前回、水岡譲の父・衛に、このままでは妖怪になってしまうと言われ、それを止めるためには結婚するしかないと伝えられていた。そんな中、1日に水岡譲と原島響人の2人からプロポーズされてしまったのだ。
はたして澪はどの道を選ぶのだろうか?
それでは『妖怪シェアハウス』8話・最終回(最終怪)の あらすじ ネタバレ感想などを紹介していきます。
『妖怪シェアハウス』登場人物・ゲスト
目黒澪 … 小芝風花
四谷伊和 … 松本まりか
酒井涼 … 毎熊克哉
和良部詩子 … 池谷のぶえ
沼田飛世 … 大倉孝二
水岡譲 … 味方良介
原島響人 … 大東駿介
山中美雪 … 内藤理沙
柳沙羅 … 宮本茉由
登場人物の詳細はこちらからどうぞ。

8話・最終回(最終怪)ゲスト
天狗大王 / 福田転球(声)
妖怪シェアハウスの井戸の奥にある大鳥居に鎮座している天狗の王で、妖怪たちの願いにより、あるものと引き換えに、お札を渡してくれた。
巫女 / miwa
澪の祝言で、神事を手伝っていた。
安藤萌々 / 安藤萌々
澪が書いた小説が映画化された際に、先生役を演じた若手女優。
『妖怪シェアハウス』8話・最終回(最終怪)あらすじ
澪は妖怪化がどんどん進み、妖怪たちがテレパシーで会話をしている声までも聞こえるようになっていた。
譲と原島から一度にプロポーズを受けた澪は、妖怪たちにどちらを選ぶかの選択を迫られ、澪は悩み苦しむことに。
そんな澪を見かねた和良部詩子は妖怪たちに声をかけ、井戸の奥にある大鳥居に鎮座している天狗大王の元へ向かう。
妖怪たちはそこでお札を手に入れ、歩きに出ようとしている澪に、そのお札をお守りとして渡すのだ。
お札を持って外出した澪は、突然カラスの大群に襲われ、真っ暗な場所に迷い込み、黒い煙に巻き込まれてしまった。
体が自由に動かず、息苦しくなった澪は、こんな時は陰陽師と思い、譲の名前を叫び、助けを求めるのだった。
『妖怪シェアハウス』8話・最終回(最終怪)ネタバレ
ここからネタバレです。
譲との結婚
呼ばれた譲は澪を助け「俺が、一生守る。」と話すと、澪は「はい」と肯くのだった。
澪の気持ちが決まったとし、白無垢姿の澪は譲と祝言をあげ、原島も出席する中、神社の嫁となったのだ。
それから1年後、澪と譲は夫婦として、幸せに暮らしていた。
そんな中、営業に回っている原島を目にした澪は、原島が売り込んでいた「美月のぼうけん」という本を買ってきて読みふける。
その本を読み終えた澪が「面白かった。私もこういうの書きたかったな。」と言うと、「いいんじゃない、書けば。ただ、今はなによりも子供。子育てするなら若いうち。早ければ早いほど良い。それが現時点で最優先事項だ。」と話す譲。
譲がお風呂へ行ったあと澪は「結婚生活は思ったより大変じゃない。これが幸せと言うものだ。」と思う。
その時カレンダーの9月26日の丸印を見た澪は、その日付に結婚記念日だけじゃないなにかを感じるが思い出せない。
そしてタンスの引き出しを開けると、そこには天狗大王のお守りのお札が入っていて、お札を手にし「怖い、どうしたらいいの?」と思いながら倒れ込むのだった。
すると座敷童が現れ、別の道を指し示し、時がどんどんと巻き戻され、澪は真っ暗闇の地点まで戻されてしまった。
体が自由に動かず、息苦しくなった澪は、こんな時は陰陽師と思ったが思い直し、原島の名前を叫び助けを求めるのだった。
原島との結婚
助けを求める声が聞こえた原島は、澪を助け出し「一緒に暮らそう」と告げる。
澪の気持ちが決まったととし、白無垢姿の澪は譲を神主とし、原島と祝言をあげ、原島との結婚生活を始めた。
それから1年後、澪が書いた「喜界島」の映画化が決まり、妖怪シェアハウスそっくりのスタジオのセットに澪と原島の2人は立っていた。
原島は「これが、俺の思い描いた、澪のあるべき姿なんだ。」と告げると、澪は「この人は、いつも夢を見せてくれる。夫婦で2人3脚。支え合う。2人で1人、これがおそらく、たぶんきっと、幸せと言うものだ。」と思うのだ。
その後、本当に書きたいことが書けなくなった澪に、原島はビジネスとして売れるものを書くんだとアドバイスする。
原島から「2人なら成功は間違いない」と言われた澪は、息苦しくなる。
カレンダーの9月26日に丸印がついているのを見て、更に苦しくなった澪は、お札を手に「怖い、どうしたらいいんだろう。」と思いながら再び倒れてしまった。
再び座敷童が現れ連れ戻された澪
その時目を覚ました澪に、和良部は「どうだった?2つの道を味わったでしょ?」と尋ねると、澪は「私、夢見てたってことですか?」と尋ね返す。
和良部は「夢じゃないわ、実体験よ。」と話すと、ぬらりが「そのお札はただのお札ではない。パラレルワールドを実体験できる切り札ね。」と澪に告げる。
