画像引用:コントが始まる|日本テレビ
基本情報
毎話一本の『ショートコント』から幕が開く。しかしそのショートコントは後に起こる物語の前フリなのかもしれない。
菅田将暉さん、神木隆之介さん、仲野太賀さん、有村架純さん、古川琴音さんという主要人物5人が送る青春群像劇が幕を開けた。
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『コントが始まる』登場人物・キャスト
高岩春斗 … 菅田将暉
朝吹瞬太 … 神木隆之介
美濃輪潤平 … 仲野太賀
中浜里穂子 … 有村架純
中浜つむぎ … 古川琴音
岸倉奈津美 … 芳根京子
恩田光代 … 明日海りお
坂斉凜奈 … 米倉れいあ(821)
下條良枝 … 松田ゆう姫
村主うらら … 小野莉奈
真壁権助 … 鈴木浩介
安藤友郎 … 伊武雅刀
登場人物の詳細はこちら。

『コントが始まる』10話・最終回 ネタバレ・あらすじ
最終回のコントは「引っ越し」だ。夫を演じる春斗と妻を演じる瞬太、そして引っ越し業者を演じる潤平が舞台に立つ。
「ピンポーン!」引っ越し業者が夫婦の家を訪ね、ドアを開けると全く引っ越しの準備ができていなかった。
「全然 片付いてないじゃないですか」と驚く引っ越し業者に、夫は「すいません。いくら梱包しても、妻が全部出しちゃうんですよ。」と答える。
妻は「あんな田舎に引っ越すのはまっぴらごめんよ。」と告げ、引っ越ししたくないと話す。
すると引っ越し業者は「ご主人どうします?先に奥様 梱包しちゃいましょうか?」と尋ねる。
「何てこというんだ」という夫に、「引っ越しのジャマなんで奥様先に片付けた方がいい」と業者が話すと、妻は「私は柔道の有段者なんだからやれるならやってみて」という。
引っ越し業者は「自分、レスリングで、インターハイ出てるんで」と妻と組み手争いをし、タックルして倒すが、あっという間に逆に抑え込まれてしまう。
驚く引っ越し業者に、夫は「元オリンピック候補選手なんだ!」と大声で伝える。
「あ~あ、あなたと結婚しないほうが良かったかしら。」
「じゃあ、どうして俺のプロポーズを受けたんだ?」 「魔が差しただけよ。」
ここで春斗が台詞を忘れ、一旦休憩となる。今回のコントは楠木を交えて、ラストライブのリハーサルを行っていた。
ラストライブが始まる
みんなが休憩していると、春斗の兄・俊春が出張の前に顔を出し、差し入れだと言いメンバーに水を差し出す。瞬太と潤平はヤバそうな顔をするが、もちろん奇跡の水なんかではなく普通の水だ。
俊春は「終わったら飯でも食いに行こう。もうすぐ初給料入るから。」と言い残して帰って行った。
その頃、里穂子は《私にとってマクベスとは、一体何だったんだろう》と思う。
《マクベスのファンになってから、私の人生は間違いなく変わった。》
《向き合うことが怖かったつらい経験を、一緒に笑い飛ばしてくれたのは彼らだったし》
《マクベスとかかわる時間が増えるにつれ、人生がいい方向に転がりだすのが実感できた》
《マクベスがつないでくれた縁のおかげで、再就職の機会まで頂いてしまった》
《私の人生にこれほど影響を与えたマクベスとの出会いは、ただの偶然か、必然だったのか?》
やがて、ライブ会場に続々とお客が入り始め、開演ギリギリに真壁先生親子も入場した。
その後開演時間となり、コント「水のトラブル」がスタートした。
ガラガラガラ「水のトラブル777の池山と申しますが」・・・
マクベスのコントを見ながら里穂子は思う。
《1年前の4月、私がオープニングスタッフとして働き始めた店に、ふらっと現れたマクベスは》
《それから毎週ネタ合わせの後に、必ず来てくれるようになった。》
コントは「屋上」へと進んでいた。
「えっ、自殺?」「あんたには関係ないだろう」
《時には、声を荒らげて喧嘩をし、時には腹を抱えて大笑いしながら》
《真剣にコントと向き合う3人の姿に興味を抱き…》
続いてのコントは「奇跡の水」。
「奇跡の水だ。ウィンディー古賀様のコサインパワーが注入された、奇跡の水だ」
