ドラマ『コントが始まる』3話「奇跡の水」感想、二組の兄と姉の物語


画像引用:コントが始まる|日本テレビ

基本情報

毎話一本の『ショートコント』から幕が開く。しかしそのショートコントは後に起こる物語の前フリなのかもしれない。

菅田将暉さん、神木隆之介さん、仲野太賀さん、有村架純さん、古川琴音さんという主要人物5人が送る青春群像劇が幕を開けた。

『コントが始まる』3話あらすじ

つむぎ「ウチのお姉ちゃんはヤバい。それもかなり……」
春斗「危うさで言ったらウチの兄貴の方が断然上だ」
コント『奇跡の水』。明転した舞台に現れたのは兄弟を演じる春斗(菅田将暉)と潤平(仲野太賀)、そして謎の男を演じる瞬太(神木隆之介)。誰が見ても怪しさ全開の水を崇拝する兄とそれを説得する弟をテーマにした、マクベスのとりとめのないコントの『前フリ』が始まる―――。

1年半前、廃人寸前になっている姉・里穂子(有村架純)を自宅で見つけて以来、転がり込んで生活を共にしているつむぎ(古川琴音)。彼女の最近の心配は、誰も知らない売れないお笑いトリオ『マクベス』になぜどっぷりとハマった里穂子が、彼らの解散発表以来ため息ばかりついていること。

一方、春斗が気にかけているのは、完璧人間だった兄・俊春(毎熊克哉)のこと。非の打ち所のない順風満帆の人生を歩んできた兄だが、突然人生に挫折。今では実家の部屋に引きこもっている。自分が好きな道に進めたのは、しっかり者の兄がいてくれたから。春斗は自分も兄を追い込んでしまった一端を担っていると感じていた……。

問題を抱える二つの兄弟関係。交わるはずのない2組の関係性にはある一つの「秘められた共通性」が存在していた。孤独に陥りやすい現代にだからこそ届けられる想いが詰まった第3話。危うい兄弟のお話は、またしても想像をしていなかった笑顔あふれるクライマックスへとつながっていく!

引用:https://www.ntv.co.jp/conpaji/story/03.html

『コントが始まる』登場人物・キャスト

高岩春斗 … 菅田将暉
朝吹瞬太 … 神木隆之介
美濃輪潤平 … 仲野太賀
中浜里穂子 … 有村架純
中浜つむぎ … 古川琴音
恩田光代 … 明日海りお
坂斉凜奈 … 米倉れいあ(821)
下條良枝 … 松田ゆう姫
村主うらら … 小野莉奈
真壁権助 … 鈴木浩介
安藤友郎 … 伊武雅刀

登場人物の詳細はこちら。

ドラマ『コントが始まる』登場人物キャスト・相関図
画像引用:コントが始まる|日本テレビ 基本情報 毎話一本の『ショートコント』から幕が開く。しかしそのショートコントは後に起こる物語の前フリなのかもしれない。 菅田将暉さん、神木隆之介...

3話ゲスト

高岩俊春 / 毎熊克哉

春斗の兄で、学生時代は学業もスポーツもトップクラスで、外資系の証券会社に就職し、結婚して子供を授かり、20代で家を建てるなど、勝ち組の人生を送ってきたが、宗教系の飲料水を扱うマルチ商法にハマり、マインドコントロールが解けた頃には妻や子供、仕事や学生時代の友人など全てを失い、実家の自室で引き籠りとなる。

高岩邦広 / 菅原大吉

春斗の父で、これまでは優秀な兄・俊春がいたことで、春斗が芸人を目指していることに寛容でいれたが、俊春が引きこもりとなったことで、春斗が芸人を続けることに対し否定的になる。

高岩由加里 / 市毛良枝

春斗の母で、引きこもりとなった俊春を心配し、いつまでも売れない芸人の道を進む春斗に対し、ご近所さんに春斗のことを聞かれるのがつらいとこぼす。

美濃輪朱美 / 梅沢昌代

潤平の母で、実家の酒屋を姉の夫が継ぐという話に潤平が文句を言ったことから、言い争いになる。

『コントが始まる』3話 感想ネタバレ

今回のコントは「奇跡の水」で、奇跡の水を売りにする宗教のマルチ商法にハマった潤平演じる兄を、春斗演じる弟が迎えに来るというところから物語はスタートする。

春斗が水をあげた後の里穂子

物語はつむぎにより、公園で泥酔していた以降の里穂子の過去が語られて行くが、潤平が置いて行った水をメロンソーダに変えてからの里穂子は、自宅に引きこもって全く人間としての活動が出来ず、ひたすらジッとしていたという。

里穂子を心配した母に頼まれたつむぎが、里穂子の家を訪ねた時は、部屋は荒れ放題で里穂子は栄養失調寸前というありさまだったようだ。

いったいなぜ里穂子はここまで抜け殻のようになってしまったかはあとで語られるが、正直ここまでなにもできないほど抜け殻になってしまうのは、マジでヤバイ。

どうにかなる前につむぎが発見し、栄養を与え毎朝日光に当て、セロトニンの放出を促してあげたのは良い方法だと思うけど、その前に病院じゃないのかな?

