スーパー世阿弥マシンとして試合をしていた寿一は、試合を観戦しにきていたさくらにプロポーズをしたのだ。
帰りのタクシーの中、有頂天になっていた寿一は、隣の席に座るさくらの手をそっと握るのだった。
ここでは、『俺の家の話』(俺家)8話のネタバレ感想、あらすじ・登場人物などの紹介をしていきます。
7話ネタバレ感想はこちら。

『俺の家の話』(俺家)8話あらすじ
ついに、さくらへ自分の気持ちを告白した寿一は、さくらを山賊だっこしながら家へ入っていこうとするが、まだ家族へは話せないため何事もないようにふるまう2人だった。
その日の晩飯当番・踊介が作ったローストビーをフ家族で食べていると、突然寿三郎が「終活をする」と言い出した。
本当は「要介護2」だが、自分が「要支援2」だと思っている寿三郎は、今のうちに遺産相続について書き記しておこうと話すのだ。
「私個人の預金は、婚約者のさくらへ贈与する」と寿三郎は言うが、それを聞いたさくらは「私 結構です。いりません。」とキッパリと断ってしまう。
その翌日、寿一は寿三郎から新しい演目「隅田川」の稽古を寿限無に教わりながらやるように告げられる。
同時にスーパー世阿弥マシンの新しい対戦相手が決まり、寿一は能とプロレスを同時進行で稽古していくことになった。
寿一は能の稽古では寿限無にダメ出しをされ、プロレスの稽古ではスーパー多摩自マンにダメだしされる日々が続いたのだ。
そんなある日、寿限無との稽古中によろけてしまい、寿一は病院へ行くことに。
診察の結果、アキレス腱の断裂だと医師に告げられ、思い当たることはないかと尋ねられた寿一はこれまでの出来事を思い出し、さくらにプロポーズをしたあと山賊だっこをした時だと思い出したのだ。
寿一は2週間の車椅子生活を余儀なくされることになり、その結果、観山家に車イスに乗る人物が2人いるという生活がスタートするのだった。
『俺の家の話』登場人物・キャスト
観山寿一 … 長瀬智也
志田さくら … 戸田恵梨香
観山寿三郎 … 西田敏行
観山踊介 … 永山絢斗
長田舞 … 江口のりこ
O.S.D(オー・エス・ディー) … 秋山竜次
長田大州 … 道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)
観山寿限無 … 桐谷健太
プリティ原 … 井之脇海
堀コタツ … 三宅弘城
長州力 … 長州力
スーパー多摩自マン … 勝村周一朗
ユカ … 平岩紙
観山秀生 … 羽村仁成(ジャニーズJr.)
末広涼一 … 荒川良々
登場人物の詳細はこちら。

8話ゲスト
加藤隆太郎 / 佐藤隆太
さんたまプロレス行きつけの、スポーツ整形外科医。
背油ちゃん / ゆめっち(3時のヒロイン)
長田が経営する「HEY麺」新大久保店のホール担当。O.S.Dの浮気相手。
看護師 / 矢沢心
ユカが出産する際、病院で担当した看護師。
『俺の家の話』(俺家)8話ネタバレ
観山家で車イスの人間が2人になったある日、舞が大州を連れ寿三郎の様子を見に来た。
寿限無が寿三郎を風呂に入れに行った時、舞が部屋から大州を追い払うと、寿一は自分とさくらとの関係を舞に打ち明けようとする。
しかし、寿一の言葉を遮った舞は「長田、不倫してる。ラーメン屋のバイト、インスタで におわせてる。」と寿一にインスタを見せるのだ。
「どうすんだよ。」と尋ねる寿一に、舞は「別れない。別れたら許すことになるじゃん。」と伝えるのだった。
「ネタバレ」踊介にさくらのことを知られる寿一
そんな中、寿一が秀生の稽古を見ていると、さくらからのメッセージとスタンプが寿一のスマホに届く。
《俺だって、スタンプぐらい使っても許されるよな》と思った寿一は立て続けにスタンプを送る。
