画像引用:Night Doctor – フジテレビ
『ナイト・ドクター』基本情報
2024年度から施行される医師の働き方改革が、医療界を悩ませている。柏桜会あさひ海浜病院では「365日24時間、どんな患者も断らない」という医療を目指し、医師たちが過労死寸前で崩壊間近の救急医療を立て直すべく、新たな働き方として夜間救急専門のチーム「ナイト・ドクター」を設立することとなり、訳ありの5人の医師たちが命に真摯に向き合っていく。
一方、医師も仕事を終えれば一人の人間として、家族や恋人、自分自身の悩みや問題に直面する。5人は長い時間を共に過ごしながら、絆を深め合い、医師として人として成長していく。その姿を描く作品。
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『ナイト・ドクター』2話 ネタバレ・あらすじ
その日も右大腿部を刃物で刺されたという40代の男性患者が救急車で搬送されて来た。容体を見ていた美月は、その男性の浮気が妻にバレて刺されたと聞き、ついキツく処置するのだった。
コンビニ受診
そんな中ホットラインが鳴り響き、2時間前から6歳の男の子が激しい腹痛を訴えているという連絡が入り受け入れるが、救急車が到着すると、男の子は元気に救急車から飛び降り走り回る。
美月が容体を見ると、何も問題がなかった。母親は「大したことないかなと思ったけど、一応。うち車なくて、救急車なら読んでもタダじゃん。」と言う。
一方夜間の外来には、緊急性がなく病院に来るまでもない子供の軽症患者が大勢いる。そう言った患者を彼らは「コンビニ受診」と呼んでいる。
そんな患者の一人に、変装した美月の父親が混じっていた。他の軽症患者も受診している中、美月は「困るんですよ。大したことない症状で、夜間に病院に来られたら。夜はただでさえ人手が足りないんです。」と父親に怒鳴るのだった。
その怒鳴り声を、深澤に診察を受けていた玲生君の母・希実も聞いていたのだった。
大輔との別れ
仕事を終えた美月に父・哲郎は夜間勤務なんてやめて、普通に幸せになって欲しいと告げるが、美月は「余計なお世話。首 突っ込んでこないで。」と突き放してしまう。
その後、美月が部屋へ戻ると、大輔が部屋の前で美月を待っていた。大輔は美月に浮気を謝り、なぜあんなことをしたのかと尋ねる美月に「寂しかったんだと思う。」と告げる。
「俺は、ただ美月と、普通のカップルみたいに、デートがしたかったんだ。ごめん。」
「今までありがとう。仕事頑張れよ。」
そう大輔は美月に告げ、去っていくのだった。
美月は独り部屋で大輔の普通にデートしたかったという言葉や、成瀬のこの生活どう考えたって普通じゃないだろという言葉や、父・哲郎の普通に幸せになって欲しいという言葉を思い出し
「普通 普通 普通…。普通ってなに?」と言葉にしてしまう。
深澤の過去
その夜の勤務に就いた美月に、深澤は美月の父・哲郎が作ってくれたというおにぎりを渡すが、美月は「さっさと追い返してくれていいから。」とそっけない。
そんな美月に深澤は「まってよ。心配してくれる親がいるってさ、すげえ幸せなことだと思うよ、俺は。」と告げるのだった。
深澤に親がいないのでは?と疑問に思った美月は、院長の八雲に話を聞きに行く。
八雲は、妹の心美が運ばれてきたのは自分がまだ救急医だった幼稚園の頃で、深澤が高校生の頃、両親が事故で亡くなったという。
その後、妹の心美を養うためいくつもバイトを掛け持ちしながら医大を卒業して医師になったと話すのだ。
八雲は「自分のためには頑張れない。でも 誰かのためなら頑張れる。どう? 救急医に向いてるとわないかい?」と話すのだった。
玲生君が再び夜間外来に訪れる
その夜、以前深澤が診察を担当した1歳児の玲生君が母親の希実に抱っこされ外来にやってきていた。深澤は玲生君の様子を見て違和感を感じる。
その時、その日外来を担当する美月が玲生君の診察の番となったため診療室に呼び入れるのだ。
一通り容体をチェックした美月は風邪と診断し、希実から登園届のサインを依頼された。
その時、美月が治療したことがある、舌を噛んで怪我した斎藤という患者が、今度は自分で舌を噛み切って重傷で運ばれて来たと連絡が入ったため、希実に登園届を後で渡すから待合室で待つように告げ、診療室を飛び出していった。
斎藤の処置が終わり、美月がスタッフステーションへ戻ると、深澤が美月に玲生君の容体を尋ねる。
美月がただの風邪だと告げると、深澤は「なんだったんだろう、あの黄疸っぽい感じ。玲生君、顔全体が少し黄色い気がしたんだよね。」と口にする。
深澤の話を聞いた本郷が、美月に「なにか気になったことはなかったか?思い出せ。」と問いただしため、美月が思い返すと、母親の希実がオムツを替えている時様子が変だったことを思い出す。
あわてて、診察室のゴミ箱に捨ててあるオムツを見に行くと、便が白かったため、マズイと判断した美月は何度も希実に連絡をとろうと電話をする。
しかし、希実は見知らぬ電話番号だったため、その都度電話を切ってしまっていたのだ。