そしてそのお札を借りるために、妖怪たちは命ほど大切な宝物(伊和は夫・伊右衛門からもらった「かんざし」。のんべは「愛用の金棒」。ぬらりは初めて大きくした家からもらった「そろばんw」 和良部は世話になった家の「ドアノブww」)を差し出していたのだ。
妖怪たちは「そのお札でも決められなかったら、最悪のことが起きてしまう。」と言い、譲と原島のどっちが幸せだった?どっちか選べと澪に迫る。
澪が覚悟を決めようとしたその時、原島から「懸賞の小説、できてるか?」という電話が入った。
澪はパラレルワールドで何度も見たカレンダーの丸印が、懸賞の締め切り日だと思い出す。
伊和が「澪、女の幸せが大切なんじゃ?」と言うと、和良部は「どっちにする?そのために2つの道を見て来たのよ。」と伝える。
澪は「とにかく、失礼します。」と告げ、部屋を出て行くと、妖怪たちはどちらが良いかを話し、女性陣は譲を、男性陣は原島を推す。
その後 澪は、パソコンを持ち込み、懸賞応募作品の完成を目指すのだった。
澪の決断
悩みながらも原稿を書き進める澪は「食べたいものを食べて、何が悪い。結婚できなくて、なにが悪い。家族が作れなくて、なにが悪い!常識なんてクソくらえ!生きたいように生きて、なにが悪い!」と心の中で叫ぶのだ。
伊和が「何言って…」と澪を止めようとするが、他の妖怪たちは「自分の人生を決めようとしてるんだ。」と伊和を止め天狗大王にお札を返しに行く。
澪は続けて「枠になんかはまってたまるか!書きたいものを書いてなにが悪い!バズらなくてなにが悪い!ビジネスにならなくてなにが悪い!成功しなくて何が悪い!」と心で叫びながら懸賞小説の「喜界島女子の不幸自慢」を徹夜で完成させたのだ。
その日の朝、澪は譲に「私、最初はものすごく怒るとツノが出たみたいで…。」と言い「でも、楽しい事をしている時もツノが出てるって気付いたの。要するに、感情がドバッとほとばしるとツノが出るみたい。」と伝える。
そして「私にとって妖怪化は、忌み嫌うことじゃなくて、自分を解放することだったの。」と澪。
さらに「ごめんなさい。あなたとの結婚生活、とっても楽しかった。いつも助けてくれてありがとう。」とお礼を言い、譲からのプロポーズは断った。
続けて、会社で原島に会った澪は「なんのとりえもない私を、雇ってくれた事、編集のイロハを教えてくれたこと、本当に感謝しています。」とお礼を言う。
そして「私、自分が思った通りに書いていきたいんです。だから…、ごめんなさい。原島さんの言う通りには書けません…。」と澪。
さらに「成功するために生きる…、なんて嫌なんです…。たとえ売れなくても、未知のものを書いてみます。」と訴える。
「それじゃあ食ってけねーぞ。 お前、仙人にでもなるつもりか?」と尋ねる原島に、「いえ、妖怪になる気です。」と澪は告げるのだった。
澪、妖怪たちに覚悟を告げる
シェアハウスに戻った澪は、妖怪たちにも「私、妖怪になります。まあ、なれないかもしれないんですけど、その覚悟です。」と力強く訴える。
そして澪はこれから修験道の修行を取材して、特別な力を手に入れる方法を書きたいと妖怪たちに伝えるのだ。
「そんなものが…、本になるのか?」と尋ねる妖怪たちに、澪はたぶん無理だと言うが、そんなもの売れないし読みたくないという人に対して「そういうことを言う人を見ると、ゲロが出そうな私になってしまいました。」と明るく答える。
そして、澪はこれまでシェアハウスで妖怪たちと暮らしてきたことで「予期せぬことが起こる事に魅了されてしまったんです。」と話すのだった。
澪は修験道の実体験ルポの旅に
「お嫁に出せると思ったのに、修行に出すことになるなんて…。」と和良部が泣きながら口にし、伊和は和良部と一緒に作った、ツノが出ても隠せる帽子をプレゼントした。
澪は、伊和、詩、涼、ぬらりとの思い出を胸に、みんなにお礼を告げ旅立つのだった。
それから1年後、澪が辞めた後も戻ってくることを期待してか、新人を入れていない「こんじゃくプロダクション」の原島に、澪が書いた「妖怪シェアハウス」とタイトルがつけられた赤い1冊の本が届いた。
原島がその本を開き、読むと…
「むか~し、むかし…、令和の世に、妖怪と呼ばれた女がおった。」
「その名は、目黒澪」
「喜界島に生まれた、ドジで気の弱い娘は、空気を読むことだけが得意で、周りを喜ばすために、自分を押し殺すようになり、何度も騙されたのじゃった…。」
「そんな時、私に仲間ができました。」
「自由でスーパーな彼らが教えてくれたのは、つらくて、泣きたくて、家にずっと閉じこもるしかないような、そんな最悪の時こそ、想像を絶する何かが生まれるんだってこと。」
「だって、それまでの常識を、全部壊すしかないから。」