《いつしか、マクベスの存在は、生きる活力になって行った。》
そしてコントは「捨て猫」へ。
「お~い、捨て猫」 「お前もどうせ捨て猫だろ?」
「俺は一度も捨てられたことはねえ。生まれた時から野良猫だからな。」
続いてのコントは「カラオケボックス」だ。
「お時間10分前となっておりますが…。」 「延長します。」 「延長なんてしません。」
そして「金の斧銀の斧」へとコントは進む。
「ポワポワポワポワポワ~」 「誰だ?お前」 「池の女神です。」 「いい女だ」
《それは、まるで何気なく使い始めたタオルケットが、いつの間にか手放せなくなるように》
《私の日常生活に欠かせないものになって行った》
コントは「無人島」「ファミレス」と続き、ラスト前の「結婚の挨拶」が始まる。
《マクベスとの出会いが、偶然だったのか、それとも必然だったのか》
《その答えが出ることは、この先ないのかもしれない。》
《でも、これだけは、はっきりと言える。》
舞台は最後のコント「引っ越し」のエンディングを迎える。
「引っ越すという選択は、間違ってなかったのかしら?」瞬太
「後で振り返った時に、正解だったと思えるよう、生きていくしかないだろ!」春斗
「そーね!」 「軽っ!」
「これで最後のお荷物ですよね?」潤平 「あっ、はい。」
「結婚祝いに頂いた、大切なグラスなの。」
「お任せください!では、新居で後ほど。」
「むにむに遮二無二、元気もりもり、真壁引越センターでした!」
引っ越し業者が家を出ると、グラスが派手に割れる音がし、車のクラクションが鳴り出す。
「引っ越し屋さんの選択は、完全に間違っていたようね。」
「にぎやかな未来になりそうじゃないか」
舞台が暗転し、マクベスのラストライブは終了した。
《マクベスと出会えたことはとても幸運なことだったし》
《マクベスのファンを選択できた人生で、良かった。本当に良かった。》
マクベスのライブを見終えた里穂子は、心の底からそう思うのだった。
カーテンコールに出て来た瞬太・春斗・潤平のマクベスの3人はやり切った顔をしていた。
その時、春斗は思う。
《俺にとって、マクベスとは、一体何だったのか》
《コントが元々好きだとか、小さい頃からの夢だとか、そういうのではなかった》
《一度、ステージに上がっただけで、魅力に取りつかれ、潤平と瞬太を巻き込み》
《気が付けば、10年の歳月が流れた。》
4人が控室でメイクを落としていると楠木がやってきて、「1回目の単独に来てたお客さん、ほとんど来てくれてたな。今日まで続けて来たことが、間違ってなかったってことなんじゃないか?」と告げ、関係者が待ってるから早く来るようにと伝えて出て行った。
「まあ、言ったって5~6人なんだけどね。」と潤平
「フッ。ありがたいよ。」瞬太。
《もし続けてきたことが間違ってなかったとしたら、》
《この10年にはどんな意味があったんだろうか》
客席には、真壁先生やアイビスの従業員、メイクシラーズの店長やアルバイトの凜奈たちが残り、マクベスのメンバーと話し込んでいた。
打ち上げにて
その後、打ち上げ会場ボギーパットへとみんなは移動し、つむぎは楠木からポスターをもらい、折り目を付けないように里穂子に渡すと、里穂子は大喜びだった。
するとボギーパットに2人の妙齢の女性が入ってきた。瞬太は「お久しぶり」と声を掛ける。聞けば、大将の、双子で還暦、どっちも独身という噂の妹だ。
奇しくもその姉妹は、以前里穂子がファミレス「メイクシラーズ」で店に飾ってあった花の名前を教えてあげた女性たちだった。
里穂子は「あの時に、花の名前を聞いて下さったおかげで、自分の過去を前向きに考えられるようになったんです。」とお礼を言うのだった。
瞬太は大将と話をし、ここに来るのは今日で最後になると思うと告げる。一方、春斗と潤平は真壁先生と話し込んでいた。
その後、2次会会場アイビスへと移動した3人は、遅くなってごめんねと謝ると、ママは今日はあなたたちが主役だから別にいいと答える。
