画像引用:コントが始まる|日本テレビ
基本情報
毎話一本の『ショートコント』から幕が開く。しかしそのショートコントは後に起こる物語の前フリなのかもしれない。
菅田将暉さん、神木隆之介さん、仲野太賀さん、有村架純さん、古川琴音さんという主要人物5人が送る青春群像劇が幕を開けた。
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『コントが始まる』登場人物・キャスト
高岩春斗 … 菅田将暉
朝吹瞬太 … 神木隆之介
美濃輪潤平 … 仲野太賀
中浜里穂子 … 有村架純
中浜つむぎ … 古川琴音
岸倉奈津美 … 芳根京子
恩田光代 … 明日海りお
坂斉凜奈 … 米倉れいあ(821)
下條良枝 … 松田ゆう姫
村主うらら … 小野莉奈
真壁権助 … 鈴木浩介
安藤友郎 … 伊武雅刀
登場人物の詳細はこちら。

9話ゲスト
岸倉睦実 / でんでん
奈津美の父。奈津美を嫁に出すのを嫌がり、潤平が持って来た日本酒を仏壇にお供えする時に、リンを打ち鳴らす。
『コントが始まる』9話 あらすじ・ネタバレ
コントは「結婚の挨拶」。春斗がリングアナ 高岩ジャストフィット春斗、潤平が頑固親父 ザ・グレート太郎、瞬太がブルーハワイ良夫を演じる。
「さぁ、いよいよ始まりました世紀の一戦。東洋一の頑固父親 ザ・グレート太郎に挑戦するのは、羽毛より軽いチャラ男 ブルーハワイ良夫!果たして、結婚の許しを得ることは出来るのでしょうか?」とリングアナ。
「あの~!ちょっとぉ~、娘さんと結婚したいんすけどぉ…」仕掛ける良夫。
「ソーリー!アイ キャント スピーク ジャパニーズ!」とぼけるグレート太郎。
今回その動画を見ていたのは、長いこと引きこもっていたけどようやく働き始めた春斗の兄・俊春だ。俊春は仕事の休憩時間にその動画をスマホで見ていた。
潤平の心残り
その日、マクベスの3人と中浜姉妹、そして奈津美の6人が、里穂子の就職祝いのためにマクベス結成の聖地 中華料理屋「ボンペイ」に集まる。
以前来た時にまだ食べていない料理があるからと、里穂子のたっての希望だという。
前回勃発した中浜姉妹の冷戦は、里穂子が電話で謝ったことにより、一応の終結を見せたようだ。
その時、瞬太から重大発表があるからと、一同は注目するが「世界を股にかける冒険王に俺はなる」と瞬太が言い出したため、一同は無視して料理を注文し始める。どうやら1年くらい旅に出るようだ。
やがて話題は、奈津美の父親の元へ潤平が挨拶しにいくということになる。奈津美は「お父さん、自分で連れて来いって言ったくせに、何かすごい弱ってて」と話し、一人娘の奈津美に、まだ結婚して欲しくないみたいだと口にする。
そんな中、潤平は《奈津美の親への挨拶の前にやり残していることがある。逃げ続けて来て、心のしこりとして、ずっと胸に残っていること…小林勇馬だ。》と、奈津美が高校時代に付き合っていた元カレの名前を思い浮かべる。
高校時代、春斗は勇馬とは会えば軽口をたたき合うような仲で、学校の中でも比較的仲が良かったが、潤平が奈津美への恋心を募らせるうちに、春斗は潤平に引きずられるように、自然に勇馬と距離を取り始め、さらに潤平が奈津美と付き合うようになってから、さらに距離をとるようになったのだ。
春斗と勇馬の関係にヒビを入れたのは間違いなく自分だったと潤平は思う。
《10年前に、奈津美への告白がうまく行ったのも…、破局寸前だった奈津美との仲を取り持ってくれたのも春斗だった。なのに俺が現実の嫌なことから目を背け、好き勝手することで、全ての面倒な責任を背負ってきたのは春斗だった》
兄・俊春が働く理由
そんな中 春斗は久しぶりに兄・俊春と喫茶店で会う。春斗が「兄ちゃんもしかして、俺がマクベス解散して完全な無職になるから、それで就職急いだんじゃないの?」と尋ねると、俊春は「そんな理由で就職できるほど、社会は甘くないよ。」と答える。
俊春の今の就職先は、マルチ商法にハマって友達を全員失った時に、最初に連絡をくれた友人の父親の会社だという。
そしてその友達が垂らしてくれた糸を一生懸命 上ることしか考えておらず、自分が社会復帰することをその友達が確実に喜んでくれてるからだと話す俊春。
