基本情報
警察学校を卒業し交番に配属されたばかりだが、既に辞職を考えるに至った新人警察官・川合麻依(永野芽郁)の指導を、元エース刑事だったが、不祥事を起こしたという触れ込みで交番に異動となった藤聖子(戸田恵梨香)が行うことになった。
この2人の女性警察官がペアを組み、町山交番で地域住民の平和と安全を守っていく?という、新しいタイプの警察官エンターテイメントドラマがスタートした。
『ハコヅメ』関連記事
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』9話・最終回 あらすじ・ネタバレ感想
麻依が作成した似顔絵を県下全ての署に流したことよって、再び動き出した
桜のひき逃げ事件捜査だったが、簡単に進展があるはずもなく一週間が経過する。
「配ったのは警察の中だけだからね。」
「同業者だと、ひとの仕事空振りさせたくないから」
「ハッ!って思っても、うかつなこと言えないんだよね。」と伊賀崎。
いぶし銀のサブと京都府警 新任巡査舞子ちゃん
そんな中、鑑識検定上級の資格を持つ藤と源は、車上荒らしの
被害車両の鑑識作業にあたることになった。
麻依は驚いて
「えっ、源さんも鑑識作業できるんですか?」とつい口にする。
「川合、あのね…。」と源。
「いやいや、悪い意味じゃなくて、源さんでも、繊細なことできるんだなって」
「うん、それ、悪い意味だよね」
「うちらこう見えて、鑑識検定 上級持ってるから。」と藤。
「あれって、めっちゃ勉強しないと、取れないヤツですよね」
「藤さんはともかく、源さんは意外っていうか、予想外っていうか…」
「キャラ違いっていうか…」
「もう川合、今日 止まんないね」と真顔になる源。
その時ハコ長の伊賀崎が
「そうだ、川合君 勉強になるから、見せてもらおうか」
と言い、麻依と伊賀崎は2人の鑑識作業を見ることになった。
2人は麻依にわかりやすく教えるため、藤は「鑑識一筋35年、警視庁鑑識班長いぶし銀の
サブ55歳」に扮し、源は「京都府警 新任巡査舞子ちゃん」となり鑑識作業に着手する。
2人にハマり始める麻依とハコ長
藤と源はどんどんキャラの掘り下げを始めている。
次第に謎の鑑識コントがツボにハマり始める麻依だが、伊賀崎に
「川合君、しっかりしなさい。これ、ただの茶番」
と現実に引き戻される。
その時、鑑識作業を進める源扮する舞子ちゃんが、
顔をぬぐったときに、顔にオイル汚れがついてしまう。
それを見ていた伊賀崎は
「あら、舞子ちゃんドジっ子。かわいい」と2人の世界にハマってしまう。
麻依は
「ハコ長こと落ち着いてください。あれ、汚い顔した源さんです。」
そう告げると、伊賀崎は自分を取り戻したのだ。
しかし、2人の演技はどんどん2人のツボをついて来て、
麻依と伊賀崎の2人はもう「班長はん」と「舞子ちゃん」に夢中になってしまった。
藤と源は3か所ほどわずかに残っていた指紋を採取し終えると、
伊賀崎に副署長の吉野から電話が入り、署に呼び出される。
守護天使に関する情報提供
藤と麻依が署の刑事課に顔を出すと、副署長の吉野が話を始める。
「村川署の免許窓口係の職員から、似顔絵に関する情報提供の報告書が届いた」
「木村良徳、62歳」と北条係長。
「これが守護天使」と告げる伊賀崎。
木村は村川署管内にある清水農園という会社に勤務しており、
20年前に借金により、妻子を捨て失踪したという。
前科はないが、木村には娘がいて、その女性は県内で警察官をしていた。
木村の免許の更新をした署員によると、奥さんから行方不明の届けが
出ていると本人に告げると、妻には合わせる顔がないから、教えないようにと。
ただ、可能であれば娘にだけは連絡を取れないかと尋ねたという。
北条は、娘について調べており、既に結婚して退官していると話す。
そして本人に確認したところ、連絡は取りたくないと断って来たと。
続けて娘の新任時代の写真を貼ると、その顔は桜に似ているばかりか、麻依にも似ていた。
木村は、警察官になった娘を見守るような気持ちで、