ただ、公式ページの人物紹介に、つむぎが発見した時は瀕死状態で即入院とあったから、入院シーンはカットしたのかも知れないけど…

ともかく つむぎのおかげで、徐々に回復した里穂子だが、さすがに妹のつむぎからは何があったかを根掘り葉掘り聞き出すことはできず、会社を辞めたことと彼氏にフラれたということだけは本人がポツリポツリと語ったようだ。

まあ、妹だからというだけではなく、まだ本調子じゃない里穂子に、深く突っ込んで聞けないというのもあるのだろう。

その後、今のバイトを見つけて働きだし、マクベスの熱狂的なファンになったというのはこれまで描かれていた通り。

今回描かれていた、つむぎ目線の現在の里穂子は、昔の「まっとうで当たり前のように幸せをつかむんだろう」という里穂子像からは遠くかけ離れているようで、未だ不安定で危なっかしく、両親にも容体を話すことができない存在のようだ。

実際、真面目な人ほど物事を真面目に考え過ぎ、精神を病んでうつ病になりやすいとも聞くので、この段階で発見して引き戻すことができたつむぎの行動はファインプレーだと言えるだろう。

「奇跡の水」のネタ元となる春斗の兄

そして今回はもう一組の家族の過去が描かれていた。

春斗の兄は、優秀で20代の若さで妻子と家を手に入れたが、宗教系の飲料水を扱うマルチ商法にハマったため、どんどん人が離れていき、マインドコントロールが解けた頃には、妻子や仕事、そして友人まで失ったため、実家で引き籠りの生活を送っている。

今回の冒頭のコント「奇跡の水」は兄を題材にして春斗が作ったコントだというが、春斗の兄・俊春は、2年くらい前から春斗に「興神水」という水を差し入れに持ってくるようになり、やがてケース単位で届くようになったというもの。その後は前出の通り。

マルチにハマるのは心が弱いからというワケではなく、弱音一つ吐くことなく強い人でも…、いや、強いからこそ、周りに助けを求めず、知らず知らずの内に孤独を招いたことや、兄の優秀さに期待というプレッシャーをかけ、頼もしさに安心しきっていた家族の責任もあると物語中では結んでいる。

里穂子が会社を辞めた理由

さて、里穂子が彼氏にフラれた理由と会社を辞めた理由だが、里穂子によると彼氏とは付き合い出して半年頃、結婚の話も出ていたことから、里穂子は一生懸命式場のことや指輪のことを調べたという。

里穂子が仕事を辞めるちょっと前に、一緒にご飯を食べている時 彼氏から「俺、結婚するんだ」と言われたから、里穂子も「うん、私もそのつもり」と答えたら、彼氏が結婚すると言っていた人が里穂子ではなかったという。

結局里穂子は、その男性が、他の女性と結婚するための下調べをやらされていただけだというのだ。

その男性は結婚を餌に二股をかけ、自分の本当の結婚式のために里穂子を利用してたという理解でいいのかな?里穂子が勝手に結婚するもんだと思って、勝手に調べていたということはないとは思うが…

続いて会社を辞めた理由だが、里穂子と同じ部署内で取引先とトラブルが発生したため、頼られた里穂子が協力したところ、取引先からの苦情が直接里穂子に来るようになり、気づいた時にはその問題の責任を里穂子一人が背負わされている状況になったという。

元々根が真面目で人のことを思いやる気質の里穂子は、その問題を投げ出すことが出来ずにいた。

ところが、問題の責任を押し付けて来た人たちが、裏でトラブルの原因を全部里穂子のせいにし、里穂子はいつの間にか社内で完全に孤立していたという。

里穂子は「私が頑張るからダメなのか、頑張り方が間違ってるのか、もう何が何だかわかんなくなっちゃって。」と口にする。

そして「何かを頑張ろうとする気持ちを抑える日がくるなんて思ってなかったし。頑張らなくていい方を選択したこともなかったんで、こんなはずじゃなかったのになって。」というセリフに続いていく。