潤平がなにかつまむものがないかと尋ねると、瞬太が最後に3人で行きたいところがあるから、あんまり食べないようにと告げる。もちろん瞬太が行きたいのはラーメン屋だ。
その後3人はラーメン屋へと行き、博多でラーメンを食べた時大事なことはラーメンを食べたあとに言っていた春斗が、食べ終わった後に何か言うのかと2人は待っていたが、春斗は「意外と旨かったな。」と言うだけだった。
ラストじゃんけん
翌日、3人で部屋を片付けている時「この冷蔵庫、俺もらっていいんだよな。」と春斗が言うと、潤平や瞬太も欲しがる。
3人は冷蔵庫を巡ってじゃんけん大会を開く。それぞれいつものキャラを自分に降臨させ、じゃんけんをするが、ずっとあいこが続く。
春斗は思う。
《このまま、あいこが永遠に続いてくれたら、この時間を終わらせずに済むような気がした》
《それは、きっと、このジャンケンが終わってしまったら…》
《もう二度と、こんなアホみたいな時間が訪れないんじゃないかという恐怖でもあった》
しかしそのジャンケンにも決着がつき、春斗が勝者となったが、春斗はいつまでも勝利した時の勝ち名乗りを行うことができずにいた。
やがて潤平と瞬太に急かされ、泣きながら勝ち名乗りを上げると、潤平も瞬太も笑い泣きするのだった。
瞬太と潤平がマンションを出て行き…
《瞬太と潤平は同じ日にマンションを出て行き…》
《俺はジャンケンで勝ち取った冷蔵庫と暮らす新しい部屋を探し始めた。》
その日ご飯を食べに実家へ寄った春斗に、両親は実家に帰ってこいと言う。母は父親の仕事関係で、どこかに仕事ないかと尋ねるが、そんなに簡単に言うなよと父親は口にする。
《誰かの目に映るマクベスの10年は、失敗の歴史に見えるのかもしれない》
実家の酒屋に戻った潤平の元に奈津美がやってきて、潤平は両親に奈津美を紹介する。
《トリオとしての成功はつかめなかったが…》
《潤平はこの10年で、奈津美とのゆるぎない愛を育んできたし…》
その頃瞬太は、つむぎの部屋で旅立つ準備をしていた。つむぎが作ってくれたミートソースに粉チーズをいっぱり振りかけ食べ始める瞬太に、つむぎは心配だから、ちゃんと連絡してというが、瞬太は茶化す。
つむぎが「そんな風にふざけてると痛い目遭うよ」と言うと、瞬太は「こんなおいしいもの食べちゃうと行きたくなくなっちゃうな。」と口にする。
「だから、ちゃんと帰ってくるんだよ。」 「うん、約束する。」
「絶対だよ」と言い、二人は抱き合う。
《小さい頃から孤独を抱えながら生きて来た瞬太は、愛情深い、うってつけの彼女を見つけた》
《俺にとって、マクベスとは、一体何だったのか》
春斗、メークシラーズに行く
その夜、春斗は1人でファミレス「メイクシラーズ」に立ち寄る。そんな春斗を里穂子が驚いたように出迎える。
「何人に見えます?」と春斗が尋ねると、里穂子は「1名様で。」と答える。
席に着いた春斗は、里穂子が水を持ってくると「さっき、何であんな驚いたんですか?」と尋ねる。「実は、私、今日でバイト最後だったんで。」と答える。
里穂子はこのタイミングで会えたことにビックリしたと言い、来週から新たな職場に出社することになったことを告げる。
「ご注文はコーヒーでよろしいですか?」と尋ねる里穂子に「じゃあ、メロンソーダください。」と春斗。
「フッ…、ホントによろしいんですか?」 「まぁせっかくなんで、前注文し損ねたし。」
「かしこまりました。すぐに、お持ちいたします。」
その後、里穂子は店長に挨拶し、最後のバイトを終え、春斗にも挨拶し帰って行った。
春斗を待ち伏せする里穂子
メイクシラーズを出た春斗が、マンションへと向かって歩いていると、公園の池のほとりでビールを飲みながら待っていた里穂子が、春斗の前に「こんばんはー」と声を掛け出て行く。
驚いた春斗は、「うわ!びっくりした!あぁ、何してるんすか、また酔ってるんすか?」と尋ねる。
「お待ちしてました。まだ1本目ですよ。「ハイジ」歌うほどには全然酔ってません。」
「え~?何をお待ちしてたんですか?」
「私にも「金の斧銀の斧」の女神が、ポワポワポワって出てこないかなぁと思いまして。」