町山交番の新任女性警察官を凝視していたと思われた。
木村の容疑が深まっていく
副署長の吉野が、まだ木村と白い軽トラを結ぶ
物証がないと告げると、伊賀崎が資料を出してくる。
それによると、木村名義の白い軽トラはないものの、
勤め先である農園の社長名義の白い軽トラは存在するという。
そして桜の事故当時、捜査員が車当たり捜査に出ているが、清水社長に聴取を
しにいったところ、その日は県外の商談に使っていたと話したとのこと。
だが当日その軽トラを確認できないばかりか、その後もタイミングが合わず、
軽トラを確認することができないまま担当捜査員が別事件に引き上げられ、
そのまま疎遠となり、現在まで一度も確認することができていないという。
しかし、清水農園には農園のロゴ入りのバンがあり
商談に軽トラで行くというのは不自然だと話す源。
その後、清水社長と木村とを聴取することが決まったが、
口裏を合わせられないように、同じタイミングで個別に行うことになった。
吉野は社長が木村をかばう可能性があることから、
ヘタな捜査員には行かせられないと口にすると、源が手を上げる。
「ヘタな捜査員ですが、聴取は まあまあ得意です」
伊賀崎は守護天使を見ているため、木村の聴取へ行くことになった。
藤も同行すると言い、麻依も名乗り出るが、木村が娘に似た麻依に
何をするかわからないと、麻依はメンバーから外された。
その時源が、山田を伊賀崎と藤に貸すので、麻依を借りたいと言い出す。
源は、麻依みたいな警察官っぽくない人間が行った方が
社長の気が緩む可能性があると訴えるのだ。
木村と清水社長の元へ聴取に行く2組
結局、木村のアパートには伊賀崎と藤と山田が、
清水社長には源と麻依とで聴取しにいくことになった。
2組は連絡を取り合って、同時に聴取を開始することにしたのだ。
《お父ちゃん、私はなんでもいいから役にたちたいってそう思ってました》
《桜さんと…、藤さんのために》
その日、2組は別々の車で目的地に向かっていた。
その時、源が眠そうにあくびをしていたため、
麻依は鈴木が用意してくれたコーヒーを源に渡す。
そのコーヒーは缶コーヒーではなく、大きな透明カップに入った
アイスコーヒーだったため、麻依はストローを出そうと紙袋の中を漁る。
その頃、藤たちのチームは木村のアパート前に到着した。
源が運転しながらコーヒーを飲んでいると、麻依に藤から電話が入り
「こっち現着。そっちは?」と尋ねる。
麻依は「間もなくです」というと、手が滑って、源が飲んでいる
コーヒーに麻依の手が当たり、コーヒーを源の服にこぼしてしまった。
工事現場で赤信号のため停まっていた源たちの車だったが、
青になったため後ろの車がクラクションを鳴らす。
コーヒーをこぼしたことで、気が動転していた上、
後ろからクラクションを鳴らされたため、焦った源は
車を走らせるときに、左側の確認不足で車を走らせ
「ガリガリ」という音が聞こえた。
「あ…。何?今の音?」と源。
「何も…、何も聞こえてません。」ととぼける麻依。
「川合、現実から逃げるな。聞こえたじゃん今、ガリガリって」
道の端に車を停め、車の左側を確認すると、結構なひっかき傷がついていた。
すぐに事故を報告しようとする麻依を源は止め
「待て待て待て。副署長にバレたら、アレされるよ」と源が話す。
「アレですか…」と恐れおののく麻依。
「よし。もみ消す。」 「ですね」
車はあとで修理してもみ消すことになったが、源の服がコーヒーまみれだった。
麻依がトランクに出動服かなにかが入っていないかと探すと、
町山署のマスコットキャラクターがプリントされた、町山くんTシャツがあった。
源はそのTシャツを着こみ
「これぐらいで俺の警察魂がかすむと思うなよ」と口にするが
《絶対ダメだと思う》と麻依は心でつぶやくのだった。
その後現着した源たちと、藤たちは同時に聴取に向かう。
清水社長に聴取をする源
源が社長に
「こちらの会社名義になっている白いトラックの確認をさせて頂きたいのですが」
そう告げると、社長は「何かバレちゃった?」と物騒なことを口にする。
