松本が父のように慕う、今は亡き幼馴染の親友哉(はじめ)の父・宮寺憲次が突然自宅で倒れたのです。
その時、青葉市内のショッピングモールでナイフを持った男が大勢の人を切りつけ、背部から心臓に向け刺された重体となっている女性・木村敦子を含め、多数の重傷者が出たため、松本たちはドクターカーで現場へ向かうのでした。
全話あらすじ、ネタバレはこちらからどうぞ。

1,『病室で念仏を唱えないでください』10話・最終回あらすじ
通り魔事件が発生し、松本(伊藤英明)・吉田(谷恭輔)・田中(片寄涼太)・児嶋(松本穂香)・長見(うらじぬの)ら救命救急センターの面々がドクターカーで現場に急行した。
心臓部を刺されてショック状態の被害者・木村敦子(菅井玲)の傍では、娘の尚(谷花音)が必死に母に呼び掛けていた。
すると、近くで刃物を持った犯人の男を見た松本は、思わず犯人に駆け寄り揉み合うことに。
あおば台病院では、搬送された犯人と敦子の緊急手術が行われたが、敦子の娘・尚に松本は「なぜ、犯人を助けるのか」と強く責められてしまう…。
一方、松本が父のように慕う憲次(泉谷しげる)が、自宅で倒れ搬送されて来た。
ガン治療に前向きに取り組んできた矢先のことだった。
すでに、ガンが転移して治験薬が効かなくなっていると担当医から聞いた松本は、意を決して自ら憲次に話をする覚悟を決める。
医師とは何か、救うとは何かについて思い悩む松本に、三宅(中谷美紀)や濱田(ムロツヨシ)は…。
引用;https://www.tbs.co.jp/nembutsu_tbs/story/v10.html
2,登場人物・キャスト
三宅涼子 … 中谷美紀
濱田達哉 … ムロツヨシ
児嶋眞白 … 松本穂香
澁沢和歌子 … 余貴美子
玉井潤一郎 … 萩原聖人
田中玲一 … 片寄涼太
藍田一平 … 堀内健
長見沙穂 … うらじぬの
堀口瑠衣 … 土路生優里
清掃員のおばちゃん … 宮崎美子
宮寺憲次 … 泉谷しげる
宮寺あや … 土村芳
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2-1,10話・最終話ゲスト
木村尚 / 谷花音
ショッピングモールで、背後から心臓部を刺され、重体となった木村敦子の娘で、犯人の命を助けた松本に対し「なんであいつを助けたの?」と詰め寄ります。
木村敦子 / 菅井玲
ショッピングモールで背部から心臓部を刺され、重体となりました。手術は成功し、一命はとりとめたものの、意識不明の状態が続いています。
木村和也 / 竹財輝之助
敦子の夫で、尚の父親です。敦子の手術終了間際に病院に到着し、犯人の命を救ったことで松本を責める尚をなだめます。
宮寺早苗 / 長野里美
宮寺憲次の妻で、あやの母親です。あやと共に憲次の旅立ちを見送りました。
3,『病室で念仏を唱えないでください』10話・最終話ネタバレ
松本たちが現場に到着すると、大勢の人が犯人に切りつけられており、辺りは騒然としていました。
警察に案内され、刺されて重傷の女性・木村敦子の元へ駆けつけると、そこへナイフを持った犯人が戻ってきて、自分の首を切って自殺しようとするのです。
その様子を見た松本は、犯人の元へ走り寄り、犯人が自殺をするのを食い止めたのでした。
病室へ運ばれた女性の処置を三宅と児島が担当して犯人を松本と田中が担当し、2人とも手術は無事に成功しました。
手術を終えた児島は敦子の夫・和也と娘の尚に「手術は無事終わりましたが、出血が多かったので、予断を許さない状態です。」と告げ、ICUへ運び込んだのです。
一方、犯人を助けた松本に対し、尚は「なんで犯人なんか助けたんですか?死にたいならあのまま勝手に死なせればよかったのに。あいつはお母さんを殺そうとしたんだよ。なんであいつを助けたの?答えてよ。」と訴えるのです。
松本が「それは…、命を救うのが仕事だから。」と答えると、尚は「あいつの命救ってなんの意味があるの?なんなのそんな仕事?なんで、なんでよ、なんでお母さんがあんな目に遭わなきゃいけないの?」と叫び続けるのでした。
4,『病室で念仏を唱えないでください』10話・最終話まとめ・感想
今回で最終回でしたが、結局最後の最後まで松本は悟れないままでしたが、そんな松本の方が人間味があり、最後まで楽しませてもらいました。
そんな松本でしたが、憲次の死を目の前にして、友人として接することができず、医師としてか、僧侶としてしか接することができずにいました。
そんな松本に放った濱田の「僕は、宮寺さんと松本先生は、友達だと聞いていたんですが。」というセリフが見ているこちら側にもかなり突き刺さりました。
結局何一つ悟れない松本が、涙を流しながら歩いているシーンの三宅とのやり取りも感動しましたし、尚の母・敦子が目覚めてから、松本が尚に語った「一日永らえた命がつくる未来が今日よりよくなって欲しいって期待してる。欲深い煩悩の塊だ。」と語りかけるシーンもすごくよかったですね。
そんな人間味あふれる松本ですが、ある意味「自分は人の命を救いたいという欲の塊だ」ということを今回はっきりと自覚し、ある種の悟りを開いたのかも知れません。
また入院中の憲次の元へは医師から看護師まで次々と人々が寄って来たエピソードから見て取れる通り、憲次は本当に素晴らしい人なんだろうなと感じさせられました。
一方、過去に道端で倒れている患者を診ようとしていた時、松本に突き飛ばされたことを根に持っていた濱田ですが、実はそのことを松本も覚えていたことには驚きました。
それでも見ていてなんだか肩の荷がおりたような気分になりました。
最終回の視聴率はまだわかりませんが、全体的に視聴率は芳しくないようです。しかし、ドラマの内容としては、視聴率以上に面白かったですし、松本先生を演じた伊藤英明さんも、役にピッタリでした。
特に後半になってから、医師と仏教がストーリー上で上手くなじんできて、毎回毎回深く考えさせられると共に、毎回感動もさせられました。
原作もそうですが、おそらく救えない命も多く登場したため、そのことに拒絶を示した層もいたからではないでしょうか?
しかし、救えない命があることで、より松本の医師として、そして僧侶としての苦悩が上手く描かれ、それがこの作品の面白さになっていると感じます。
この『病室で念仏を唱えないでください』も今回で終了となり、2020年4月期のこの枠は、2018年1月期に大人気となった「アンナチュラル」チームの脚本家・野木亜紀子さん、プロデューサー・新井順子さん、監督・塚原あゆ子さん、音楽・得田真裕さんと「アンナチュラル」同様、主題歌を歌うのが米津玄師さんと、「アンナチュラル」同様の人気ドラマとなることが期待されるMIU404(ミュウ ヨンマルヨン)がスタートします。
コウノドリコンビの綾野剛さんと星野源さんのダブル主演ということですので、今からスタートが楽しみです。
6,『病室で念仏を唱えないでください』見逃し動画配信サービス
『病室で念仏を唱えないでください』の見逃し配信はParaviでどうぞ。

配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。
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