朝顔の母・里子の遺骨の一部が青森で見つかった。遺骨を引き取った朝顔と平は、青森へ旅立ったその足で、祖父・浩之の病院へ寄り浩之と里子を対面させる。
その後、里子と再会できたことで安心したかのように浩之は息を引き取ったのだ。
その時朝顔は、家族に新しい命を宿したことを打ち明けていたのだった。
ここでは『監察医 朝顔2』18話のネタバレあらすじ感想などを紹介していきます。
17話のネタバレあらすじ感想はこちら

『監察医 朝顔2』18話・あらすじ
その日 桑原は、以前自分が取り調べを受けた五十嵐監察官の双子の弟、五十嵐管理官から、『三田村一家殺人事件』の捜査で、平の同期の糀谷と組むよう指示される。
その頃朝顔は、平や娘のつぐみとともに、祖父・浩之の葬儀に出席していた。
葬儀を終えて神奈川に帰ってきた朝顔は「しばらくお母さんの隣にしておくね。」と、浩之の遺骨を里子の隣に置くのだった。
その時 朝顔のスマホに、検視官の伊東純から裏路地で女性の遺体が発見されたという連絡が入るのだ。
遺体で発見された女性は、現場の目の前のマンションに住んでおり、マンションの屋上には遺書と女性の靴があったことから、飛び降り自殺ではないかと思われた。
だが朝顔は、マンションの反対側には開けた駐車場があるにも関わらず、なぜわざわざ狭く入り組んだ裏路地の方へ向かって飛び降りたのかと疑念を抱く。
遺体は興雲大学法医学教室に運ばれ、認定医の資格を取った光子の執刀により解剖が行われる。
同じころ、野毛山署には意外な人物が山倉を訪ねてきたのだった。
『監察医 朝顔2』登場人物・キャスト
万木朝顔 … 上野樹里
万木平 … 時任三郎
桑原真也 … 風間俊介
桑原つぐみ … 加藤柚凪
嶋田浩之 … 柄本明
万木里子 … 石田ひかり
夏目茶子 … 山口智子
藤堂雅史 … 板尾創路
藤堂絵美 … 平岩紙
安岡光子 … 志田未来
高橋涼介 … 中尾明慶
牛島翔真 … 望月歩
奥寺美幸 … 大竹しのぶ
山倉伸彦 … 戸次重幸
桑原忍 … ともさかりえ
愛川江梨花 … 坂ノ上茜
森本琢磨 … 森本慎太郎(SixTONES)
岡島浩司 … 斉藤陽一郎
丸屋大作 … 杉本哲太
伊東純 … 三宅弘城
沖田宗徳 … 藤原季節
渡辺英子 … 宮本茉由
若林 … 大谷亮平
登場人物の詳細は以下を参照。

18話ゲスト
松本オリビア由美子 / 片桐はいり
新井千秋を殺害したと、山倉係長の元へ自首してきた。興雲大学 社会心理学教授で、群衆に興味があり、蟻の群衆を見ていることも。
糀谷晴一 / 肥後克広
平の同期で、平との付き合いは同期の中でも1番長く、お互い気心の知れた戦友のような間柄。『三田村一家殺人事件』の捜査で桑原と組むことになった。
『監察医 朝顔2』18話・ネタバレ
光子の執刀の元、死亡した新井千秋の解剖を開始すると、法医教室で資料をまとめている朝顔の元に山倉係長が訪ねてくる。
千秋の死は松本教授の犯行?