源が突っ込んで聞き出そうとすると、源の服装を見た社長は、
本当に2人とも警察の人?と警戒心をあらわにする。
2人は再び警察手帳をしっかりと社長に見せ
「こんな顔ですけど、警察官です」と麻依。
「こんな格好ですが、警察官です」と源。
社長は、これまで軽トラがあると言っていたが、
それはウソでもう廃車にしてしまったという。
源が、その軽トラで事故を社長が起こしたからですか?と尋ねると、社長は、
「その日 本当は会社のバンで出張に行ったが、戻ってきたら」
「木村が裏の畑のブロック塀に 軽トラをぶつけて、廃車にしてしまったと言ってきた」
と話す。
当時、仕方がないので警察に届けようとする清水社長を木村が止め
「待ってください!娘が警察官をやってるんです。」
「ただでさえ苦労かけたのに、これ以上迷惑掛けたくないんです」
「車は弁償します。だから、警察だけには」
そう言って懇願してきたため、許したというのだ。
そして、その軽トラは、木村が既に知り合いの解体業者に
持って行ったと言っていたと告げるのだった。
その頃、木村の家に聴取に言った藤たちだったが、
木村は留守だったため、再び車に戻ってきていた。
すると藤に麻依から電話が入り、清水社長が
「木村が白い軽トラックで事故を起こし、自分で処分したと言っていたそうです」
と証言内容を話す。
麻依が守護天使と対決する!?
今は源が事務所で話を聞いていると麻依が告げると、
麻依は「あっ…」という声を出したまま言葉を発しなくなった、
藤が「どうしたの」と尋ねると、木村が麻依のすぐ近くで農園の作業をしているという。
藤は麻依にイヤホンマイクを着けて、電話をつないだまま木村を監視するように告げる。
そして藤たち3人は清水農園へとサイレンを鳴らしながら車を飛ばしたのだ。
麻依はイヤホンマイクに付け替え、作業している木村を覗き込みながら心でつぶやく。
《この人と会っていいのは、私じゃない》
《もっと、選ばれし精鋭警察官のハズ》
その時、麻依は木村と目が合ってしまう。
「藤さん、どうしましょう。目が合っちゃいました」
「自然にふるまって」と藤。
《自然に、自然に…》
「すみまふぇん!、警察れふ!」
としどろもどろになりながら警察手帳を見せる麻依。
「なんでいきなり」
「警察れふって」と山田。
「こんにちふぁ…」
「んおんちは!」と守護天使・木村。
「川合、相手の方が緊張してる。落ち着いて」
「ちょっと…、おはなひ うぃですか?」
「は…はい?」
《何言ってんの私、何お話すんの?》
《落ち着け、こういう時どうすれば…》
「川合、考えんな!」山田
「あの軽トラ…。3年前の事故の軽トラ、どこにありますか?」
「えと、知り合いの解体業者にもってったので、もう ありまふぇん」
「明らかに動揺してる。おい、ウソついてんぞ!」
「じゃあ、どこの業者さんですか?」
「いや、あの…、3年も前なんで、どこだか…。」
「でも、お知り合いなんですよね?普通忘れますか?」
「車検とか廃車手続きとか、いろいろ証明書必要なハズですよね?」
「本当に忘れちゃったんですか?」
「あ…、えっと…。すみません、実は忙しくて」
「本当は、まだ廃車にしてなくて…」
「じゃあ、車あるんですね?」
「いや、えっと…」
「おい、これ車まだあるぞ!もし在りかさえ分かれば決まりだ」
《どうしよう、藤さん早く来て》
「川合。時間をやるな。時間は人を落ち着かせる。」
「言い訳を用意させる。機を逃さないで。」
「軽トラがあるところまで、案内してください」
「えっ」
「今すぐ、案内してください。」
「いや…、そんな、あるわけ…」
守護天使・木村はそう口にするが、その後麻依を車の場所まで案内する。
《あるし!》
軽トラを見つけた麻依は係長に連絡し、係長は交通課を向かわせた。
守護天使が逃走する
そこに源が戻ってくると、守護天使は
「自分の罪は死んで償います」
というメモを残して姿を消してしまっていた。
源が無線で守護天使が自殺をほのめかすメモを残して現場から
逃走したことを告げると、牧高たちも捜索に向かうことになり、
