病院へ行った平は、朝顔や桑原に、「病院へいったよ。アルツハイマー型認知症……だそうだ…。」と伝える。
朝顔は、平や桑原に「4人で、明るく暮らしていこうね。」と声を掛けると、2人とも笑顔で頷くのだった。
ここでは『監察医 朝顔2』15話のネタバレあらすじ感想などを紹介していきます。
14話のネタバレあらすじ感想はこちら

『監察医 朝顔2』15話・あらすじ
年が明け1月3日、朝顔と桑原、そして娘のつぐみは、仙ノ浦から戻りまた一緒に暮らすことになった平と、一家四人で楽しく新年を過ごしていた。
朝顔は「え~いいよ。俺が適当に準備しておくよ。」という桑原の申し出を断り、三が日明けに訪ねてくる桑原の両親や忍一家を迎える準備を進める。
そんな折、朝顔のスマホに茶子から新年の挨拶とともに、承諾解剖のお願いの電話が入るのだ。
仕事始めのその日、藤堂の実家へ行ったため、すっかり大阪弁になりキャラ変してしまった絵美や、光子、高橋、牛島、丸屋らも楽しく年末年始を過ごしたようだ。
みんなが和気あいあいと話している中、興雲大学法医学教室にやってきた茶子と若林が、今回の承諾解剖に関して朝顔たちに説明を始めるその時、野毛山署強行犯係の山倉係長と森本も入ってくる。
若林や茶子の話によると、遺体は猿渡正夫という65歳の男性。猿渡はヨーロッパにあるユークシスという国のホテルで亡くなっていたという。
猿渡は妻の佳織、娘の優香と3人で暮らしていたが、突然姿を消し家族から捜索願が出されていた。
猿渡の遺体には首を吊った痕跡があり、現場の状況や現地での解剖の結果、自殺と断定されていたのだ。
遺族の佳織たちは、現地のエンバーミングがずさんだったため、若林らにエンバーミングのやり直しを依頼した際に、再解剖を希望したという。
実は亡くなった猿渡正夫の娘・優香は、野毛山署強行犯係の刑事・森本の学生時代の友人だ。
森本は、父が自殺したことが納得できないという優香に、思わず「じゃあ、解剖を依頼しよう。」と言ってしまっていた。
遺族の佳織と優香に事情を聞くと、父がいた部屋に愛人がいて殺されたのでは?と、再解剖を強く希望しているのは娘の優香だった。
朝顔たちは、優香の依頼を受け、改めて猿渡の解剖を行うことを決めたのだ。
『監察医 朝顔2』登場人物・キャスト
万木朝顔 … 上野樹里
万木平 … 時任三郎
桑原真也 … 風間俊介
桑原つぐみ … 加藤柚凪
嶋田浩之 … 柄本明
万木里子 … 石田ひかり
夏目茶子 … 山口智子
藤堂雅史 … 板尾創路
藤堂絵美 … 平岩紙
安岡光子 … 志田未来
高橋涼介 … 中尾明慶
牛島翔真 … 望月歩
奥寺美幸 … 大竹しのぶ
山倉伸彦 … 戸次重幸
桑原忍 … ともさかりえ
愛川江梨花 … 坂ノ上茜
森本琢磨 … 森本慎太郎(SixTONES)
岡島浩司 … 斉藤陽一郎
丸屋大作 … 杉本哲太
伊東純 … 三宅弘城
沖田宗徳 … 藤原季節
渡辺英子 … 宮本茉由
若林 … 大谷亮平
登場人物の詳細は以下を参照。