これほどつらく悲しい言葉は他に見つからない。

その後社内でのトラブルがひと段落したタイミングで辞表を出し、その帰り道に立ち飲み屋で昼から浴びるようにお酒を飲んで、酔い潰れてまた公園で飲んで、夜中、家に帰る途中パソコンもスマホも入ったカバンを川に投げ捨て、そこから1ヶ月間、家から一歩も出れずに過ごしていたという。

決して頑張るからダメだというワケでも、頑張り方がダメなワケでもなく、そんな里穂子を利用する人たちがダメに決まってるけど、里穂子も誰にも助けを求めることができなかったのか、求め方を知らなかったのか…

里穂子と俊春の共通点

そういったところに里穂子と俊春の共通点があると思うのだが、どちらも真面目で優秀だが、真面目で優秀だった故に、これまでは自分一人の力でどうにかなってきたため、人への頼り方を知らず孤独になって病んでいったのだろう。

里穂子は つぐみによって救われたが、俊春は、春斗が瞬太に言われた「今から電話しようよ。着信履歴はね、心配してるよってメッセージなんだよ。」という言葉に背中を押され、電話したことが救われるきっかけとなった。

その着信履歴を見た俊春が、これまでは両親が寝静まってからシャワーを5分程度浴びる程度だったのが、久しぶりに湯船にゆっくりと浸かり、春斗に電話する。

最初の結婚式で、マクベスにコントをやってもらった兄の俊春は、春斗に「俺が再婚する時には、また披露宴でコントをやってくれ。」と弟からの心配してるよという着信に電話で答える。

そして「お前は好きなことをやれ。両親をおとなしくさせるのは、長男の役目だ。」と春斗に告げ、ようやく社会へ復帰する第一歩を歩み始めた。

春斗は、兄からの電話の音声に、電車の音がしていたことから、兄が外出していることを知る。

この春斗が兄を心配して着信を残すところから、春斗宛てに俊春から着信があり、俊春が立ち直る決心というか宣言をするシーンまでは本当に心を揺さぶられた。

この時、俊春が「どんなに俺を説得しても無駄だ」と春斗たちのコントのセリフを口にし、マクベスのコントを見ていたことを知る春斗。

その時の2人のやり取りや、久しぶりに笑ったという俊春の姿に感動を覚えた。

里穂子も妹のつぐみに助けられた過去を持っているため、弟が兄を救い出すことを諦めないコント「奇跡の水」が大好きだという。

今回は、この2人の兄弟(姉妹)の物語が劇中でシンクロしていく様が見事に描かれていて、強く心を打たれた。

潤平の目論見は泡と消えた

一方、もう少しだけマクベス解散を引き延ばしてから酒屋を継ごうという潤平の企みは、姉の夫が酒屋を継ぐことに決まったことで、少しどころか永遠に続けられることになった。

まあ、世の中はそんなに思い通りに物事は進まないものだし…

「奇跡の水」ラスト

弟は謎の男を「奇跡のブレスレット」を使い、高度な洗脳状態から解き放った。しかし、兄の洗脳を解くことはできなかった。

兄は「どんなに俺を説得しても無駄だ。」と告げる。

そんな兄に「あぁ~!兄貴!頼むよ!早く足洗ってくれよ~!」

ラストの足洗ってくれよは、潤平の足が臭いため、部屋に入る時に足を洗うという伏線の回収。
しかし、洗脳を説くために使うのが「奇跡のブレスレット」だという皮肉。

今回「奇跡の水」ということで、水にまつわる物語も登場。
里穂子が全てを打ち明けた時に流した涙。この涙を見て、マクベスのみんなと笑い合う里穂子を見たつぐみがもう大丈夫だと確信し、母親に連絡することができた。

春斗が電話をしたことで、俊春がこれまでのシャワーではなく、久しぶりに入ったお風呂。このことがきっかけで髭を剃り外へ出て春斗へ電話することができた。

俊春が春斗へ電話した時、兄は水のある川沿いの土手、春斗は小さな川にかかる橋の上でお互い久しぶりに笑い合うことが出来た。

そのほか、こじつけかも知れないが、みんなで飲むビールやつぐみが飼っている熱帯魚の水槽の水、そして春斗と里穂子が初めて出会った時も、春斗が里穂子に水をあげたことにより、メロンソーダに…

『コントが始まる』見逃し配信

『コントが始まる』の見逃し配信は及び『Huluスペシャルコンテンツ「マクベスの23時 ~皆様の質問に本当に答えます~』はHuluでどうぞ。

Hulu(フールー)の評判は?長く使っているからわかる、メリット・デメリット
Huluは元々アメリカで誕生した動画配信サービスですが、現在は日テレの完全子会社が運営している日テレ系サービスということから、実際のユーザーによる評判やメリット・デメリット、海外版と違う...

配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。

スポンサーリンク

コメント