ドラマ『ナイト・ドクター』11話・最終回あらすじ感想、チームの別れ


画像引用:Night Doctor – フジテレビ

『ナイト・ドクター』基本情報

2024年度から施行される医師の働き方改革が、医療界を悩ませている。柏桜会あさひ海浜病院では「365日24時間、どんな患者も断らない」という医療を目指し、医師たちが過労死寸前で崩壊間近の救急医療を立て直すべく、新たな働き方として夜間救急専門のチーム「ナイト・ドクター」を設立することとなり、訳ありの5人の医師たちが命に真摯に向き合っていく。

一方、医師も仕事を終えれば一人の人間として、家族や恋人、自分自身の悩みや問題に直面する。5人は長い時間を共に過ごしながら、絆を深め合い、医師として人として成長していく。その姿を描く作品。

『ナイト・ドクター』11話 ネタバレ・あらすじ

美月、成瀬、深澤、幸保、桜庭たち5人は、突然柏桜会理事会の決定事項として
本郷亨から『あさひ海浜病院』のナイト・ドクターチームの解散を言い渡される。

突然の通達に、美月たちナイト・ドクターの5人は
衝撃を受けるが、本郷はこの解散を喜んでいると言うのだ。

美月、幸保、深澤は現場へ向かう

その日の夜、3件の事故が同時に発生し、本郷の指示により
ナイト・ドクターたちはそれぞれの現場に向かった。

《突然、告げられた、解散と言う現実》
《私たちは、心の整理もつかないままに、その日もただ現場に向かった》
《その夜はまるで…、これからの私たちの行く末を案じするかのように》
《長くて孤独な暗闇に包まれていた》

3人の内、美月は電車の車両基地、深澤はゴミ処理場、
幸保は高層オフィスビルで発生した事故現場へと出向いた。

なぜか自分が出動しなかった事に疑問を持ち
「どうして3人を現場に行かせたんですか?」
と尋ねる成瀬に、本郷は救命センターの指揮を任せたいと告げるのだった。

美月の患者は、点検作業中に車両トラブルにより、
車両の突起部分に左胸部を圧迫され、身動きが取れない状況だ。

一方深澤の患者は、焼却した灰を運ぶコンベアに
右下肢を巻き込まれ、全く動かすことができないでいる男性だ。

また、幸保の患者は、エスカレーターの点検作業中に転落後、
点検口に落下し、全身を強く打った女性の患者だ。

美月、深澤、幸保の3人は、それぞれの患者の状態を確認するのだった。

櫻庭は急患に遭遇する

その頃桜庭は、母・麗子にナイト・ドクターチーム解散の
事情を聞こうと電話するのだが、全く繋がらない。

3人が出払っているその時、桜庭はトイレで倒れている患者を発見する。
急を要する患者の病状に、桜庭は自ら治療することを決意する。

美月の患者は意識がなく、いくら呼び掛けても返事がない。

深澤の患者は
「俺、死にたくねえよ…。」
とつぶやいたあと意識を失った。

幸保の患者は
「朝までにメンテナンス終えないと、皆さんにご迷惑が…。」
と仕事に戻ろうとするが、その後肺裂傷により意識を失った。

幸保は病院に運んでる時間はないと、この場で胸腔ドレーンを挿入することにした。

その頃病院には、水道管の工事作業中に、突然吐血した患者が
搬送されてきたため、成瀬が処置を担当することになった。

ナイト・ドクター解散の理由

一方本郷は、八雲院長にナイト・ドクター解散の件を彼らに話したと伝えていた。

ナイト・ドクター5人に、本郷は解散の理由をこう告げていた。
《お前たち、夜間専門の医師を雇って以降も、救命救急センターは、残念ながら赤字続きだ》
《だが 一方で、病院全体としてみれば、夜間の受け入れ件数が増えた分》
《各科の入院患者やオペ数も増え、大きな利益につながっている》
《そこでだ、この制度をさらに普及させるため、全国にある柏桜会グループの病院でも》
《ナイト・ドクター制度を施行することに決まった》