玲生君の容体が急変
そんな中、ホットラインが鳴り、1歳男児の玲生君が意識障害となっていると受け入れ要請の連絡が入る。本郷は救急隊員に、すぐ連れて来てくださいと告げるのだった。
緊急搬送されてきた玲生君は、胆道破裂を起こしている可能性も見られ、敗血症も進行しているため、緊急オペを行うと本郷。
「でも、普通こういう時は専門医に任せたほうが…。」と語る高岡幸保に本郷は「普通?今、この病院を任されているのは、俺たちだ。何が普通科は俺たちが決める。」と訴え玲生君のオペを始めるのだった。
手術は無事に成功するが、自分が黄疸を見逃してしまったことで、美月は玲生君の両親に謝るのだ。
普通の定義とは
すると玲生君の母・希実は美月に違うといい「私、めんどくさいって思っちゃったんです。」と話す。
「しょっちゅう保育園から玲生が熱出したって連絡が来て、そのたび早退して」
「いろんな所に頭下げて疲れて、玲生の異変にちゃんと向き合おうとしなかった。」
「他の人は、みんな普通にできてるのに・・・。」
「普通って・・・、何なんですかね?」
「普通じゃないことをすると非常識って言われたり、周りから白い目で見られたり」
「でも、普通何て…、簡単に変わるものなんですよね。」
「ちょっと前までは、女性は専業主婦が普通でした。だから昼間に病院へ連れて行けた」
「でも、今は女性が働くのが普通になった。」
「それなのに、まだ昼間に病院に連れて行くのが普通って言われたら矛盾してますよね」
「普通って、時代や社会で簡単に変わるのに、振り回される必要ってあるんですかね?」
その言葉を聞いた玲生君の夫も希実に言い過ぎたことを謝り、自分もこれからは逃げずに自分たちがどうしたいかを玲生のために基準を決めて行こうと2人で協力して子育てしていくことを決意したのだ。
父、美月を認めて帰る
美月の父・哲郎はそんな美月を見て、家に帰ることを決意し、美月に「もう帰って、二度と邪魔しない。お前にとっては嵐の中だろうが真夜中だろうが、患者を救う。それが普通なんだよな…。飯ぐらいちゃんと食えよ。」と告げ、ジャンボサイズの天むす を渡し帰って行たのだ。
美月は哲郎を追いかけ「お父さん、ありがとう。おにぎり、顎が外れそうになるかもしれないけど、ちゃんと食べるから。」と告げ見送るのだった。
一方、その日コンビニに買い物に出た 成瀬暁人 は、通りすがりに子供たちのサッカーチームが練習をしている姿を目にする。
その時成瀬の脳裏に、誰かの母親が成瀬の胸を叩きながら《どういうことですか?成瀬先生!話が違うじゃないですか!ねえ!どうして…、何でよ…。》と泣きながら訴えていた様子がよみがえってきたのだ。
ラストネタバレ
その夜、病院の屋上で美月は深澤に「昔はこの辺り一帯真っ暗だったんだよね。それが普通だった…。でもどっかの偉い人が、夜に灯りをともす電球を発明した。」と告げる。
「あっ、エジソンな。」と深澤
「そう、そのおかげで今はこんなにキラキラし、夜でも明るいのが当たり前。」
「やっぱり、普通は、変えられるんだよ。」
「いつか、昼間忙しい人たちが、気軽に夜の病院に来られるような…。」
「むしろ、それが普通になる時が来るといいよね。いや…、きっと来る。」
《あの窓明かり一つ一つにいろんな事情を持つ人たちがいて、彼らにとっては重傷も軽傷もない》
その夜の勤務から、ナイトドクターたちは、コンビニ受診の患者たちでも、何らかの異変を見逃していないかを一生懸命診断するようになった。
その時、警察から病院に電話が入り、この辺で変質者が出没していると通報があったという。そして昨日、夜道で変質者に襲われた女子高生が、男に無理やりキスをされ、抵抗してその男の舌を噛み切ったというのだ。
その後警察から、その犯人の男の写真が送られて来た。その写真に写っていた男は、自分で舌を噛み切ってしまったといい、治療を受け入院していた斎藤だった。
その頃、丁度斎藤の傷を確認していた美月が、確認を終え「またきますね」と言い出て行こうとすると、その斎藤が起き上がり、美月の腕をつかむ。
慌ててやってきた成瀬が「朝倉、離れろ!そいつ、変質者だ」と怒鳴ると、斎藤は突然美月を押し倒して馬乗りになる。
一瞬の出来事に近くにいた深澤が動けずにいると、そこに通りかかった桜庭瞬が、2人に向かって駆け寄っていくのだった。
『ナイト・ドクター』2話 感想
今回の物語は「普通」がテーマだったというか、なにかと「普通」というワードが出現してきていました。
そして、夜間に働くナイトドクターや夜間外来を訪ねてくる人たちがまるで普通じゃないかのような描き方で物語はスタートしました。
そんな中で、美月の父親・哲郎が現れ、美月が普通じゃないとまで言い切り、まるで大輔が浮気をしたのも美月が悪いかのようなことを言っていたけど、それはまた別の話だと思うし、おそらく美月は昔からこういう性格・性質だったろうから、大輔はそういうことを知っていた上で付き合って、結婚をも考えるようになったんじゃないかなか?
