ドラマ『コントが始まる』1話「水のトラブル」 感想、青春群像劇が幕を開けた!


画像引用:コントが始まる|日本テレビ

基本情報

毎話一本の『ショートコント』から幕が開く。しかしそのショートコントは後に起こる物語の前フリなのかもしれない。

菅田将暉さん、神木隆之介さん、仲野太賀さん、有村架純さん、古川琴音さんという主要人物5人が送る青春群像劇が幕を開けた。

『コントが始まる』1話あらすじ

コント『水のトラブル』。明転したステージに現れたのは、春斗(菅田将暉)、瞬太(神木隆之介)、潤平(仲野太賀)のお笑いコントトリオ『マクベス』。売れない芸人による取り留めのないコントの「前フリ」部分が始まる……。そして映像は、そのコントを自宅で見ている里穂子(有村架純)へと繋がっていき―――。

―――鳴かず飛ばずの日々を過ごすお笑いトリオ『マクベス』でツッコミを担当する春斗は、結成10年を前に、ある決断を迫られていた。一方、1年半前に訳あって大手企業を辞めた里穂子は、姉の世話を口実に上京して来た妹・つむぎ(古川琴音)と同居しながらファミレスでウェイトレスをしていた。偶然里穂子の働くファミレスに来店したマクベスの3人は、やがて常連客として定期的にファミレスでネタ作りをするようになり……。

彼らがネタ作りに励む姿を見るうちになぜか興味を惹かれ、いつの間にか隠れファンとなっていた里穂子。日々は流れ、気づけば里穂子にとって、マクベスの存在は生きがいのようになっていた……。

しかしある日、初めてマクベスのライブを訪れた里穂子を待っていたのはトリオ解散という重大発表!呆然と帰路についた里穂子は、突然春斗から声をかけられて―――。

失敗が許されない世の中で、『大失敗』の人生を歩む人々。20代後半、様々な決断を迫られる「最後の青春」にもがく、涙と笑いの青春群像劇。この出会いが、俯く日々に希望の香りを漂わす全ての始まりであった。

引用:https://www.ntv.co.jp/conpaji/story/01.html

『コントが始まる』登場人物・キャスト

高岩春斗 … 菅田将暉
朝吹瞬太 … 神木隆之介
美濃輪潤平 … 仲野太賀
中浜里穂子 … 有村架純
中浜つむぎ … 古川琴音
恩田光代 … 明日海りお
坂斉凜奈 … 米倉れいあ(821)
下條良枝 … 松田ゆう姫
村主うらら … 小野莉奈
真壁権助 … 鈴木浩介
安藤友郎 … 伊武雅刀

登場人物の詳細はこちら。

ドラマ『コントが始まる』登場人物キャスト・相関図
画像引用:コントが始まる|日本テレビ 基本情報 毎話一本の『ショートコント』から幕が開く。しかしそのショートコントは後に起こる物語の前フリなのかもしれない。 菅田将暉さん、神木隆之介...

『コントが始まる』1話感想(ネタバレ含む)

※ネタバレが含まれているのでご注意ください。

「コントが始まる」 ストーリー構成

なにしろキャストが菅田将暉さん、神木隆之介さん、仲野太賀さん、有村架純さん、古川琴音さんという豪華メンバーな上、『ボク、運命の人です。』『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』『俺の話は長い』など数々の人気ドラマを生み出した脚本家・金子茂樹さんがタッグを組んで作り上げたこの『コントが始まる』。一体どういう内容になるのか全く見当がつかなかったし、今クールで一番期待していたドラマというワケでもなかったけど、1話を見た感想としては、ともかく物凄く面白かったという以外の言葉が見つかりません。

高校時代の文化祭の体験から、菅田将暉さん演じる高岩春斗と、仲野太賀さん演じる美濃輪潤平はコント師になるという、わずか一握りの人たちしか成功できない道を選び、神木隆之介さん演じる朝吹瞬太も広告卒業後プロゲーマーの道を選択するが、その5年後に2人と合流し、コント師を目指すものの、やがて両親との約束の10年が過ぎ、解散せざるを得なくなると言う事態になってしまった。

人生の大敗北から始まったこの物語だけど、里穂子との出会いから始まる彼らが描く日常のストーリーが面白く、そして感動的でもあり、どんどんテレビの画面に引き込まれてしまいます。

「水のトラブル」の出発点

今回メインとなるストーリーは、冒頭のコント『水のトラブル』に登場するメロンソーダの物語。

冒頭のコントは、春斗演じる水のトラブル777の池山が、依頼主のラーメンショップを尋ねると、瞬太演じる店員が、池山さんじゃ無理だと叫ぶ。

なんと、店員が触ると、水に関するもの全てがメロンソーダに変わってしまうというのだ。

お客に出す水も、ラーメンのスープも、そして名刺の水に関する文字もメロンソーダに変わり、池山の名刺もメロンソーダ山に、そして潤平演じる店長の名刺は、メロンソーダ メロンソーダ メロンソーダ太郎になってしまう。

***

物語の始まりはファミレスに勤める有村架純さん演じる中浜里穂子が、コントグループ「マクベス」の大ファンとなるまでの過程からスタートするが、彼女がアルバイトしているファミレスにマクベスの3人で現れネタ合わせをしていることで里穂子は興味を持つことになる。

彼らが隣のマンションで共同生活をしていることを知った里穂子は、ネットで彼らの情報を調べ、1週間後に小さな音楽系事務所に彼らの名前「マクベス」を見つけた時には涙が出たというのだ。