《お前たちに、その主要病院で、おのおの働いてもらいたい》
《これまでに培ったノウハウや、信念を伝えて欲しい》

5人ともそれぞれ自信がなかったりバラバラになることを嫌がったりと納得していなかった。

そんな5人に本郷は《お前たち一人一人が自分と向き合って答えを出せ》と告げるのだった。

一方 病院では、桜庭が見つけた患者が心タンポナーデを起こしており、
手の空いている医師が自分一人しかいないため、桜庭が自ら処置を行う決意をする。

深澤の状況

その頃、コンベアに右下肢を挟まれたままの患者を診ていた深澤に、
看護師の舞子はこのままだと失血で心停止してしまうと訴えていた。

そこに成瀬から電話が入り、状況から右足は諦めるしかないとアドバイスし、
そこにいる決断できる医師はお前だけだと、深澤に全てを託すのだった。

深澤は 患者の命を救うことを優先し、右足の切断を決断し、
成瀬のアドバイスにより、切断術を始めたのだ。

仲間たちは、こいつの身体を何だと思ってるんだ、
他に方法はないのかなどと口にするが、深澤は
「静かにしてください。」
「自分は、生きたくても生きられなかった人たちをたくさん見てきました」
「でも鳥山さんは、今なら助けられます。彼に生きて欲しいと思うなら黙っててください」
そうみんなに告げて、足の切断に取り掛かったのだ。

美月と幸保、そして桜庭の状況

美月の患者は、緊張性気胸ですぐにでも胸腔ドレナージを行いたいが、
スペースがなく処置ができずにいた。
レスキュー隊に救出までの時間を美月が尋ねると、あと20分はかかるという。

美月はそれしか方法がないと、後ろ側に回り胸腔穿刺を行うことにした。

後ろに回った美月は、処置できる場所を見つけ出し脱気に成功したのだ。

その頃 幸保が胸腔ドレーンを挿入しようと、患者の胸にメスを入れると、
胸から大量の血が溢れ出して来た。

そこで幸保は、この場で開胸して肺門をサテンスキーでクランプすることにした。

一方の桜庭は、看護師が持って来た心嚢穿刺キットで、心嚢内の液体を
抜こうとするが、血液が凝固して血液を引くことができないでいた。

そこで桜庭は、心嚢開窓することを決意し、看護師に
切開縫合セットを用意するように指示する。

その時、現場で肺裂傷により肺門をクランプした、幸保の患者が
病院に搬送されてきて、幸保はオペを急ぐように伝えるのだった。

その時、桜庭の助手についていた看護師の新村が、切開縫合セットを
取りに来て、成瀬に不安だからこっちに入ってもらってもいいかと話す。

成瀬は新村に、桜庭の指示に従うように告げ新村に桜庭へのアドバイスの伝言を託した。

その後、桜庭は無事にオペを終わらせ、患者を救うことができた。

深澤の患者と美月の患者が病院に搬送される

足を切断した鳥山が救急車で運ばれている際、同乗した同僚は、昔 近寄りがたかった
ゴミ処理場の現場が、多くの人が賑わう人気スポットになった例があると言い、事故に
遭った鳥山は、自分たちが働くゴミ処理場も、いつかこんな風に誰かに憧れる場所に
したいという夢を持っていると深澤に伝える。

深澤は「生きてさえいれば、きっと叶えられます」と同僚に告げるのだった。

その後深澤が患者の鳥山と共に病院に到着すると、
成瀬たちが出迎え運び出そうとするが、深澤は
「この患者、最後まで俺が診ます」
と患者に付き添って行った。

美月の患者は救出に時間がかかっていた。

背後での脱気を完了した美月は、反対側に戻って挿管するが、
脱気が足りないため、左胸腔ドレーンを挿入する。

看護師は胸腔ドレーンバックを持って来ていなかったが、
とっさの機転により手袋で代用し上手く脱気させることに成功した。

その後美月の患者も救急車で搬送され、病院に到着しその後の処置に入ることができた。

今回の3人の患者たちは、美月たちナイト・ドクターと同じく、全て深夜に働く人たちだった。

夜に働く人に対する思い

屋上へ行った美月はこれまで、夜働く自分たちだけが
どこか特別なような気がしていたけど、自分たち以外にも
夜に働く人は多くいて、普段何気なく使っているものの裏には、
人知れず修理してくれる人がいるんだなと思ったと言う。

「そういう人たちが、夜に安心して働けるためにも」
「やっぱり ナイト・ドクターって必要なんだよね」
「ここだけじゃなく、いろんな場所に。」

桜庭は本郷にそれぞれの病院へ行くように言われた時に、
自分一人でやって行けるのか心配だったという。
「でも、土居さんを処置した時に、高岡に借りたDVDとか、深澤と読んだ論文とか」
「美月ちゃんや成瀬のサポートについた時のこととか思い出して、全然怖くなかった。」

深澤は最初ここに来た頃は、もっと楽な仕事あるのに、
ナイト・ドクターなんて誰もやりたがらないと思ってたと言う。
「でも今は、俺がやりたくてこの仕事を続けてる。」

《人知れず、夜に働く人たちがいる》
《そのおかげで、時刻通りに走る電車、ごみのない綺麗な街並み、いつも通りの通勤場所》
《そこには、私たちの知っている、当たり前の朝がある》
《私たちナイト・ドクターに課せられた使命、それは、夜の病院を守るだけじゃない》
《この当たり前にあるはずの、毎日を、きっと守ることなんだ》

