野ブタをプロデュースを無料で見る方法、特別編1話から最終話まで

自分自身を演出することで、人気者として振る舞う２年B組・桐谷修二は周囲をうまく盛り上げることが上手いクラスの人気者でした。

そんな修二にも一人だけ苦手な人物がいました。それは優柔不断でおっちょこちょいなクラスメイト草野 彰です。

彰はちょっとどこかピントがずれているような性格から、クラスでも浮いた存在でした。

しかし彰は修二のことを「親友」と呼び、なにかと絡んでくることから修二としては面白くないものの、どうしても彰の前では調子が狂ってしまうのでした。

そんなある日、修二の通う隅田川高校に、小谷信子という一人の少女が転校してきました。

彼女は外見には無頓着で、自身を飾ることをしない暗い印象で、修二とは全く正反対の少女でした。

そんな信子の、周囲に人を寄せ付けぬ態度や雰囲気が災いし、クラスメイトで不良グループのリーダー、坂東梢に睨まれやがてイジメられるようになったのです。

そんな折、修二は信子をイジメから脱却させるため、彼女を人気者にするプロデュースを引き受けることになったのでした。

しかし、その後クラスでは信子に対するイジメへとエスカレートしていき、クラスの雰囲気はだんだん悪くなっていくのです。

それを見た修二は、「自分は関係ない」とたかをくくっていたのでしたが…

２年B組では「真夜中さま」というオバケの話が話題となり、それが信子ではないか？という噂が出回り始めていました。

修二はその噂が広がる前になんとかしようと、信子に髪を切ってイメージチェンジを図ろうと話すのです。

しかし信子は、自分のヘアスタイルは嫌いだけど、この髪には呪いがかかっているから切れないと答えるのでした。

そんなある日、体育の授業から戻った信子が着替えようとすると、制服の背中に黄色のペンキで「ブス」と書かれていたのでした。

隅田川高校では、1年に一度の文化祭シーズンとなり、2年B組の出し物は不良グループのリーダー坂東梢の提案で、信子がオバケを演じるお化け屋敷に決定したのです。

お化け屋敷を成功させることで、信子が人気者になれるかもと考えた修二は、運営を押し付けられた彰とともに、信子を手伝おうとするのですが、修二の器用さが災いして、他の催し物の手伝いをさせられることになり中々手伝うことができずにいました。

それでもどうにか3人は、お化け屋敷のセットをなんとか完成させることができたのです。

しかし文化祭当日、ようやく仕上げたお化け屋敷のセットは、何者かにメチャクチャに壊されていたのでした。

11月4日は「114（イイヨ）の日」と言い、みんなの前で愛の告白をするというイベントが隅田高校で開催されます。

そのイベントでは、相手に告白して成功したら頭上からハートが降って来てみんなに祝福され、断られると頭にバケツいっぱいの水をかぶせられるのです。

彰は、人気者の修二が信子に告白したら、信子は一躍人気者になれるから告白しろと提案するのですが、修二はこれまでの自分のイメージが崩れてしまうと断ります。

そんな中、信子は不良グループのリーダー坂東梢に、イイヨの日に信子が修二に告白するように仕向けられてしまうのです。

そのことで、突然修二の家を訪ねた彰は、修二の前で瓦を割って見せ、信子に水をかけたらこうなると脅すのでした。

これまで信子の服装や髪形、外見などを変えてきたことでクラスに馴染んできた信子でしたが、プロデューサーの修二まだ何か不足しているように感じていました。

そんな中修二は、野ブタに足りないのは女の子っぽいキャピキャピ感や恋愛経験だと思いついたのです。

丁度その時、クラスメイトのシッタカが信子に思いを寄せていることを知った修二は、信子とシッタカをくっつけようとし、自分とガールフレンドの上原まり子も巻き込んでWデート作戦を仕掛けるのです。

