画像引用:日曜劇場『TOKYO MER~走る救急救命室~』|TBSテレビ
基本情報
都知事の命で新設された「TOKYO MER」。「MER」とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称で、チームの使命は、最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、危険な事故・災害・事件の現場に駆け付け、いち早く救命処置を施すこと。一人も死者を出さないことが、彼らに課されたミッション。
主人公の喜多見は驚異的な救命技術を持つスーパー救命救急医。強い信念を持ち、どんな危険な現場でも瀕死の患者の基に飛び込んでいくと言うのだ。
『TOKYO MER』登場人物・キャスト
喜多見幸太 … 鈴木亮平
音羽尚 … 賀来賢人
弦巻比奈 … 中条あやみ
蔵前夏梅 … 菜々緒
冬木治朗 … 小手伸也
徳丸元一 … 佐野勇斗
ホワン・ラン・ミン … フォンチー
赤塚梓 … 石田ゆり子
千住幹生 … 要潤
駒場卓 … 橋本さとし
清川標 … 工藤美桜
目黒大知 … 猪塚健太
白金眞理子 … 渡辺真紀子
久我山秋晴 … 鶴見辰吾
高輪千晶 … 仲里依紗
深沢陽斗 … 佐藤寛太
喜多見涼香 … 佐藤栞里
登場人物の詳細についてはこちらから。

『TOKYO MER』1話あらすじ・ネタバレ
「TOKYO MER」発足
TOKYO MERは東京都知事「赤塚梓」の肝入りで発足し、その日 赤塚都知事の演説のあと、TOKYO MERのチームメンバーが紹介された。
TOKYO MERの医師は、チーフの喜多見幸太、音羽尚、そして研修医の弦巻比奈の3名。看護師は蔵前夏梅、ホワン・ラン・ミンの2名。麻酔科医は冬樹治朗。そして臨床工学士の徳丸元一の7名で構成されているが、式典には医師でいて厚生労働省の官僚でもあるという医系技官・音羽尚は参加していなかった。
赤塚都知事はマスコミの前でこう語る。
「TOKYO MERの使命はただ一つ、それは彼らが駆けつけた現場で、死者を一人も出さない事です。」
第1の事故発生
その式典の最中、バスとトラックによる衝突事故が発生したためTOKYO MERに東京都庁危機管理対策室より出動要請が入り、チームはオペ室を備えた特殊緊急車両 ERカーに乗り込み現場へ向かう。
チーフの喜多見はメンバーに指示を出すと、現場で救助活動をしていた消防庁・千住隊長の「現場の指揮権はこっちにある」という静止を聞かずにバス車内に飛び込み、トリアージを始める。
喜多見は負傷者の容体をチェックし、直ちに治療の必要がない緑タグ、入院加療が必要な黄色タグ、命の危険がある赤タグを それぞれ負傷者に付け、トリアージをしていく。
そんな中、心停止の幼児を発見した喜多見は、幼児を抱えてバスから飛び出し、現場で蘇生に成功し、さらにERカー内で別の患者の初のオペも成功させ、次々と傷病者を救助していく。
そんな中、指令室の清川より「バスとぶつかったトラックの運転手が車内で挟まれた状態で取り残されており、危険な状況です」という連絡が入る。
トラック運転手の治療に向かった喜多見は、一刻の猶予もない状態なので、ハイパーレスキューの救出と同時にオペを行うという。
その時、指令室より事故原因が、トラックの居眠り運転だと聞いた弦巻は「事故の原因になった人より、他の傷病者を優先すべきでは?」と訴える。
しかし喜多見は、事故原因より命の危険度で傷病者を判断し、優先順位を変えずにオペを進める。
やがて官僚で医師の音羽も現場に到着し、喜多見の治療を手伝い運転手も救うことができた。
TOKYO MERの初出勤は死亡者ゼロで全ての任務を終えることができた。
「TOKYO MER」の問題点
その後TOKYO MERのミーティングで、音羽は第1回出勤に問題点や関係機関の反応に関してまとめてきていた。
そのレポートによると、音羽は医師が危険を顧みずに医療行為をしたことを問題視していた。また各関係機関からも喜多見の行動に対し数多くのクレームが上がっていた。
さらに世間の反応でも、SNSなどによると、バス内の乗客よりも居眠り運転したトラック運転手のオペを優先したことにより、批判の声が数多く上がっていた。
そんな反応に喜多見は「どの命が重要かなんて、俺たちには決める権利はないですよね。」と話す。
「医者にできるのは、ただ、目の前の命を救う事だけですよ。」
しかし音羽は「今回の出勤をふまえ、早速関係機関を集めて、第1回目審査会が開かれることになりました」と告げる。
「場合によっては、MERは解散とこうこともありえます。あとは喜多見チーフのプレゼン次第かと」
そう言葉にするのだった。
女性政治家同士の戦い
その後東京都庁へ出向いた喜多見に、赤塚梓都知事は、厚労省の白金大臣はMERを必ずつぶしに来るといい、医系技官の音羽は白金の息がかかった敵だから弱みを見せないようにと告げるが、喜多見は「俺には、ただの医者に見えましたけど。しかも、とびっきり腕のいい。」とそう答える。
赤塚は北見に「気をつけてね。あのこと、バレたら終わりよ。」と口にするのだった。
***
一方厚生労働大臣の白金は、厚生労働省医政局長の久我山に、選挙前にTOKYO MERと潰せそうかと尋ねていた。
久我山は、喜多見が無茶をやってるため、初回の審議会で一気にいけそうだと言い、潜り込ませた音羽尚は必ず期待に応えてくれると話すのだった。