「かくして、目黒澪は、空気を読まない人生を貫き、妖術『ヒラキナオリ』で大空を羽ばたきながら、世の中の価値観を愉快痛快に、笑いのめしたのじゃった。」
「ちなみに、そのツノを見た者には、幸せが訪れるといわれている。」
『妖怪シェアハウス』8話・最終回(最終怪)感想・まとめ
毎回楽しく見ていた『妖怪シェアハウス』も、ついに最終回を迎えてしまいました。
これまでもそうだったけど、今回もスゴく面白かっただけに、ロスも激しく襲ってきています。
8話・最終回(最終怪)を見た感想
今回の8話・最終回(最終怪)ですが、最初見た時は、澪が旅立ってしまったことに対し、なんだかスッキリとしないモノと寂しさを感じていたけど、時間が経つにつれ、この終わり方がベストだと思えるようになりました。
一方、このドラマの恋愛部分に注目していた人にとっては、どちらとも結ばれない結末はどこか納得できないところがあったかも知れません。
しかし、このドラマの1話からの「周りの空気を読み、人の顔色をうかがうような生き方をしていたため、人に騙されたりしてきた澪が、妖怪たちに助けられ、一人前になっていく。」とい基本設定からすると、1人で強く生きていくというのは良い終わり方です。
って、上の文章を書いてて、なんか記憶にあるなと思ったら「空気を読む主人公が、空気を読むことに疲れて、人間社会からドロップアウトする。」っていうところだけを抜き出すと、「凪のお暇」っぽいですね。
でも、1話の澪の落ちぶれ方は、凪の比じゃありませんでしたし、基本設定が…。
さらに、澪の脇を飾る妖怪たちがそれこそ魅力的だったし、4人?の妖怪たちだけではなく、ゲストの妖怪もホントに良いキャラクター揃いでした。
また、その妖怪たちを演じる俳優陣も、全員 演技に定評のある人ばっかりだったので、ホントに楽しく見ることができました。
澪は、そんな妖怪たちと一緒に刺激的な生活をしてきたので、この先妖怪になってまでも、刺激的な生き方を選ぶのも納得です。
それでもあえて恋愛エンドを選ぶとすれば、個人的には、温かい家庭で、優しい譲に守られながら、子供を授かって、好きなように小説を書いていくというのが澪っぽいかな?と。(ボーダーペアルックはナシの方向で…)
どうも、成功するために原島と2人でガツガツやっていくというのは、澪には似合わないですね。
パラレルワールドを考えてみる
ちなみに、あのパラレルワールドですが、分岐先の未来そのものを見ることができるというモノなのでしょうか?
あの世界は、どちらも譲や原島の考え方を忠実になぞっていて、澪の意思があまり反映されていない極端な世界に見えました。
なので、あの世界だけを抜き出したら澪は自由に生きたいと思うのも仕方ないでしょう。
しかし、実際の生活となると、澪の意思も介入してくるので、パラレルワールドで見た世界よりは、澪がこれまでのように空気を読む生き方をしない限り、もっと過ごしやすい世界になっていくでしょう。
もしかしたら、結婚したら澪が相手の空気を、どうしても読んでしまい、自分の思う通りに生きられないということも織り込んで、「妖怪となっても1人で自由に生きていく」、「開き直って、常識を超えて暮らしていく」という意味の終わり方かもしれません。
シーズン2は?
個人的には、是非とも『妖怪シェアハウス2』もやって欲しいですが、澪と別れたあと妖怪たちは消えていってしまったので、澪の旅立ちと共に、妖怪たちの存在も現世から消えてしまったのかも。
そして妖怪たちの代わりに、澪が妖術『ヒラキナオリ』を使って大空を飛んで笑いとばしているのかも知れませんね。
それでも、修行を終えた澪がシェアハウスに帰ってくるというストーリーや、妖術『ヒラキナオリ』を使って、妖怪たちとシェアハウスを訪ねてきた弱者を助けるとか、その他もろもろ、偉い脚本家の先生なら、もっと良いアイディアを持っているのでは?
ぜひとも『妖怪シェアハウス2』やそれ以降。また、伊和やぬらりを主役にしたスピンオフなども見たいですね。
終わっちゃった…
最初は妖怪が登場するコメディということで、そこまで色々と考えさせられることもなく、気軽に毎週楽しく見ていましたが、1話・2話と見進めるうちに、1~2位を争うくらいこのドラマが毎週楽しみになっていました。
そんなドラマが終わっちゃって、これから何を楽しみにすればいいんだろうと、現在まだ途方に暮れています。
今のところはDVDが発売されるという案内もありませんし、録画もしてないし…
こりゃあ、TELASA(テラサ)を契約するしかないかな?…
(まだ当分Huluには来ないだろうし…)
『妖怪シェアハウス』動画配信サイト
2020年9月20日現在『妖怪シェアハウス』はTELASA(テラサ)で配信されています。
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