暫くすると踊介から「兄貴、あんた俺に隠してることあるよな。」と電話が入ったため、寿一が驚いていると、稽古場に踊介が現れ「とぼけるな!さくらと付き合ってんだろ!」と怒鳴るのだ。
踊介は「俺んところにな、兄貴の間違いスタンプが届いてる。連日だ。もう仕事も手につかん!」と声を荒げ、寿一に自分へ届いた世阿弥マシンがハートを抱えたスタンプなどを見せる。
踊介は、寿一から届いたスタンプの時間を分析してみたところ、さくらが来ない土日は一日中、平日はさくらが仕事を終える夜8時以降に集中しているばかりか、さくらも同じ赤い覆面レスラーのスタンプを使っていると興奮気味に告げる。
興奮が収まらない踊介が、寿一を問い詰め続けていると、さくらが現れ「プロポーズしていただきました。」と打ち明けるのだ。
真実を知った踊介は、そのまま家を飛び出し、それ以降家に寄り付かなくなった。
舞まで家に寄り付かなくなる
一方の舞も、観山家にO.S.Dとラーメン屋のバイト・背油ちゃんを呼びつけ、2人の関係を問いただし「知ってるよね、私がここんとこ、家の事や大州のことで精神的に参ってたの。」と責める。
「もういいんじゃないか、だって長田君もね、だいぶ反省してるようだしね。」と間をとりなそうとする寿三郎に対しても「あんたのことも、許したわけじゃないからね。諦めただけで、たぶん一生許さない」と舞。
舞や寿一・踊介の母は、寿三郎が浮気するたびに、夜中に舞の部屋に来て泣いていたといい「そういうの忘れないからね、娘は。」と告げる。
そして「寿限無のことだって。」と続けると、寿限無は「それ今はいいよ。」と止めようとする。
「良くないじゃん。初恋の相手だよ…。もちろん何もないけど…。母さんに全力で反対されたし。」
「危ねえ 危ねえ…。タメだよ、タメ…。小中高 一緒。今更兄弟ですって言われてもさ」
続けて舞は「この家で女に生まれたことがどれだけしんどいか、生まれた時から数に入ってないわけよ。舞はいいから、どうせ舞はいずれ出て行くからと男の物差しで決められ、ヘコむわ、さすがに」と訴え、息子に期待するしかなくなったという。
寿一は寿三郎に「とにかく謝って」と言うが、舞は謝ろうとする寿三郎を遮って「結構です。どうせ忘れちゃうんでしょう。」と告げる。
言いたいことを言った舞は、背油ちゃんの頭をはたいて家を出て行き、この日を最後に家に寄り付かなくなった。
そして寿限無も家を出て行く
その日、しばらく風呂に入っていなかった寿三郎を風呂に入れるために、寿限無が風呂の準備を整えていた。
寿限無が風呂場で寿三郎を呼ぶが、部屋にいる寿三郎は寿一に「お前のケガ治るまで、風呂入らない。寿限無と入るの何か嫌なんだよ。」と告げる。
「何で?」と尋ねる寿一に、寿三郎は「何か違うんだよ。何か、身を任せられないっていうか、何か、早く出たくなっちゃうんだよ。俺はやっぱ寿一がいい」と答える。
その話を寿三郎の部屋まで迎えに来ていた寿限無が聞いていて「こっちだって、やりたくてやってねえよ、クソ!」と言い荷物をまとめ出て行こうとする。
寿限無を止めようとする寿一に「何か違うって、そんなの分かってるよ!おっきな舞台に立っても、俺じゃないと思いながら舞ったよ。楽しいと思ったことなんか一回もないよ。」と寿限無。
「それ能の話だろうよ。今風呂の話してる。」と寿一。
「風呂も能も一緒。できて当然、やってもらって当然だと思ってんだよ、あの人は」
「息子だろうが、弟子だろうが変わんない。こっちの気持ちなんか考えてねえんだよ」
「だったらそれ言おうぜ、お前、弟子じゃなくて息子じゃん。だったら今だよ。」と話す寿一を「うるさいな離せよ。」と言い、寿一の手を振りほどくと、バランスを崩した寿一は階段から落ちてしまった。
《寿限無も去っていき、俺はさらに1か月の安静を言い渡された》
寿三郎はグループホームへ!?