15話ゲスト
桑原博人 / 塙宣之
桑原忍の夫。婿養子で明るい性格。
猿渡佳織 / 美保純
亡くなった猿渡正夫の妻。再解剖しなくてもいいと口にするが、娘の優香に押し切られる形で再解剖を承諾する。
猿渡優香 / 菅野莉央
亡くなった猿渡正夫と佳織の一人娘。現地に遺体を引き取りに行ったとき、ホテルの従業員が、部屋に女がいたと言っていたため、父の愛人に殺されたのではと疑っている。
糀谷晴一 / 肥後克広
平の同期で、平との付き合いは同期の中でも1番長く、お互い気心の知れた戦友のような間柄。以前は警部として奮闘をしていたが、現在は神奈川県警で相談員として働いている。
『監察医 朝顔2』15話・ネタバレ
情報が少ない中、みんなが法医学教室でミーティングを行っていると、突然神奈川県警の伊東が現れ、興雲大学に非常勤講師としてエンバーマーと連携していくことが決まり、再び茶子が皆と一緒に働くことになったのだ。
正夫の再解剖
再解剖とエンバーミングの準備を進める中、朝顔は茶子に平がアルツハイマー型認知症だということを告げ、今度平に会って話をして欲しいと依頼すると、茶子は「もちろん。」と了承してくれた。
その日の夜、朝顔は再解剖のことで、平と少し言い合いになるが、朝顔が風呂から出ると、平はすでに覚えておらず、朝顔に「お父さん、何かまずいことしたか?ごめんな。」と謝るのだ。
その翌日、万木家、桑原家が勢ぞろいし、和気あいあいと新年の席を囲んでいた。その頃野毛山署の山倉係長は神奈川県警の五十嵐監察官に話があると呼び出されたいた。
翌日、猿渡正夫の再解剖を朝顔たちが進めると、体内から「もう調べないで下さい。」と書かれたメモが見つかった。
メモが入っていた位置から、初回の解剖後にユークシスで入れられたとみられたが、これらの情報は慎重に扱う必要があると考えた朝顔は、頸部圧迫による死亡で間違いないとだけ遺族に伝える。
しかし娘の優香は「もう一回、解剖してください。絶対に、父が自殺するはずないんです。父は私と母の事、大切にしてくれました。来月には母と旅行する計画を立ててたんです。そんな人が、自殺なんてするわけないんで。」
「確かに、私たちは、過去に色々ありました。でも、家族としいて上手くいってたんです。」
「だから…、もう、いいから、再解剖してください。お願いします。」
そう訴える娘の優香に、朝顔は「即答できません。考えさせてください。」と答えるのだった。
***
その夜、平は警察官時代の同期の仲間たちと飲んでいた。
その後迎えに来た桑原に、平は「君のご両親はお元気なのに、色々、迷惑かけて、ごめん。」と謝ると、桑原は堪え切れずに言葉にする。
「僕が言う事じゃないかもしれないんですけど…お父さん、そういうのやめませんか。」
「僕たちがお父さんと一緒に暮らしたいから、戻ってきてもらったんです。」
「もし、お父さんが僕のことを忘れても…」
「僕がお父さんのこと覚えてるから大丈夫です。問題ありません。」
「ありがとう…。ごめん。」
メモのことを遺族に話さなかった理由
その日の夜、光子は「朝顔先生が優香さんたちに、メモのこと話さなかったのって、ひょっとして思い当たることがあるんですか?」と朝顔に尋ねる。
「うん、ちょっとね…。今、森本さんに、筆跡 あたってもらってる。」と朝顔。
そこに絵美先生がやってきて、光子に終電がなくなることを告げ帰らせ、朝顔に歯を鑑定していることを尋ねると、朝顔は警察に渡したという。
絵美先生は「歯が長期間、湿気の多い所にあると、DNAが抽出しにくいんだよね。あんまり期待しない方がいいかもよ。」と言い、帰っていくのだった。
その翌日、筆跡鑑定の結果が出たため、森本刑事は「朝顔先生の言う通りでした。」と朝顔に鑑定結果を渡す。
朝顔たちは、妻・佳織だけを呼び出し、メモが体内にあった原因を話す。
正夫は、女性と担当医にお金を払って、自分の遺言を体内に残したのだという。そしてDNA検査も行ったことを話すと、佳織は優香が夫・正夫の子ではないと話し出す。
佳織はその秘密を墓場まで持って行くつもりだったが、苦しくなった佳織は夫の正夫に全てを告白し懺悔したという。
正夫はそれから行方不明となり、その後遺体で見つかったと。佳織は「“もう調べないで”なんてメモが出てきたら、誰だって徹底的に調べますから、私の事が許せなかったんでしょう。」と口にする。
そんな佳織に茶子は告げる。
「本当のことは、もう誰にも分かりません。」
「しかし、正夫さんは、本当に佳織さん、優香さんのことを思い、事実を明らかにしたくないと願ったのかも知れません。」
「佳織さん。正夫さんのお体を調べるのは、もう終わりにしませんか。」
その後、佳織と優香は正夫を再解剖しないことを了承し、エンバーミングすることになったという。
平の覚悟とその後の万木家
そのことを朝顔が平に告げると、平は「今回の自分の病気のことは参ったけど、決めたんだ。自分に残された時間を、朝顔たちと楽しく生きるんだって。」と告げる。
そんな平に朝顔は答える。
「そうだよ。つぐみだって、まだまだ大きくなるんだし。」
「朝顔。朝顔が思ってるより、短いと思うんだ。お父さんの時間。」
その日の夜、つぐみが寝たあと3人でビールを酌み交わしながら桑原が話し始める。
「俺、神奈川県警、戻れることになった。」
「実はさ、本宮さんとか、矢神さんとか、糀谷さんとかが、色々動いてくれたんだって。」
「あと、極めつけは…、五十嵐監察官。出世して、警察庁に戻って、色々手 回してくれたみたい。」
「よかった。私も報告することがある。」と朝顔。
「あの歯、違ってた。じいちゃんが見つけた歯、調べてもらってるって言ってたでしょ?」
「今日、岩手県警から連絡が来て、DNA検査の結果、お母さんじゃないって。」
「宮城県の方のものだった。仙ノ浦から40km離れた所だって。」
その翌日、法医学教室で働く朝顔に静愛病院から電話がかかってきた。
「嶋田浩之さんの容体が、悪化しました…。危篤です。」
『監察医 朝顔2』15話 感想
あの、祖父・浩之が持っていた歯が里子のものではなかったのは残念だけど、まずは桑原君が神奈川県警に戻ってこれることになったのはめでたい話ですね。
ただ、先週まではあんなに元気だった朝顔の祖父・浩之が危篤になるとは…
朝顔の関係者は誰も亡くなってほしくないので、なんとか持ち直して欲しいですね。
さて、今回の物語は、結局これまでずっと自分の本当の娘だと信じて疑わなかった娘が、実は妻とよその男性の間に生まれた子だということを知った夫が、悲しみのあまり死を選んでしまったということが真相のようです。
しかし、正夫はなぜ「もう調べないで下さい。」というメモを体内に残したんでしょうね?
メモを残した残さない以前に、海外で自殺したというところにも意味がありそうです。
わざわざ海外で自殺したのもそうですが、死ぬ前に女性に会っていたとか、怪しい行動をしている時点で、娘の優香に疑問を持たせようとしたように思えてなりません。
その上、体内にメモを残すなんて、あまりにも計画的過ぎますね。
正夫が真実を知って、突発的に自殺をしたのであれば、わざわざこんな手の込んだことをしないと思うので、妻の佳織の言う通り、復讐のつもりで追及の手が入るように自殺したのかもしれませんね。
しかし、ある意味今回この解剖を朝顔が行ったのは良かったのかもしれません。
他の法医学教室で再解剖していたら、メモが出てきた時点でもっと大騒ぎになって、娘の優香にも直接「父親とは血がつながっていない」と告げていたかもしれませんから。
実際のところ、このメモが妻・佳織への復讐だとしても、そうでないにしても、夫の正夫はもう亡くなってしまったのだから、茶子が言うように、正夫は残された2人のことを思い、真実を明らかにしたくないと願ったと思って生きていく方が、残された2人にとっては良いのではないでしょうか。
それにしても、平さんの認知症はどんどん進行しているようで、物忘れがかなりひどくなっているようですが、今回も桑原君がいいこと言ってましたね。
「もし、お父さんが僕のことを忘れても…僕がお父さんのこと覚えてるから大丈夫です。問題ありません。」って…
この言葉で平さんはかなり救われたんじゃないでしょうか。
それでも、現実に同様のことが起き、本当に自分のことを忘れられて、親に他人扱いされたらかなりキツいでしょうね。
今シーズンはそういった介護の本当の厳しさとかもやるんでしょうかね?
さて、今回のラストで祖父の浩之が危篤となり、次回 朝顔が駆けつけても目を覚まさないようですが、この先どうなっていくんでしょうか?
また、次回のゲストで上島竜兵さんが登場するようですが、今回の肥後さんに続いての登場ということなので、その次の回は寺門ジモンさんがゲストで登場……しなさそうな感じはしますが。
16話ネタバレ感想はこちら。

