによってはこんな結末にもなりえるという意味が込められているのを感じられました。

中盤くらいまでは志摩は警察を辞めてでも久住を止めようとしていましたし、伊吹に至ってはガマさんの言葉を思い出し、刑事の自分を捨てても俺は許さないと、互いに正義を捨てる覚悟を決めていました。

そして互いに刑事であることや正義を捨ててしまった結果が、志摩を失い、伊吹が久住を射殺するという、あの1回目に見せられた2020年にオリンピックが開催された世界です。(とは言っても1回目のそれは、ドラッグによりお互いに見た幻覚と考える方が自然なんでしょうね。)

しかし、実際にはスイッチはそっちには切り替わっておらず、2人とも正義も捨てませんでしたし、警察官としての使命も捨てていませんでした。

ここで1話からしつこいくらいに描いてきた伊吹の耳の良さがしっかりと生かされ、バイブの振動でテーブルからスマホが落ちた音で目を覚ますなんて、耳が良すぎますよね。

絶対にモスキート音どころか、犬笛でも聞き取れるに違いありません。

もちろん伊吹の野生の能力はそれだけにとどまらず、車の中からでも水上を走る屋形船の中にしっかりと久住を見つけ出すのみならず、あいかわらずの俊足で屋形船を追い越して、橋の中央から屋形船の屋根に飛び乗るなんて、どんな身体能力をしてるんでしょう。

そしてなんといっても面白かったのが、警察にひどい目に遭わされたと見せかけるため、わざわざ久住が橋の欄干に頭をぶつけ、血だらけになって知人に証人になってもらおうと下へ降りて行ったその時、久住がみんなにばらまいたドーナツEPで全員ラリっていて、誰一人使い物にならなかったということです。

これこそまさに自業自得というヤツですよね。

久住について

ただ、結局最後まで久住のバックボーンは明かされませんでしたが、あくまで久住はメケメケフェレットじゃなくて、メフィストフェレス的な存在でしかないんでしょう。

メフィストフェレスのように人々の願いや欲望を叶える代わりに魂をもらうということは実際にはできませんが、代わりに人々の欲望につけこんで薬を与え、自分の意のままに自分の周りの世界をぶっ潰していく。

別に相手がだれだろうと自分が何者であろうと関係なく、ひたすら自分自身の中で他人の欲望や弱みにつけ入り相手を破滅させていくことだけに囚われている。そして自分自身の物語の中でだけ生きていく。だからこそ「お前たちの物語にはならない」と言ったのでしょう。

そういう人物なので、たとえ過去に壮絶ないじめにあっていたり、両親に捨てられていたり、無戸籍だったりとか、そういう過去は久住に全く必要ないし、むしろ平和に正しく暮らしている人々からすれば、罰を受けるべき存在でしかないワケですからそれだけで十分でしょう。

奇しくも「アンナチュラル」で三澄ミコトが裁判の席で、殺人犯の高瀬にかけた「犯人の気持ちなんてわかりはしないし、あなたのことを理解する必要なんてない。不幸な生い立ちなんて興味はないし、動機だってどうだっていい。」という言葉にリンクしている気がします。と言うか意識してリンクさせているのではないでしょうか?

演技力

この『MIU404』ですが、当然出演者全員演技のクオリティが高いのはもちろんですが、途中までは伊吹を演じていた綾野剛さんが頭一つ抜けていたように感じていました。

しかし、後半に久住を演じる菅田将暉さんが本格的にストーリーに絡んできてからは、その悪役ぶりや感情の表現、全く他人に興味のないメケメケフェレットぶりが、本当に素晴らしく、これまでも菅田将暉さんが出演してきたドラマは数多く見てきましたが、今回の久住役はこれまでのベストではないでしょうか?

登場人物のその後

と、ここまで色々書いてきましたが、その他の登場人物のその後も納得できるものでした。

顔面配備最強の陣馬さんは、命が助かり元気になりましたし、桔梗さんは西武蔵野警察署長となったので、きっと毛利刑事や向島刑事をこき使うことになるのでしょう。

また九重は警察庁で新制度改革として、情報提供者の保護制度について取り組んでいくようですし、もうひとつ、マメジは「これ、ちょっとデリケートなんで、20年ほど待ってもらえる?」とは言われていましたが、天下り制度の廃止にも取り組んでいくようで、陣馬さんが言っていた通り、兵隊にはできない道を進んでいくようです。

そしてなんと言っても、志摩と伊吹の2人ですが、結局伊吹を奥多摩に返すことはせずに、2020年夏も2人は相棒同志でしたし、コールサインもMIU404のままでしたので、4機捜もそのまま残ったんでしょうし、そうなれば1機捜のスパイダー班・糸巻もそのまま残っているんだろうなと想像させてもらえる終わり方でした。

とりあえず『MIU404』ロスは暫く続きそうなので、Paraviで9月19日からディレクターズカット版が配信されるそうなので、これはぜひとも見なくてはいけないですね!!!!!

『MIU404』見逃し動画配信サービス

『MIU404』の見逃し配信はParaviでどうぞ。

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