署員全員で現場に向かった。
その頃、交通課の警察官が被疑車両の白い軽トラックからドライブレコーダーを発見し、
ひき逃げ時の映像を見ると、木村がひき逃げしたことを特定できる映像を発見したという。
町山署を挙げて、木村の捜索を続けるがなかなか見つからないでいた。
その時、伊賀崎が美濃部橋という自殺の名所で
飛び降り自殺する可能性が高いと全員で美濃部橋に向かう。
署員が美濃部橋に到着すると、木村が橋から飛び降りようとしていた。
「私なんかが生きていたら娘に申し訳ないです。すみません死んで償います」
「死んで許されるわけがない!借金つくって家族から逃げて」
「最後は死んで逃げるつもりか!逃がさないよ、絶対に」
「あんたには、生きて、罪を償ってもらうから」と伊賀崎。
守護天使 逮捕
その時 木村が油断したその一瞬のチャンスを見逃さず
源と山田が飛び出し、木村を押さえつけ確保したのだ。
源は藤を呼び、木村を藤に逮捕させたのだった。
副署長の吉野は、木村の逮捕の知らせを受け、
各局に対象者の緊急逮捕を伝えるのだった。
逮捕後の木村は、犯行を全面的に認めてるという。
借金のため、家族を置いて姿を消して以降、20年前に
清水農園に就職し、町山交番管轄内にある配送先担当となった。
それ以来、町山交番の女性警察官を見ては、自分の娘と重ね合わせて
いたらしく、特に桜は笑顔が娘によく似ていたそうだ。
3年前の事故があった日は、いつもより配送料が多かったため、
ほぼ徹夜状態で運転することになり、事故現場の交差点にいた
パイロンを並べている桜に見とれている内にハンドル操作を誤ったという。
逃走し証拠隠滅を図ったのは、自分がひき逃げで逮捕されると、
警察官の娘に迷惑がかかるからと供述していた。
同期4人の女子会
桜のひき逃げ事件が解決し、ようやく 警察学校卒業時に桜が提案した
髪の毛を伸ばして、女の子らしい服装で同期の4人があつまるという
女子会を開催することができた。
松島は、スカートを持っていなかったため、わざわざ買ってきたという。
藤は、今日の女子会の主役である幻の日本酒「松祭」を手に現れた。
実は、既に飲んでしまった「松祭」の空瓶に別の日本酒を詰めたモノだった。
藤は
「女性警察官で、繊細な舌持ってるヤツなんかいないから大丈夫」
と自信満々だった。
その女子会の開催時間ピッタリに桜が現れた。
「警察官は5分前行動。だから5分遅刻」と藤。
桜はこれまで連絡もらっても、情けない話をしにくくて
返事をできていないことを謝るが、桜に、らしくないぞと言い、
みんなは松祭を開けて飲み始める。
桜も松島も桃木も、一口飲んで「高貴な味」「おいしい…香り高い」
「これなら、いくらでも行けそう」とそれぞれ感想を口にする。
一人藤は《川合、余裕でバレなかったよ》とほくそ笑む。
その後、桜は藤や桃木、松島に犯人逮捕と捜査協力のお礼を告げる。
そして…
「おかげで私、気持ちの整理がついた。」と桜。
「あの頃、みんなで言ってたよね。」
「制服着てる時は、必死に警察官の面構えでいようって」
「でも、事故の事思い出すと、今でも震える。」
「警察官の制服も怖くて、着るどころか見るのも無理」
「だから、私 もう決めたんだ。警察官には戻らない。」
桜 退官届を提出に来る
桜が町山署に退官願を出しに来る当日、元気のない源に山田が話しかける。
「また合コンでフラれたんですね。」
「それなら、まだマシだよ。今から桜が寝、退官願出しに来るんだって」と源
「えっ、桜さん、辞めちゃうんですか。えっ、止めなくていいんですか?」
「いくら仲間でもさ、病気やケガのつらさは分け合えないもんなんだよ」
そこに桜が現れ山田や牧高・鈴木、そして伊賀崎と話をしたあと、退官届を出しに行く。
伊賀崎は、ペアとしての最後の公務だと桜に付き添っていく。
副署長が会議中だったため、空いている取調室で待つ桜と伊賀崎。
その時、署にいた麻依が藤に止めなくていいのか
と尋ねるが、藤は桜の決定を尊重するという。
そして「交番にもう行く」という藤を引き留め、