だから、美月がナイトドクターになったから、浮気をしたというのはもちろん理由にならないし、単純に自分の意のままにならなかったから、他の女性に逃げて憂さを晴らしたようにしか見えなかった。
それに、大輔が「何であんなことをしたのか、俺にも分からない、でもさみしかったんだと思う」って理由が一番分からない (╬▔皿▔)╯
なので、今回、別れて良かったんじゃないかな。っていうか、この辺の大輔と美月のゴタゴタはとっとと終了させちゃって、肝心のナイトドクターの部分をもっとたくさん見たかったですね。
まあ、美月の父・哲郎は、夜間勤務反対という立場から、美月のことをラストで理解して、応援に転じるという役柄なのと、深澤に両親がおらずに、高校時代から頑張って医大を卒業したというエピソードを美月が知るという構成上、必要があったと思うし、演じているのが佐戸井けん太さんだし…
それにしても、1話では全然ダメダメだった深澤がいつの間にかちゃんとした医師になってたのは驚きでした。っていうか、前回がおかし過ぎただけで、本来はこのくらいが普通なんでしょうね。
今回を見る限り、深澤と美月の恋愛事情をブチ込んでは来そうだけど、今後も深澤は救急救命医として成長していきそうですね。
***
結局今回のキーポイントでもある「普通」に対しては、最終的に美月が普遍的な普通と言うものはないと気付くことができ、時代とともに普通が変わってくることや100人いたら100人の普通があるということも知り、逆に現在の普通に対し、世間が追い付いていないことに警鐘を鳴らしていました。
まあ世の中の普通は、人々の生活変化で次々と変わってきているので、多くの人たちが普通という固定概念にとらわれない生き方ができるようになる世の中の仕組みが出来ていけばいいですね。
一方、最後の最後まで引っ張った、変質者男性の事件だけど、わざわざ美月が襲われて終わるという終わり方にする必要があったのかな?
どうせ次話の頭ぐらいで解決するんだろうからクリフハンガーになってるワケでもないし、2話中で解決させても良かったんじゃないのかな?
***
今回、若干間延びしているような展開は見られたものの、それでも面白かったので、次回以降も期待したいですね。
「ナイト・ドクター」登場人物・キャスト ゲスト
朝倉美月 … 波留
成瀬暁人 … 田中圭
深澤新 … 岸優太(King & Prince)
桜庭瞬 … 北村匠海
高岡幸保 … 岡崎紗絵
本郷亨 … 沢村一樹
桜庭麗子 … 真矢ミキ
八雲徳人 … 小野武彦
嘉島征規 … 梶原善
根岸進次郎 … 一ノ瀬颯
益田舞子 … 野呂佳代
新村風太 … 櫻井海音
深澤心美 … 原菜乃華
岡本勇馬 … 宮世琉弥
佐野大輔 … 戸塚純貴
青山北斗 … 竹財輝之助
登場人物の詳細はこちら

2話ゲスト
朝倉哲郎 / 佐戸井けん太
美月の父。足の捻挫により、わざわざ埼玉より、美月が勤める柏桜会あさひ海浜病院へ夜間に外来へ診察を受けに来る。美月に昼間に普通に働くように訴える。
鮎川希実 / 谷村美月
1歳児の息子・玲生君の具合が悪いため、柏桜会あさひ海浜病院の夜間外来へ診察を受けるためやってきた。
鮎川聡 / 笠原秀幸
希実の夫で玲生君の父・子供の病院の事や家事のことで希実とモメる。
斎藤篤男 / 赤ペン瀧川
舌を噛んで柏桜会あさひ海浜病院の夜間救急に搬送される。2度目は自分で舌を噛み切ったとして
再び搬送される。
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