山倉は朝顔に、かつて朝顔に協力してくれた松本教授が、新井千秋を殺害したと自首してきたと伝えるのだった。
光子の解剖の結果、新井千秋の死因は墜落死で間違いないことが判明したものの、腕に注射痕が複数あったため、何者かに薬物を打たれ、マンションの裏路地に突き落とされたのではとも考えられたのだ。
野毛山署強硬犯係のその後の調べで、新井千秋は松本教授の下で10年間も秘書のようなことをしていたことが判明した。
松本教授が話した殺害方法によると、麻酔薬を注射し眠らせた後に、筋弛緩薬のパンクロニウムを注射、屋上から突き落としたというのだった。
その頃 興雲大法医学教室では、高橋が血液検査の結果が出たとやってきて「血液中から日本ではもう発売されていないパンクロニウムが検出されました」と話す。
その後松本教授の証言した場所から、缶の中に入った麻酔薬とパンクロニウムが発見され、さらに発見された注射器などから新井千秋と松本教授の指紋が検出されたことから、ますます疑惑が深まっていったのだった。
松本教授の証言の矛盾を突く朝顔
その頃法医学教室では、朝顔が松本教授の証言に無理があると告げる。
朝顔は、全身麻酔を投与したあとに、パンクロニウムを投与し呼吸を止めるというのは、安楽死の投薬と同じ順番で、できるだけ新井千秋に苦痛を与えないように配慮したのだろうという。
それなのに、その後屋上からわざわざ突き落とすというのは、明らかに矛盾していると告げるのだった。
朝顔の考えを聞いた茶子先生は、徹底的に調べるといい、再び新井千秋の遺体の解剖準備に取り掛かり、注射痕の周りの皮膚を摘出したのだ。
その後、森本と忍の調べで、麻酔薬とパンクロニウムは、新井千秋自身が闇サイトから購入していたことが判明した。
ただ、新井千秋が購入したパンクロニウムは購入日違いで2つ手に入れており、現状1つが行方不明となっているのだ。
一方自殺した現場のマンションで、なぜ広い駐車場側でなく、狭い入り組んだ裏路地へ飛び降りたのかを仰向けに寝転がって考えていた光子に、高橋は駐車場側が嫌だったんじゃないかと言う。
駐車場側を這いずり回って調べていた光子は、建物近くの植え込みにとても珍しい蟻を発見したため、テンションが上がりそのうちの1匹を捕獲する。
そこに朝顔が現れ、「あのう…、これは珍しかったんで、興奮してつい…。」と申し訳なさそうに話す光子に、朝顔は「お手柄だよ、光子ちゃん。」と告げるのだった。
新井千秋の死の真相
その後朝顔は、茶子先生と光子と共に野毛山署の山倉係長を訪ね、法医学教室の見解を述べる。
朝顔は注射の針が刺された痕跡から、針は手前から指先側に刺されたことが分かり、そのことから自分で注射を打ったと考えていいだろうと告げる。
そして松本教授が言っていたような麻酔薬は遺体からは全く検出されなかったことから、新井千秋は、自分でパンクロニウムを注射したものの、あまりの苦しさから別の方法で命を絶とうと決めたのだろうと推測する。
そこで、マンションの屋上へ行き、靴と遺書をのこして墜落死したのだろうというのだ。
だがここで、松本教授の証言により見つかった注射器にあった、松本の指紋と麻酔薬についての証言に疑問が残った。
その後釈放された松本教授に会いに行った朝顔は、教授に「松本教授が、新井さんから麻酔薬とパンクロニウムを取り上げて、使用できないように隠されたんですね?」と尋ねる。
続けて「新井さんが亡くなる時に使用したパンクロニウムは、キッチンの排水溝から発見されたようです。」と伝えるのだ。
松本教授は朝顔に、警察には伝えていなかった新井千秋の過去について話し始める。
「彼女は、昔、ささいな手違いで、人を傷つけてしまいました。事故でした。」
「でもその方は、大きな後遺症を抱えてしまった。その方が昨年亡くなりました。」
「事故の怪我は直接関りなかったのですが、その後遺症がきっかけでした。」
「彼女は、私のアシスタントを辞めて引きこもるようになりました。」
「死にたいと言い出したのは、ここ最近のことです。」 「そうですか」
「私たちは、安らかに死ぬためにはどうしたらいいかを調べるようになりました。」
「それは、松本教授は時間を稼いでいたってことですよね。」
「松本教授。新井さんがあの場所で亡くなられていたのは、松本教授を思ってのことかも知れないんです。ムネアカオオアリ。珍しい蟻なんですよね?」
「もし、駐車場に飛び降りたら、その巣を壊してしまうかもしれない。それに、蟻の巣を見るたびに、命を絶った自分のことを思い出してしまう。そう思ったのかもしれません。」
「そんな心遣いは浅はかです。」
「何でことないものにも、全て人間の生きた痕跡が残っているんです。」
「そういう痕跡は今の私にはつらいことです。」
「私の事を思ってくれるなら、生きていて欲しかった。」
平の病状の悪化
その日、朝顔は桑原の付き添いで産婦人科を受診し、赤ちゃんのエコー写真と母子健康手帳をもらう。
その後家に帰り、朝顔が平にお土産のたこ焼きを渡すと、平が突然「子供の事もそうだけど、ちゃんとしろよ 2人のこと。」と言い出し「決めたのか?結婚式場。」と朝顔と桑原がまだ結婚する前の話をしだす。
続けて「この狭いうちじゃ、大人3人は暮らせないだろ。」と話す平に、朝顔は「嫌だなあ。お父さん、もう、その話したじゃん。」と朝顔。
「もう私 結婚したし、つぐみも産んだし。3人で暮らす話もしたじゃん。」