その後車イスの男2人っきりになった観山家では、なにもやることがないためエンディングノート作りを再開したのだ。
そんな中、介護職員初任者の資格試験のために忙しくしていたさくらが、修了証明書を手に末広と一緒に久しぶりに観山家を訪れた。
資格を手にし寿三郎を風呂に入れることができるようになったさくらのおかげで、久しぶりに寿三郎も風呂に入ることができたのだ。
その頃寿一は、末広に寿三郎をグループホームに預けることを進められていた。
寿一は「どうしても預けなきゃダメですか?何とか在宅介護で。」と告げると、末広は「できてないじゃん。」と散らかった部屋や台所に目をやるのだった。
その後、寿三郎の葬儀に流すためのビデオメッセージを撮影していると、秀生とユカが稽古のためにやってきた。
その後ユカと2人っきりになったさくらは「元々ファンだったんですよね。」と寿一のことについて話し始める。
ユカは、寿一は自分らの分まで戦ってくれて、勝ったら心から笑って、負けたら本気で悔しがるが、自分というものがない、空っぽというより透け透けで、与えてくれるけど、こっちが返しても受け取ってくれないという。
さくらが「妖精みたいですね。」というとユカは「あっ、妖精な。上手いこと言うわ。そこにおるけど触れられへん」と答える。
「私は、結婚してもファンのままでいます。私にとって、彼はスカイツリーなんです。」と話すさくらの「結婚」という言葉をユカは聞き逃さず「えっ、今、なんて?」と突っ込むのだった。
一方、秀生と寿一の舞を見てやっている寿三郎が、信じられないことに3歳からずっと続けていた謡を途中で忘れてしまう。
そんな寿三郎の手助けを寿一がしようとすると、寿三郎は「やらせないよ、お前なんかに。継がせないよ、お前なんぞに。一度逃げ出したヤツは何度でも逃げ出す。私の跡はね、この秀生に継がせる。秀生が一人前になるまでボケてなんていられないんだよ!」と言い放つのだった。
その日の夜、突然寿三郎の姿が見えなくなり、携帯に電話をしても出ない。駆けつけた末広は徘徊を心配する。
さくらがスマホでGPSを確認すると、寿三郎は隅田川にいるようだった。
寿三郎は隅田川のほとりで、寿一が撮影していた自分のビデオメッセージの続きを見ていた。
そこには寿三郎のメッセージに続いて、寿一のビデオメッセージが録画されていた。
「親父、あんたがぼける前に、どうしても言っておきたい事がある。」
「あんたも忘れっぽいし、俺も何度も言いたくねえから、こういう形で残させてくれ。」
「あんたには、感謝しかねえよ。産んでくれてありがとう。」
「俺は産んでねえよ、お前。」
「あっ、産んでねえか。 ごめん。」
「あのさ、俺…、俺…、さくらさんと結婚しようと思う。」
「おお…」
そこへタクシーで駆けつけたさくらが寿三郎に近づいて行き「寒いでしょ。」とマフラーを首に巻いてあげる。
寿三郎は隅田川見てたら思い出すんじゃないかと来ちゃった!と言い 謡始めると、見事に思い出すことができた。
土手の上から見ていた寿一は、秀生に「よし、行ってこい。」と寿三郎の元へ向かわせる。
翌朝寿三郎と2人で朝ごはんを食べながら、末広が紹介してくれたグループホームのことを話し出し「ちょっと出かけない?」と寿一。
「楽しそうだし、夜には俳句だか、短歌だかの発表会があるから、泊まりたければ泊まればいいし、いやだったら途中で帰ればいいし、嫌だったら別にいいけど。」
「行ってみっかなあ。」 「嫌なら、断るけど。」
「行くよ、行って欲しいんだろ?」 「えっ、いいよ行かなくて。」
「行くよ。お前と二人っきりよりはマシだよ。」
ホームに到着し、寿一は寿三郎にエロいトランプを渡し、泣きながら帰ろうとする。
少し歩いてから、寿一が振り返ると、寿一の後姿を見ていた寿三郎が「ブリザード!」と叫び腕をあげる。
寿一の頭の中を、寿三郎との子供の頃からの思い出が走馬灯のように駆け巡る。
その後、秀生の親権についての話し合いをそれぞれがリモートで始めると、突然ユカが産気づき、画面から消える。
早川にバーチャル背景だろ、早く行けと告げると、今日は本当に京都に出張で出かけているという。