桜がいる取調室の前のドアに立ち麻依は大きな声で話し始める。
「ちょっと、ここだけの話なんですけど」
「ペア長の、藤さんのグチ聞いてもらえます?」
「もう、ひどいんですよ、パワハラが!」
「私の部屋に入り浸って、お酒飲んで、くだ巻いて」
「なのに次の日、会っても当たり前の顔してるし」
「ホント最悪なんです!藤さんって」
取調室の中では桜が伊賀崎に
「これ、聖子ちゃんのペアっ子ですか?」
と尋ねる。
伊賀崎は「そうだね。川合っていう子」と答える。
麻依は続ける。
「お願いですから、ペア変えてもらえませんかね!」
「私、今までひどいことしか、されてないんですよ」
「もう、嫌なことしか思い浮かばないです。」
「あっ、でも一番ムカつくのはあれです」
「制服を着てる時ぐらい、警察官の面構えでいろ。」
「…っていうあの、年寄くさい説教」
「そういうの強要するなって思うんですよね。」
「あのマウンテンメスゴリラ!」
すると、桜は
「それ、私の大事なゴリラだし!」
と怒りながらドアを開けるともう麻依はいなかった。
代わりに、藤が廊下に立っていたため桜が声を掛ける。
「聖子ちゃん。私やっぱり、警察官 辞めない」
「死ぬ気でリハビリして、現場復帰するから」
「だって、忙しい聖子ちゃんに、あんなアホの子の指導までさせられない」
「私が 根性、叩きなおすし。」
「大丈夫。今度は私が助けるから。」
「分かった。待ってる。」とうれしそうな藤。
ラストネタバレ
桜が警察官を辞めずに、戻ってくることを決意したことを
聞きつけた北条係長を始めとし、大勢の警察官が集まり、
桜の争奪戦が始まった。
その頃、麻依を別室に連れ込んだ源が
「何、ドア越しにケンカ売ってんの?」と言う。
「女性警察官なら、大切な人の励ましとかより」
「同性の後輩への怒りの方が、強い原動力かなって」と麻依。
「川合、いつの間にか、めちゃくちゃ警察官になってたんだな」
「わざと嫌われ者になるなんて。」
「いえ、あんな藤さん見ちゃえば、何でもありませんよ」
藤は満面の笑みを浮かべていた。
「俺も、3年間、ずっとあれが見たかった」
その時、副署長の吉野が現れ、みんなを蹴散らす。
「副署長。私 辞めませんから!」と桜。
「じゃあ、桜 待ってっからな!」と吉野。
その夜の飲み会は、川合の部屋に牧高に呼ばれたという鈴木も来ていた。
せっかくなので鈴木は牧高に「付き合ってください」と告白する。
しかし「それは無理」と簡単に切って捨てる牧高。
麻依が、藤に言われて出してきたワインをボトルごと一気飲みする鈴木。
《拝啓、お父ちゃん》
《私も含めてここにいる警察官は、みんなしょうもない普通の人間です》
《だから、今日も今日とて…》
その日の勤務中、藤と麻依は、わざわざ交番の前で
シートベルトを外しちゃった男性の交通違反切符を切っていた。
そのことを告げると男性は
「うるせぇ!こんなとこに交番 建てやがって。クソアマどもが!」
そう悪態をついて車を走らせる。
「こういうときは重なるから、まだまだ来るよ」と藤。
2人は声をそろえて口にする。
「どうせ来るなら、クソ野郎…。」
「どうせ来るなら、クソ野郎…。」
《グチを言いながら、仕事にいそしむのです。》
《きっと私は、これからの人生で、藤 聖子という人と出会ったことを》
《後悔することになると思います…。 なぜなら…》
その時、無線から町山駅前のラーメン店で無銭飲食事案が発生したという連絡が入った。
犯人は碧上下のスキンヘッドの男だという。
藤と麻依は、犯人の逃走経路へ向かっていく。
《キツくて、嫌われまくりの、警察官という仕事に》
《何より、誇りを持てるように、なってしまったからです》
「ホント、いいペアになったね。」とつぶやく伊賀崎。
その時、藤と麻依は、青い上下のスキンヘッドの男を見つける。
「あいつだ」
「待ちなさい!」
「止まりなさ~い!」
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』9話・最終回 感想
あ~あ!