春斗が「たったそれだけのことを、働く理由にできるもんなの?」と尋ねると、俊春は自分の見栄やお金の満足などを考えたら一歩も動けなくなるから、周りの大切な人を満足させてみようと切り替えたと答える。
「もしかしたら、周りを満足させる生き方ができた時に、初めて本当の意味で自分を満足させられるような気がしてるんだよね。」
再び勇馬との時間が進み始めた春斗
そんなある日、春斗がバイトの休憩に入ると、潤平から「今日の夜、ボギーパットに集合。大事な話がある。」とメッセージが届く。
その日の夜、春斗がボギーパットへ行くと、そこには小林勇馬がいて、潤平と勇馬はぎこちない感じで春斗を待っていた。
春斗はそんなぎこちない2人をいじっている内に、再び勇馬と高校時代の時のように話すようになっていた。2人を見ていた潤平は、止まっていた2人の時間が動き出したことに安堵したのだ。
コント「結婚の挨拶」中盤
リングアナウンサー
「試合開始から、間もなく8時間です。」
「両選手の大好きなパチンコの話で意気投合する場面もあったが、膠着状態が続いております」
「なんで結婚、認めてくんないんすか?」と良夫が尋ねる。
「それが認めて欲しいヤツの態度か!ず~っとコタツん中で貧乏ゆすりしやがって。」と太郎。
「彼女を縛り付けることが、幸せにつながると思いますか?」
「お~っと!話の核心に迫る重要な場面が…!さぁ、グレート太郎、どうする。」
グレート太郎は寝ていた。
このマクベスのコントを見ていたのは、真壁先生の息子・太一だった。
真壁家のホームバーベキューと潤平の挨拶
その日、春斗と瞬太が焼肉味のもやしをおかずにご飯を食べていると、真壁先生から電話が入り、解散ライブの景気づけとして、ホームバーベキューに呼ばれ、本物の牛肉にありつく。
その頃潤平は、スーツ姿で奈津美の父親・岸倉睦実に挨拶していた。潤平が手土産に日本酒を差し出すと、奈津美の父・睦実は「うちの親父もおふくろも、日本酒が大好きでね。」と言いながら、仏壇へ歩み寄りリンを激しく打ち鳴らす。
娘を持っていかれると嘆く奈津美の父・睦実に「今日は結婚の挨拶に来たのではありません。2人で話し合って、結婚は後にしようという結論となりました。」と話す。
奈津美が「今日は、こういう人とお付き合いしてるっていうのを、分かってほしかったの。」と言うと、潤平は「ちゃんと酒屋の跡継ぎとして父に認められたら、またこちらに戻って来られるよう、精進したいと思っております。」と訴えると、奈津美の父の心が開き始める。
その後潤平と奈津美の父は、2人で潤平が持って来た日本酒を、鮭とばをつまみに酌み交わす。
酒を飲んだため、奈津美の運転で帰ろうとすると、奈津美の父・睦実の車のナンバーも723(ナツミ)だった。原付も(723)だと聞いた潤平は喜び、写真を撮らせてもらう。
負けと失敗
一方真壁先生のホームバーベキューで、息子・太一が、春斗と瞬太に「夢って、追いかけない方がいいの?」と尋ねる。「失敗した後大変そうだな」と太一。
「失敗なんかしてないよ。時間切れだよ。」と春斗が口にする。瞬太は「負けたことが、失敗したってことじゃないと思う。」と告げる。
続けて、どんなスポーツでも芸術でも、負けたことが失敗だとすると、トップにいる人以外は全員 失敗になると話すのだ。
瞬太と春斗の兄・俊春
その時、真壁先生がやってきて「太一行くぞ!」と太一を呼びに来て「1~2時間で戻ってくるから、2人はゆっくりやっててくれ」と春斗と瞬太に告げ、出かけて行った。
瞬太と2人っきりになった春斗は「そうか…。俺たちは負けたのか。」と話すと、瞬太は「俺は勝ってると思ってるけどね。」と言い、自分たちと先生のような人間関係をいくつ築けたかが勝敗だと告げる。
「う~ん…。それはそうなんだけど、やっぱ別の競技って感じがするんだよな。」
その後瞬太は、高2の時になぜ屋上に来たかを春斗に尋ねると、春斗は当時の瞬太がどこも見てない気がして嫌な予感がしたと話す。
瞬太は「死のうとしていたあの時、誰かが上がってくるって分かって、春斗の顔を見た時に泣きそうになった。誰でもよかった訳じゃない。その日から春斗は命を救ったヒーローになったから、春斗のために生きて行こう、もっともっと楽しんでもらうことに命を燃やそうと思った」という。