やむを得ず寿一が産院まで駆けつけ「すいません、あのユカちゃんは?」と看護師に訪ねると「今、分娩台に上がりました。早く。」と着替えさせられ分娩室に通される。
看護師が「ほら、ご主人、手握ってあげて。」と話したため、寿一が手を握ろうとすると、ユカは嫌がって手を隠し「夫、ちゃいます。別れた夫です~!」と叫ぶ。
慌てて看護師は、寿一を分娩室から追い出す。
やがて赤ちゃんの産声が廊下に響き渡る。
《秀生に妹が生まれた。俺は、危うく別れた妻の出産に、立ち会うところだった》
『俺の家の話』8話 感想
色んな事を忘れていき、その現実に自らも向かい合うことになった寿三郎と、父親の認知症がどんどん進んで行っていることを目の当たりにしながらも、自分の足の負傷もあり何もしてあげることができな寿一。
最後の手段として、末広が勧めてくれたグループホームに寿三郎を入れることにしたけど、そこまでの経緯や、入れてからの2人のやり取りに強く胸を撃たれました。
小さい頃、一度も褒めてもらえず、それが嫌で家を飛び出した寿一。
しかし父親として命を授けてくれたことや、これまで父親でいてくれたことをずっと感謝していたけど、恥ずかしくてビデオメッセージでしか伝える事ができなかった。
突然家出され、自暴自棄になった時期もあったものの、息子がプロレスラーになったことを知り、陰ながら応援し続けていた寿三郎。
どっちも素直じゃないけど、それでもお互いの事を思い合っているという姿が本当に感動的です。
今回も様々な小ネタや、さくらとユカのやり取りなど色々あったけど、最後に寿一と寿三郎のやり取りに、全部持ってかれた回でした。
それでも踊介が今回いい味を出していましたね。
なにしろ 能 の才能がないばかりじゃなく、料理の才能もないとは…
他にも、才能のないことがまだまだたくさんありそうな気がしますね。
大体ローストビーフを味がしないようにマズく、しかもひたすら固く作る方が余程難しいと思うんだけど、それもある種の才能なんじゃないのかな?
そしてさくらに振られる前、さくらが「プロポーズさせていただきました。」と話した時の目の赤さや顔の表情と「マジか!」のセリフと「勘違いの…、スピード違反?」の自虐、「よるな、さわるな、この女」と「な」で韻を踏んで出て行くあたりが面白いけど哀愁が漂ってました。
一方、男社会の能の家に生まれた女性として、一切期待されない舞のつらさや苦しさ、そして寿三郎のせいによって母親に反対された舞の初恋も切なかったですね。
っていうか、舞の初恋が寿限無だったとは驚きです。そこからどうやったら長田に行くのかがイマイチ不明ですが…
さて、次回は今から半年後の世界となるようで、寿限無も戻り解散していた家族も再結成されるようです。
残すところあと2話となった「俺の家の話」ですが、いったいどんな最後を迎えるのでしょうか?
9話ネタバレ感想はこちら。

全話ネタバレ感想はこちら。
https://betterlifee.net/2020-12-07-/・あらすじ
妹弟が去り、寿三郎(西田敏行)がグループホームへ入所し、観山家に残った寿一(長瀬智也)は、ひたすら稽古に励んでいた。そこへ、半年前に家を出た寿限無(桐谷健太)が突然の帰宅。「自分には能しかないと気づいた」と言う寿限無を誘い、寿一は寿三郎のいるグループホームへと出かける。スーパー世阿弥マシンに扮した寿一をはじめ、慰問に来たさんたまプロレスのレスラーたちを見たお年寄りは歓声を上げる。そして、その中には寿三郎の姿もあり、寿限無は泣き笑うような気持ちでそれを見つめるのだった。
一方、寿一と結婚を誓い合ったはずのさくら(戸田恵梨香)は、この2週間ほど観山家には行かなかった。能とプロレスが頭の大部分を占め、手を出してこない寿一に不満を覚えていたのだ。同じ頃、踊介(永山絢斗)は週刊誌の記者からある記事を見せられていた。そこには、グループホームの中庭で運動している寿三郎の姿があり・・・。
引用:https://www.tbs.co.jp/oreie_tbs/story/
『俺の家の話』見逃し動画配信サービス
『俺の家の話』の見逃し配信はParaviでどうぞ。

配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。
コメント