始まる前からスゴく楽しみにしていた
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』が
終わっちゃいました (T^T)
これから何を楽しみに水曜夜を過ごせばいいんだろうと、
『ハコヅメ』ロスがどんどん押し寄せてきています。
まあ原作はまだ続いているし、アニメも始まるようなので
かろうじて生きてはいけますが…
それにしても、守護天使編のラストも、この少ない登場人物で
原作の雰囲気を損なうことなく上手く作り上げたもんだと
本当に感心しました。
でも 副所長・吉野の
「あの時も俺はただ無線機の前に、バカみたいに云々」
のセリフは、原作では自分の奥さんも関わっていたから重みがあったワケで…
とは言っても、今さら鬼瓦を登場させるワケにも
いかないだろうから、カットで良かった気がしますけどね。
それにしても全体を通して、ここまで色々なエピソードを詰め込みながらも、
原作よりも大幅に少ない登場人物の中で、よくここまでのクオリティーで
やって来れたなとは思いますが、もし仮にパートⅡがあるんだとしたら、
もうちょっと予算をかけて、登場人物も増やして欲しいですね。
もしパートⅡがあるんだとしたら、今回 伊賀崎が仕事ができて、
「過去どこの部署にいたか分からない」というくだりがあったし、
前回のピョンピョン捜査で「コウモリ」が登場したことだしで、
パートⅡのラストはジョージ逮捕あたりまでやるのがいいんじゃ
ないのかな?とか思っちゃいますね。
そうなると、如月部長も登場しそうだし、獣の臭いの麻依もあるかもだしw
さすがに生活安全課のカナちゃんが辞めるまでのアンボックスをやるとなると、
主役がカナちゃんになっちゃうので、それはないだろうけど。
(あっ、「ハコヅメ」スピンオフで、カナちゃん主役の
「くノ一捜査官カナ」というのも面白そうw)
***
話を今回の最終話に戻しますが、とりあえず麻依が守護天使・木村と
カミまくり合戦をやったのも見れたし、守護天使逃走も見れたし、
藤たちの女子らしい恰好しての女子会も見れたし、そこに偽「松祭」も
登場したし、麻依が桜を怒らせて、桜が警察官を続けるというエピソードも
ちゃんと入れてくれたしで、原作ファンとしても十分満足です。
とりあえず、麻依が県内初の女性警察学校長になるという
未来図はなくても、是非ともパートⅡをやって欲しいものですね。
そして、パートⅢ、パートⅣと…
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』登場人物・キャスト・ゲスト
藤聖子 … 戸田恵梨香
川合麻依 … 永野芽郁
伊賀崎秀一 … ムロツヨシ
源誠二 … 三浦翔平
山田武志 … 山田裕貴
牧高美和 … 西野七瀬
鈴木敦 … 渕野右登
北条保 … 平山裕介
吉野正義 … 千原せいじ
登場人物の詳細はこちらから。

8話ゲスト
森下能幸 / 木村良徳
通称「守護天使」。3年前に桜をひき逃げした犯人。
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』の見逃し配信
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』の見逃し配信はHuluでどうぞ。

配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。
コメント