「つぐみ…。つぐみっていう名前にしたんだ。いい名前だな。」
平はそうつぶやき微笑むのだった。
平の様子にショックを受けた朝顔が部屋で泣いていると、桑原がやってきて朝顔を慰め、朝顔にあるお願いをする。
その後、朝顔と桑原の2人は平に話があると座らせると朝顔が話し出す。
「やっぱり、やることにしたよ。結婚式。」
「いまさらで、ちょっと恥ずかしいけどさ。お父さんもそう言ってくれるなら。」
「お父さん。結婚式やるから、来てね。」
「分かった。」
それから少しして、桑原が保育園からつぐみを連れて帰る。
つぐみが「じいじ、ただいま~!」と平に声を掛けると、「おかえり、つぐみ」と平。
もうさっきの、なにか憔悴したような表情はなく、いつも通りの平に戻り、つぐみの面倒を見るのだった。
その頃野毛山署強硬犯係の森本は「買い物行ってきます。」と忍に告げ、外へ出て行った。
森本が夜道を通りかかると、一人の女性が男に絡まれていたため、その男に「何してるんですか?」と声を掛ける。
続けて警察手帳を見せ「野毛山署の物ですが、詳しく話を聞かせてもらえますか?」と男の前に立つと、男が体ごと森本にぶつかってきた。
すると森本がその場で崩れ落ち、男が去っていくと、倒れた森本は腹を刺されていて、刺されたお腹から大量の血を流し意識を失っていたのだった。
『監察医 朝顔2』18話 感想
まさかラストで森本刑事が『三田村一家殺人事件』の犯人と思われる男に刺されるとは予想外でした。
そして犯人の男ですが、大方の予想通り犯人役は「EXIT」のりんたろー。さんでしたね。
りんたろー。さんの演じる犯人は、森本に対してはなんの感情も表に出さずにサクッと刺して立ち去っていってしまったけど、コイツは本当のサイコパスなのかも知れません。
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今回の物語だけど、結局新井千秋の死は、過去の出来事から自分を責め続けた末の自殺だったけど、松本教授からしたら、彼女が死んでしまったことに強い自責の念を感じてしまったんでしょうね。
少しでも彼女の自殺を先送りするために、一緒に楽な自殺の方法は考えてあげたものの、いざ、彼女が薬を用意すると、やっぱり死んで欲しくないから薬を隠しちゃう気持ちもよくわかります。
考えるに、松本教授の今回のミスの一つは、パンクロニウムだけで自殺を企てたら、いかに苦しくつらいかを詳細に伝え、恐怖心を植え付けることが中途半端だったからではないでしょうか?
確かに、本当に死ぬことだけしか考えられなくなるくらいの抑うつ状態になると、痛かろうが苦しかろうが自死を成し遂げてしまうだろうけど、安楽死を望んでいるウチは、痛いのや苦しいのはイヤという気持ちが残っているハズなんだと思うんですけどね。
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そして、今回、突如として進行した平さんの認知症だけど、アルツハイマー型なので、ちょっと怖いですよね。
一時はシーズン1の、2人と一緒に暮らすのを嫌がっていたところまで記憶が遡っていたので、どうなることかと思ったけど、つぐみちゃんが帰ってきたらもう普通になっていたのでとりあえずはホッとしました。
それにしても、その時の時任三郎さんの顔は本当に危ない領域の顔でしたね。瞬時にあんな風などこか遠くに行ってしまったような表情ができるというのは、本当にスゴイことだなと、悲しいシーンのハズなのに、どこか感心してしまいました。
それ以上に驚いたのが、なんと次回が最終回ということです。
通常月9と言えば1クール11話な訳で、この監察医朝顔は2クール連続ということなので、全22話あってもおかしくないんだけど、次回は19話だし、新春スペシャルを入れても20話だから、あと2話はどこへいったんだろう?
これも新型コロナウイルスの影響なのか?
19話ネタバレ感想はこちら。

全話あらすじ・ネタバレ感想は以下から。

『監察医 朝顔2』19話・予告あらすじ
朝顔(上野樹里)たちは、凶悪な事件に遭遇する――。
野毛山署強行犯係の森本(森本慎太郎)が“頬に火傷の跡がある男”に刺され、血まみれの状態で発見された。自宅でその知らせを受け、捜査本部へと向かう桑原(風間俊介)。刑事時代の最後の相棒だった森本が刺されたことに憤る平(時任三郎)も、事件現場に行きたいと朝顔に頼む。
山倉(戸次重幸)たち野毛山署の刑事たちは、森本が刺された現場周辺で犯人に繋がる痕跡を探していた。山倉は、朝顔とともに現場にやってきた平に、2011年に起きた三田村一家殺人事件と、その三田村邸で最近発生した男性殺害事件との関連性にも言及する。
一方、興雲大学法医学教室では、茶子(山口智子)の協力も得て、三田村一家殺人事件に関する当時の解剖資料や、関連した論文などを検証し直す。
桑原は、管理官の五十嵐(松角洋平)とともに、三田村一家殺人事件の容疑者として逮捕されたものの、証拠不十分で不起訴になった市川(平原テツ)から話を聞く。
ところがその矢先、森本を襲った“頬に火傷の跡がある男”が新たな凶行におよび……。
引用:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/story/
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