全話あらすじ・ネタバレ感想は以下から。

『監察医 朝顔2』16話・予告あらすじ
朝顔(上野樹里)は、入院中だった祖父・浩之(柄本明)の容体が悪化したとの連絡を受け、岩手の病院へと駆けつける。朝顔は、浩之が目を覚ましたら、母のものである可能性があった歯の検査結果を伝えようと考えていた。だが浩之は目を覚まさず、裁判を控えていた朝顔は神奈川へ戻るしかなかった。
一方、神奈川県警に復帰した桑原(風間俊介)は、意外な男と再会する。それは、以前マンホールを盗んで捕まった今野(上島竜兵)だった。とんでもないものを見た、といってポケットからチラシを取り出す今野。それは、10年ほど前に発生し、いまだ未解決だった三田村一家殺人事件の情報提供を呼びかけるチラシだった。
この事件は、30代の三田村夫婦と、7歳の長男が自宅で何者かに殺害されたもので、すべての遺体の右頬が十字を描くように傷つけられていた。目撃情報などから、知人の市川という男が逮捕されたが、証拠不十分で不起訴になっていた。今野は、事件現場となった三田村家の近くで、チラシに描かれていた犯人の似顔絵とよく似た男を見たというのだ。
そんな中、思わぬ事件が起きる。いまも事件当時のまま保存されていた三田村家で、男性の遺体が見つかったのだ。そして、50代前後と思われるその男性も、同じような手口で殺害され、右頬には十字型の傷がつけられていた。遺体は、解剖のため興雲大学法医学教室に運ばれ……。
引用:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/story/
『監察医 朝顔2』見逃し動画配信サービス
『監察医 朝顔2』並びに『監察医 朝顔』第1シーズンの1話から見たいという方はFODプレミアムでどうぞ。

配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。
コメント