ラストネタバレ

1ヶ月後、それぞれ日本各地の系列病院で
ナイト・ドクターチームのメンバーとして働き始めた

その日美月は、幸保に電話で「夕飯食べ損ねた」とグチを言うと、
幸保は「緊張で3時間前からスタンバってる」という。

すると「高岡でも緊張とかすんの?」と桜庭が電話越しに話す。

「電話越しにケンカすんな。飯がマズくなる」とラーメンをすする成瀬。

一人だけあさひ海浜病院に残った深澤は、みんなから残留と言われて
「残留って言うな残留って。」と電話越しにふくれていた。

美月は福岡の系列病院、幸保はなにわ第一病院で、いつもあさひ海浜病院に
手伝いに来ていた森兄弟と同じ職場の上、寮まで一緒だった。

あさひ海浜病院では、昼の医師に週休二日制が導入され、
働きやすくなったため、女性の救急医が増えていた。

一方本郷は、未回収のままの医療費を回収するため、
夜間専門の医療支援ワーカーの採用と、容体の安定した
重傷者を他の病院に転院させるくだり搬送を積極的に
取り入れるための新たな人材として、救命士の星崎に
声をかけていた。

桜庭は母親・麗子の進路への束縛がなくなり自分で進むべき道を
選ぶことができるようになったが、自主的に医師の業務とともに、
ビジネススクールへも通う。

まだ、救急医の寿命を延ばすというミッションが残ったままだからだと口にするのだった。

《夜空に月が昇る。それは私たちにとって戦いの合図だった》
《でも 今は、どんな夜空もつながっていることを伝えてくれる》
《同じ時代の、同じ夜空の下。開けない夜はないと、胸を張って言えるその日まで》
《私たちは、受け入れる》

『ナイト・ドクター』11話 感想

てっきり夜間救急が赤字で、ナイト・ドクター制度をやめるための
解散だと思っていたので、すっかり騙されてしまいました (;^_^A

最終回の内容としては、ラストで全員がバラバラの病院へ移ってしまったのは
残念ですが、それぞれの病院で、ナイト・ドクター制度をこれから拡大させて
いく未来が見えるので良い終わり方だったように感じます。

また、それぞれ個々の命を救うという気持ちの現れ方や、1話時のそれぞれの
生き方や考え方が大きく変わり、人の命を救うことに対し、全員が真摯に向き
合うことができるようになって本当に感動しました。

3人のそれぞれの事故現場では、まあまだ深澤は頼りない面もあったけど、
傷病者の命を救うことを優先で考えることができるようになり、迷わず
足を切断する決断ができるようになったのは大きな成長だと思います。

おそらく1話頃の深澤だったら、足を切断するという決断はできなかったでしょう。
というか、それ以前にあんな処置を1人じゃできなかったですね 笑

また 最後までナイト・ドクターとしてやっていけるんだろうか?と思えていた桜庭も、
これまでの勉強の成果が表れ、一人で心臓のオペをこなすことができただけではなく、
自分の進路を自分で決めることができるようになったばかりか、それでも未来のナイト・
ドクターたちの働きやすい環境づくりのためビジネススクールへも通い続けるなんて、
深澤と同じくらい成長しましたね。

幸保は、1話スタート時は、どこか人を見下したような感じがあり、
チャラチャラした感じもありましたが、嫌味な所が消えて、本当に
信頼できるような医師になったように感じます。

もちろん成瀬や美月も精神的に大きく成長して終わりを迎えました。

このドラマに関して個人的に感じるのは、後半に入って来てから
面白さが増して来ましたので、これで終わりかと思うとホントに残念です。

ただ、次の作品がラジハⅡなので、それはそれで楽しみだし、
その次の「ミステリと言う勿れ」も楽しみだしで、少しだけ
ロスは少なくて済みそうです。

「ナイト・ドクター」登場人物・キャスト ゲスト

朝倉美月 … 波留
成瀬暁人 … 田中圭
深澤新 … 岸優太(King & Prince)
桜庭瞬 … 北村匠海
高岡幸保 … 岡崎紗絵
本郷亨 … 沢村一樹
桜庭麗子 … 真矢ミキ
八雲徳人 … 小野武彦
嘉島征規 … 梶原善
根岸進次郎 … 一ノ瀬颯
益田舞子 … 野呂佳代
新村風太 … 櫻井海音
深澤心美 … 原菜乃華
岡本勇馬 … 宮世琉弥
佐野大輔 … 戸塚純貴
青山北斗 … 竹財輝之助

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フジ月9ドラマ『ナイト・ドクター』登場人物・キャスト、相関図!
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