その後、里穂子が初めて「マクベス」のライブを見に行くと、彼らは2ヶ月後の単独ライブを最後に解散すると聞かされ、これから何を生きがいにすればいいのかと肩を落としながら家へ帰る道を歩く里穂子。

その時、そんな里穂子に春斗が声を掛ける…

***

冒頭のコント「水のトラブル」がつくられたきっかけというのが、中浜里穂子が会社を辞めたその日に、泥酔して公園にいたところ、偶然バイト帰りの高岩春斗が通りかかって出会ったことによるという。

春斗は里穂子にペットボトルの水を渡すが、泥酔した里穂子は「どうせお前らは辞めると思ってなかったんだろ、だから辞めてやったんだ…。私の家はここだ、勝手に入るな」などと暴言を吐きまくった。

そんな2人の初めての出会いとなる、酔っ払った里穂子と春斗とのやり取りがホント面白かったし、そのシーンから、里穂子がいた場所に残されていた、春斗があげたペットボトルの水が、翌朝メロンソーダに変わっていたシーンが本当に印象的だった。

そのシーンでは、春斗一人しかいないのに、里穂子がお前たちと何度も言うから、実は潤平と瞬太が亡くなる前フリなんじゃないかとかいう珍説が飛び出すほどで…。
(なにしろ前フリを回収するドラマなので…)

ところで、なぜメロンソーダが残っていたのか?というと、里穂子が辞めた会社というのが、駄菓子なども扱っている大手食品会社で、会社を辞めたその日 机にあったモノ全て持ち帰った里穂子の荷物の中に、粉のメロンソーダの素があり、それを春斗からもらった水に溶かしたという真相。

真相を知ると、なんだそんなことだったのかと思うが、見ている時はなぜメロンソーダが??と思ってたので、真相がわかった時は本当にスッキリした。つまり、それくらいこのドラマに引き込まれていたのだ。

太賀さんの素晴らしい演技

マクベスが解散するに至ったのは、春斗と潤平が両親と10年で売れていなければやめると約束していたためだが、結局解散するかどうかは「無名の新人芸人を発掘する番組のオーディション」で決めることにする。

しかし、オーディションの結果は散々だった。瞬太はラーメンを食べに行こうと、春斗と潤平を自分の車に乗せ、ひたすら西に向かい、博多でラーメンを食べる。

その時、春斗が潤平と瞬太の2人に解散することを話した時の、潤平役の太賀さんの演技が素晴らしく、最初は爆笑していた潤平がみるみる泣き顔になっていく芝居には、見ているこちらがどんどん引き込まれていき、切なさからついもらい泣きしてしまった。

春斗は、マクベスを組もうと潤平を誘った時も、マクベスを解散しようと話した時も、ラーメンを食べ終わってから話していた。

潤平は「それが一番面白れーよ!10年前の伏線回収してんじゃねーよ。」とその時泣きながら話していたが、それがそのまま物語の最後に使われることに。

菅田将暉さんの涙

そしてそんな潤平を尻目に、その時は涙を見せなかった春斗だけど、ライブ終わりに里穂子を引き止め話しかけた際、10年間で潤平と瞬太の運命を狂わせてしまったと後悔する春斗に、里穂子が「店で見かけた 3人で過ごしている時間は、後悔するような時間には見えなかった、こっちが嫉妬するくらい輝いていた。私は会社を辞めてからしばらく立ち直れなかったけど、マクベスと出会い、存在を知ったことが人生の支えになった」と聞かされ、ついに春斗の涙腺が崩壊してしまったシーンも素晴らしく感動的だった。

ついでに、涙が止まらなくなった春斗に、里穂子が「水のトラブル777に電話しましょうか?」と口にし、すぐ「すいません、調子にのりました。」と謝るセリフもちょっとしたジョークだったが、このシーンにピッタリで、このセリフだけでもしっかりと計算されて書かれているんじゃないかと思えるくらい良かった。

物語の素晴らしさからのラストシーン

それくらい、全てのシーンのセリフが物語にとけ込んでいて、このドラマには無駄なセリフがないんじゃないか?全て計算されて書かれているんじゃないかと思って見ていた。

もちろんストーリーも素晴らしかったけど、登場人物それぞれの演技がまた素晴らしく、見ていて眉を顰めるような演技をする人が誰もいなかったというのもスゴいことだ。

実際のところ、ここ数年は日テレのドラマにガッカリさせられることが多かったけど、今回のこの『コントが始まる』って、本当に日テレが作ったドラマなのか目を疑った。

初めて『俺の話は長い』を見た時も、日テレのドラマには思えなかったけど、今回の『コントが始まる』がこの勢いのまま最終回を迎えることが出来たら、きっと日テレの代表作になるドラマなのでは?

ちなみに、ドラマ上でのコントのラストは、春斗がセリフを変更した。

店員が触る水が全てメロンソーダに変わるのをどうにかして欲しいと、春斗演じる池山に訴えるものの、池山はラーメンを食べ続けている。

いよいよ店員が触れる水がレモンスカッシュになるようになってしまったが、池山は解決する目途が立っているようで、2人にこう告げる。

私 大事な話は、ラーメンを食べた後に言うと決めてるんです。

『コントが始まる』見逃し配信

『コントが始まる』の見逃し配信は及び『Huluスペシャルコンテンツ「マクベスの23時 ~皆様の質問に本当に答えます~』はHuluでどうぞ。

Hulu(フールー)の評判は?長く使っているからわかる、メリット・デメリット
Huluは元々アメリカで誕生した動画配信サービスですが、現在は日テレの完全子会社が運営している日テレ系サービスということから、実際のユーザーによる評判やメリット・デメリット、海外版と違う...

配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。

スポンサーリンク

コメント