「えっ、それ本当に1本目ですか?」 「ごめんなさい3本目です。」
「なんで2本もウソついたんですか?」 「でも全然酔ってないですよ。」
そう言うと、里穂子は春斗にビールを1本差し出し、飲むように勧めると、春斗もビールをもらって飲み始める。
「本当は、春斗さんをお待ちしてました。」
「そろそろ、お引越しされるということで、中々お目にかかる機会もなくなるでしょうし」
「打ち上げの席では、全然、お話もできなかったので…」
「私のマクベスに対する、思いのようなものをお伝え出来なかったなぁと思いまして。」
「アンケートは拝見しましたよ。誰よりもびっしりと書いていただいて、ありがとうございます」
「あの…、聞いていただけませんか?ビールもあげたことですし。」
「ですよね。はい。じゃあ…、3人を代表して」
「私はファン歴1年ちょっとでしたけど、マクベスに出会えて本当に良かったと思ってます」
「今後…。どんなに面白い方たちが現れても…マクベスのお三方だけは特別なんです。」
「頑張ってる姿も、悩んでる姿も、もがいてる姿も見てしまってますし…。」
「私、個人的には、一番苦しい時を支えてもらいましたので。」
「解散しても、丹精込めて作り上げたコントはこの世から消えることがありません」
「私は、これからも…。あなたが書き、あなた方が作り上げたコントに」
「何度も助けてもらうことになるでしょう。」
「もしかしたら、笑って見る機会よりも、泣いて見てしまう事の方が多いのかもしれません」
「それでも、マクベスに出会えて本当に良かったです。」
「解散前に、あなたのようなファンの方に出会えたことが一番の幸運だったのかもしれません」
「昔は満員の客席の前でライブしたいなって思ってましたけど…」
「でもそれだけじゃないってことを気付かせてくれたのは里穂子先輩です。」
「一人の人がちゃんと見てくれてると分かっただけで、俺たちみたいな人間は頑張れるんですよ」
「やって来た努力が無駄じゃないかったなって思えるんですよ。だから感謝してます」
「マクベスに気付いてくれてありがとうございます。」
「こんな俺たちにお付き合いいただきまして…。本当にありがとうございました。」
「こちらこそ、ありがとうございました。」
ある朝、先日里穂子が春斗を待ち伏せしていた池の水を業者さんがきれいな水に入れ替えていた。
《ミネラルウォーターがメロンソーダになったあの日から1年半が過ぎ》
《濁っていた池の水が透明に生まれ変わった。》
春斗たちマクベスが住んでいたあのマンションは別の3人組の芸人が借りようと内検していた。
あれから3ヶ月後
旅に出ていた瞬太は、船の上で突然日本語で話しかけて来たカルロスという人と仲良くなっていた。
マネージャーとして働いているつぐみは、担当の演歌歌手に、たくさんの色紙に販促用のサインを厳しく書かせていた。
奈津美の会社では、奈津美の同僚が玉の輿に乗ると話していた。結婚のことを聞かれた奈津美は、あと2~3年後かなと答える。
一方新しい職場で里穂子は会議に臨んでいた。会議が終わり通路を歩いていると、一人の女性が花を活けていたのに出くわし、その姿を見た里穂子は微笑む。
その頃家の酒屋を継いでいた潤平は、電話しながら大笑いしていた。電話の相手は春斗で、母に春斗の就職が決まったと言い再び笑い出す。
春斗は、仕事で相手先へ向かうために、歩きながら思う。
《人生はコントだなんて、安っぽいことを言うつもりはない》
《でも、後から振り返った人生が、くだらないコントのように見えたとしたら》
《それは、そんなに悪くない人生だったと思えるんじゃないか》
一見のラーメン屋の前で足を止めた春斗は、店の扉を開ける
《ガラガラガラ》
《コントが始まる》
店主がいらっしゃいませと春斗に声を掛ける。
「こんにちは!私、お電話いただいた、「水のトラブルGOGOGO]の高岩と申します。」
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