心臓外科学会の理事長・大貫の3歳の孫・川崎美咲が急変したことにより、松本たちは必死に治療を行っているものの、VFが続いています。
冠動脈トラブルを疑った濱田も松本たちと共にオペに加わり、必死に治療に当たるものの、美咲の心臓はもう二度と動くことはありませんでした。
全話あらすじ、ネタバレはこちらからどうぞ。
1,『病室で念仏を唱えないでください』9話あらすじ
濱田(ムロツヨシ)が担当した、心臓外科学会の理事長・大貫(きたろう)の3歳の孫・川崎美咲(中野翠咲)の容態が急変した。
直ぐに松本(伊藤英明)が対応し、濱田も駆けつけ緊急オペが行われたが、オペの失敗が発覚し、投資家リチャード・ポー(近藤公園)から融資を断られてしまう。
小児用ハートセンター設立をあきらめられない濱田は、「もう一度だけチャンスを与えて欲しい」と、難しい手術の公開オペを提案する。
ところが、公開オペが始まってすぐに異変が起きる。美咲のオペ後から様子がおかしい濱田に松本は…。
一方、松本が父のように慕う、憲次(泉谷しげる)のがん治療が始まった。
ステージ4の肺線がんである憲次の治療は厳しいが、憲次は松本の懇願により治験薬での治療を決意していた。投薬を開始し、経過は順調に思われたが…。
引用;https://www.tbs.co.jp/nembutsu_tbs/story/v6.html
2,登場人物・キャスト
三宅涼子 … 中谷美紀
濱田達哉 … ムロツヨシ
児嶋眞白 … 松本穂香
澁沢和歌子 … 余貴美子
玉井潤一郎 … 萩原聖人
田中玲一 … 片寄涼太
藍田一平 … 堀内健
長見沙穂 … うらじぬの
堀口瑠衣 … 土路生優里
清掃員のおばちゃん … 宮崎美子
宮寺憲次 … 泉谷しげる
宮寺あや … 土村芳
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2-1,9話ゲスト
川崎百合子 / 大西礼芳
治療の甲斐なく亡くなってしまった川崎美咲の母親です。治療でお世話になった先生方にお礼を言うためあおば台病院を訪ねてきました。。
川崎美咲 / 中野翠咲
心臓外科学会の理事長・大貫の孫で、先天性大動脈閉鎖不全症で濱田のオペを受けた少女です。オペは成功したものの、冠動脈の位置に異常があり、自己心膜が塞いだことによる合併症で亡くなってしまいました。
大貫義彦 / きたろう
日本心臓外科学会理事長ですが、孫が亡くなったことにより自分の不甲斐なさを感じ、大学も医師も全部辞めてしまいました。
川崎悠人 / 清塚信也
美咲の父で、百合子の夫です。
リチャード・ポー / 近藤公園
中華系のシンガポール人投資家です。濱田が計画する小児用ハートセンター設立に25億円投資してくれることになっていましたが、今回美咲ちゃんが亡くなったことと、濱田が収益データを多く見積もっていたことから融資を取りやめます。
長谷英人 / 淵上泰史
濱田が進める小児用ハートセンター設立の仲介をしてくれている医療コーディネーターです。濱田が開業後に予想される収益見積もりデータを多く見積もっていたことを指摘します。
3,『病室で念仏を唱えないでください』9話ネタバレ
松本が父のように慕う宮寺憲次の治験薬による治療がスタートし、憲次は自身のブログに「生きたい。精一杯生きるという決意と共に、もし死んだらという準備も必要だと感じた。」と記しました。
その文章を読んだ松本は、本人が意思表示できなくなる場合に備え、治療方針や療養場所について家族や医師などと話し合いをするための冊子「人生会議」を渡し、話し合いを勧めます。
しかし、「治療を始めたばかりだというのに」とあやは反発し、憲次の妻は「縁起でもない」とあや同様反発するのです。
そんな松本に、憲次は「あ、照くん。今度釣りに連れてってもらえるかな?」と告げるのでした。
一方、濱田の様子がおかしいのを目の当たりにした瀬川は松本の元を訪ね、濱田のことについて相談するのでした。
4,『病室で念仏を唱えないでください』9話まとめ・感想
今回、冒頭から非常に悲しいシーンからのスタートとなりました。万全を期したハズのオペでも結局、合併症により美咲ちゃんは亡くなってしまいました。
濱田自身は「位置に異常のあった冠動脈を、自己心膜が塞ぐことを予知するのは不可能。」と言っていましたが、心の中ではなぜ予知できなかったんだと悔やんでいたことでしょう。