一方、自分が野ブタのことを好きになっていることに気付いた彰は、信子とシッタカのことが気になり、こっそりWデートを尾行していたのでした。

そんな中、まり子は野ブタを引き立てるためわざと我儘で料理が下手な悪女を演じ、やがて修二とまり子は気をきかせて、信子とシッタカを2人きりにするのでした。

ある雨の夜、会社を継げという父親に、継ぎたくないと言い喧嘩になった彰は家を飛び出し修二の家へ泊りに来ました。

翌日2人が学校へ登校すると進路希望の用紙が配られました。しかし修二と彰、そして信子はまだ何も決められずにいました。そして野ブタを人気者にするという計画もなかなか進まずにいました。

そんな時、修二のカバンについていた信子が作ったブタのキーホルダーを見たクラスの女子が可愛いと言い、私も欲しいと言い出したのです。

そこで修二はこの野ブタキーホルダーを作って流行らせることができれば、もっと野ブタの名前を広く知らしめることができると考えたのです。

修二はこの野ブタキーホルダーを持っていると願いが叶うという噂を広めることを考え付き、野ブタキーホルダーを手に入れた人たちの裏で工作をし、購入者の願いを叶えていったのです。

そのことで野ブタキーホルダーは大流行となり、たくさんの人がキーホルダーを買い求めにやってきて、やがて信子に初めての友達もできたのです。

彰が「野ブタがみんなのものになるのは苦しい。俺だけのものにしたい」と修二に告げ、「野ブタのプロデュースを辞めたい」と話したため、修二は朝自転車を走らせ彰の家へ向かったのです。

修二は彰に「お前は結局野ブタとどうしたいの？」と尋ねると彰は「結婚」と答えたため、修二はあきれながらも、受け入れざるを得ないのでした。

そんな中、蒼井かすみから放送部に誘われたことを聞かされた修二は、「クラブ活動ね。いいじゃん、なんか人間関係とか広がりそうだし。」と言い、「丁度良かった」と野ブタのプロデュースを休もうかと思ってと話したのでした。

結局信子と一緒にいたい彰は、信子と一緒に放送部に入ることになったのです。

その後の修二は、クラスメイトと適当に距離を取りながら遊ぶという元の生活に戻りましたが、心にポッカリと穴が開いたようなむなしさを感じていました。

一方、お昼の番組でレポーターをすることになった信子の放送が流れると、その放送は話題となったのです。

そんな中、まり子は修二に「私たち付き合ってるのかな？」と尋ねると、修二は調子よく誤魔化そうとします。

そんな修二にまり子は「あたしこのままじゃ苦しいよ。修二は苦しくないの？」と告げ去って行くのです。

一方、信子は『私の好きなもの』をテーマに映像作品を募集するコンクール作品を撮影することになり、3人が久しぶりに行動を一緒にすることになったのですが、その時また陰湿ないたずらが発生したのです。

ある夜修二は酔っ払いに絡まれているOLの仲裁をしたものの、警察に修二が悪いと勘違いされ交番に連れていかれたのです。

修二は警察になにを言っても信じてもらえませんでした。

しかし幸い目撃者がいたため、釈放されたものの、修二は信じてもらえないことの怖さを実感するのでした。

そんなことがあったため、修二は学校からの帰宅途中、不良少年たちの喧嘩を目にしたものの、関わると面倒になると思い立ち去るのです。

翌日の昼食時、まり子と別れたことを知られたくない修二は、友人たちにまり子と弁当を食べると嘘をついて教室を出て行くのです。

しかしその日まり子は修二のために作った弁当を、たまたまやってきた彰に渡し食べてもらっていたのです。

するとそこへ、信子の放送チームが撮影のためやってきて2人を撮影し、まり子と彰の姿が全校に流れたため、修二の嘘がバレてしまったのです。

さらに、クラスメイトの谷口が大怪我をして遅刻してやってきて、修二に昨日他校の生徒に襲われていたことを告げ、修二に知ってて見なかったことにして去って行ったんだろうと詰め寄るのです。

そんなことが続いたため、修二はクラスメイトから避けられるようになっていったのです。

一方、放送部で昼の顔として人気が出始めてきた野ブタに、自分は悪影響を与えるとし、修二は自分には近づかない方がいいと野ブタに告げるのです。

そんな時、落ち込んでいる修二に、これまで信子に虐めを繰り返し、野ブタのプロデュース計画をことごとく邪魔してきた真犯人が接近してきたのでした。