「何か、ウチの兄貴と同じようなこと言ってんなぁ。」
「兄貴は、手を差し伸べてくれた友達を喜ばせるために、今のところに就職したんだって。」
「それを続けてたら、満足できる自分に出会える気がするんだってさ」
「あ~!すごい分かる気がする。」
「マクベス号は、何のお宝も発見できず、志半ばで、沈没しちゃうけどさ…。」
「お前らと冒険できてよかったよ。一生の思い出ができたわ。」
その時太一が「父さん、最悪なんだけど。」と帰って来て「今日、絶対歯医者行けって言うから行ったのに、休みだったんだよ。」と文句を言う。
「普通、電話で確認するよね。」と話す太一に、春斗は「遮二無二 行こうとしたんだなぁ。」と真壁先生の口癖で返すのだった。
マクベス最後の打ち合わせ
3人はファミレス「メイクシラーズ」での最後の打ち合わせをする。
潤平が「奈津美の家のナンバープレートが全部723だぜ、怖くない?」と言うと「そのナンバープレートを723枚集めようとしている潤平の方が全然怖い」と突っ込まれる。なんだかんだで今400枚ちょい写真が集まったと話す潤平。
その後3人の話は、初めてここのファミレスに来た日の話しとなり、オープン後3日くらいだったという。その時春斗が里穂子に「何人に見えます?」ってしつこく聞いてたのが印象に残っているようだ。
やがて夜が明け始め、3人は帰ることに。その時一人ずつ里穂子にお礼を言う。
「ここに通い始めてから1年ちょっと。いつも、あの特等席を用意してくれて本当に感謝してます。」
「ありがとうございました。」と潤平
続けて瞬太。
「本当に毎週、ありがとうございました。ここで過ごす時間がすごく大好きで…。」
「中浜さんの入れてくれたコーヒーも大好きで、この1年に限ってはもう…」
「中浜さんも6人目のマクベスなんじゃないか…。」
そして最後の春斗。
「え~…。毎週、ありがとうございました。お世話になりました。」
「中浜さんが入れてくれたコーヒーが、ネタ作りの活力になっていたことは間違いありません。」
「解散ライブ、応援して来て良かったなと思っていただけるよう」
「精一杯やらせていただきますので、どうか最後まで応援の程、よろしくお願いします。」
里穂子もまた…
「毎週、当店にお越しいただきまして、ありがとうございました。」
「最後のライブ、本当に楽しみにしております。いってらっしゃいませ。」
と目に涙を浮かべる。
《いよいよ解散ライブを残すだけとなった。マクベスでいられるのも残りわずか》
コント「結婚の挨拶」ラスト
実況役の春斗が叫ぶ。
「司会開始から間もなく、72時間が過ぎようとしております。」
「お互い一歩も譲らず、試合の行方は全く見えません。」
「おっと…、おっと、良夫が立ち上がった。」
立ち上がったチャラい良夫役を演じる瞬太が話す。
「正直、お父さんが、そこまで娘さんを愛してるなんて知りませんでした。失礼します。」
「お~っと、これは完全な敗北宣言か!?」
「待ちたまえ」と声を掛ける父親役の潤平
「太郎も立ち上がる。」
「貧乏ゆすりだと思っていたが、そうではなかったんだな。」
「モールス信号で、「娘さんをください。」三日三晩、わしに言い続けてくれていたのに…」
「気付かなくてすまなかった。」
「なんと、良夫の貧乏ゆすりは、モールス信号だった~!ここに来て大技が決まったか!?」
「わしの負けだ。」 「敗北宣言だ!どうなる?どうなるんだこの試合!」
「娘を、幸せにしてやってくれ。」 「はい。必ず幸せにしてみせます。」
「この素晴らしい戦いに、勝ち負けなんてありません。2人とも勝者です。」
「敗者なんていません。敗者なんていないんです。」
「お前もだ!」 「はい?」 「お前も最後までよく頑張ったな。」 「あんたも立派な勝者だよ」
「今日までやって来て本当によかったです!ご清聴いただき、誠にありがとうございます。」
『コントが始まる』9話感想

『コントが始まる』見逃し配信
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