濱田は人の命が救えなかったこと、特に思い入れが強い子供の命を救えなかったことのトラウマによりオペ中手が震えるようになってしまいました。
そんな濱田に松本は自分自身を諦めろ、明らかに見ろと言っていましたが、この段階で明らかにできることは、現状の濱田からしたら美咲ちゃんの合併症を予見できずに亡くしてしまったこと。子供を助けるために心臓外科医になったハズなのに助けられなかったという想いしかないでしょうね。
今回の「諦める」の諦には物の真実をよく見ると言う意味があり、明らかに見るというのは、人を救うことで救われてきた濱田が、人を救えなかったことで、自分自身も救われなかったということを指しているのでしょう。
そして、直近に起きた美咲ちゃんを死なせてしまったという事象にしか目が行かず、本当に自分自身が救われるためには、もっともっと人を救い続けるしかないということに濱田が辿りつけずにいたのでしょう。
それを最終的に救ってくれたのは、解離で倒れていた男性で、彼の命を救うことで、再び濱田は救われることが出来ました。
そのおかげで、濱田は自分自身でも命を救い続けることでしか自分は救われないと言うことにはっきりと気付けたのではないでしょうか。
ただ、松本のお経で、濱田が男性を救うことだけに気持ちを切り替えることができたというのは、少し出来過ぎですけどね。
まあそれでも、最後は以前の濱田に戻り、松本に対しての態度も元通りになって、小児用ハートセンターの件を除けばハッピーエンドでしたね。
ハートセンターの件も、濱田が濱田であり続ける限り、成し遂げられるでしょうね。
一方、松本の哉に対しての後悔の念も、今回憲次と釣りに一緒に行くことで少しは松本自身も前へ進むことができたことでしょう。
それにしても、松本も濱田も罪悪感から医者になり、患者を救うことでしか自分を救うことができないって、やっぱり救えなかった時のダメージはかなり大きいでしょうね。
特に松本は救急ですから、これまでも描かれていた通り、多くの救えない命があり、そのことで、どんな手段でもなにがなんでも救うという気持ちが大きくなって、これまでもあったように暴走してしまうのもしょうがないでしょうし、その暴走を止めるのが仏教の教えという構成は中々上手くできているなと、改めて感じさせられました。
次回・最終話は通り魔事件による大勢の命の危機と、そして事件の犯人の命も松本は救うために力を尽くすことになるようです。
そして、憲次のがん転移が進み、治験薬の効き目がないという事実を松本がどう受け止めて、どのように憲次や憲次の家族と向き合っていくのか?
毎回重いテーマを扱いながらもコミカルな部分も織り交ぜながら、緩急をつけた構成が見ていて非常に楽しめたこの物語も、残すところあと1話のみとなってしまいましたが、最後までしっかりと見届けたいと思います。
5,『病室で念仏を唱えないでください』10話予告・あらすじ
通り魔事件が発生し、松本(伊藤英明)・吉田(谷恭輔)・田中(片寄涼太)・児嶋(松本穂香)・長見(うらじぬの)ら救命救急センターの面々がドクターカーで現場に急行した。
心臓部を刺されてショック状態の被害者・木村敦子(菅井玲)の傍では、娘の尚(谷花音)が必死に母に呼び掛けていた。
すると、近くで刃物を持った犯人の男を見た松本は、思わず犯人に駆け寄り揉み合うことに。
あおば台病院では、搬送された犯人と敦子の緊急手術が行われたが、敦子の娘・尚に松本は「なぜ、犯人を助けるのか」と強く責められてしまう…。
一方、松本が父のように慕う憲次(泉谷しげる)が、自宅で倒れ搬送されて来た。
ガン治療に前向きに取り組んできた矢先のことだった。
すでに、ガンが転移して治験薬が効かなくなっていると担当医から聞いた松本は、意を決して自ら憲次に話をする覚悟を決める。
医師とは何か、救うとは何かについて思い悩む松本に、三宅(中谷美紀)や濱田(ムロツヨシ)は…。
引用:https://www.tbs.co.jp/nembutsu_tbs/story/
6,『病室で念仏を唱えないでください』見逃し動画配信サービス
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