その頃 審査会に向けて音羽は、弦巻に「喜多見チーフがバスの乗客より、トラックドライバーを優先したことに疑問を持ってるんですよね?」と語りかける。
「はい」と答える弦巻。
「審査会で、喜多見チーフの判断は間違っていたと証言してくれませんか?」
「元々関係機関はMERに難色を示しています。内部にいる弦巻先生が批判の声を上げれば…」
「組織解体に向け、一気に流れが傾くはずです。循環器外科に専念したいんですよね?」
「分かりました。」
第1回目の審査会が始まる
第1回目の審査会が始まるその日、TOKYO MERを1人の私服警官が女性を連れて訪ねて来て「こちらの女性が話をしたいそうです」と告げる。
その女性は事故を起こしたトラックドライバー・上野誠の娘・実穂で、「父を助けてくれてありがとうございます。おかげさまでその後順調に回復してきています。」とお礼を口にする。
その時「でも、危険運転致死傷罪で立件されるかもしれないんですよね?」と音羽が尋ねる。
警察官は「その後の調べで、事故原因は上野の居眠りではなく、近くに住む小学生が路上に飛び出したことが原因となり、その小学生を避けようとした上野が対向車線にはみ出しバスと衝突した」というのだ。
上野は小さな子供に事故の責任を負わせたくないし、あくまで事故を起こしたのは自分自身なので、マスコミには公表しないでほしいと話したという。さらに、バスの乗客たちも、その事実を知り、上野を許してくれたというのだった。
やがて審査会が始まる時間が近付き、チームが会場へと向かおうとすると、喜多見がパネルに表示されている、ガス処理場の事故に気付き、現場に徳丸と2人で出動するという。
審査会はどうするのかと尋ねるメンバーに「音羽先生がいれば、大丈夫ですよね。頼みますね、音羽先生。」と告げ、喜多見は徳丸と2人で現場へ向かってしまった。
審査会会場にて
審査会では、久我山の強引な誘導により、TOKYO MERは解体の危機を迎えていた。
弦巻はレスキュー隊がトラックを切断しているすぐ横でオペをするという常識外れな医療行為をしたことを証言。日本医師会は、喜多見の行動は医者がやることではないと断言する。
さらに消防庁レスキュー隊の千住隊長も、救助活動の邪魔をされて、大変迷惑をこうむったと証言するのだった。
白金大臣はそれらの意見を受け、赤塚都知事に「どうしてそのような無謀な人物をチーフに抜擢したのか?お答えによっては任命責任を追及されかねませんよ。」と尋ねる。
そんな白金大臣の質問に赤塚都知事は答える。
「彼が危険と隣り合わせの医療を成し遂げられる、唯一の逸材だと思ったからです。」
「根拠は?国民や都民に、彼がチーフにふさわしいと判断された、その根拠を説明してください」
「1992年、アメリカ・ペンシルベニア州のショッピングモールで、銃の乱射事件がありました」
「犠牲となった26名の尊い命の中に、喜多見先生のご両親がいました。」
「目が覚めた時、ご両親は彼に覆いかぶさるように倒れてて、お母様は、まだ息があったそうです」
「しかし…、母親は搬送されなかった…。」
「その後、彼はアメリカで医師免許を取得しました。」
「当時、彼は 記者だった私の取材に対してこう言っていました。」
「自分は患者が搬送されてくるのを待つのではなく、助けを求めている人の所に向かう医師になると」
「彼はTOKYO MERの理念そのものなんです。」
その時、審査会の場に危機管理対策室の目黒より、ガズ爆発に伴う大規模な崩落事故の発生が告げられ、TOKYO MERの出動が要請された。
一同が審議会の場に映し出された映像に目をやると、喜多見が一人で瓦礫を撤去しながら要救助者に声をかけている様子が映し出されたのだ。
ガス爆発による大惨事発生
喜多見は一人ずつ声を掛けながら建物の中に入っていく。建物内を移動し、ふと喜多見が顔を上げると、そこにはあまりにも多くの負傷者がいたため、呆然と立ち尽くしてしまう。
その時、事故現場に「TOKYO MER」の全メンバーと、千住隊長率いるハイパーレスキュー隊や消防隊員も駆けつけたのだ。
危機管理室室長の駒場は、再爆発の危険性を踏まえ、現場から200m離れた場所に救護テントや、スーパーアンビュランスという8床のベッドを備えた特殊車両を配備し、わずか30分で総合病院並みの施設を整えてしまった。
赤タグ患者の搬送が終わり、黄色タグの処置も終了したとの報告を受け、全傷病者の搬送が終了したと思われたその時、再びガス引火による大爆発が発生した。
千住隊長が全隊員の安全確認指示を出すと、中に生存者がいないかどうかの最終確認をしていた根津隊員との連絡が取れないという。どうやら中に取り残されているようだ。
しかし隊長の千住は、三次災害を防ぐためにガスが止まるまで、全員に待機を命じる。
だが根津隊員を見捨てられない喜多見が救助に行こうとすると、音羽は「きれいごとばかり言わないでください。そりゃ、理想だけ追いかけられれば最高ですよ。だけど、現実はそんなに甘くない。諦めることも必要なんじゃないですか?」と引き止める。
それでも喜多見は「俺は諦めたくない。」と告げ、入口へと向かい建物の中へと入っていくのだった。
根津隊員を探す喜多見
中に入った喜多見は、大声で根津の名前を呼びながら探していくと、倒れている根津を発見する。
近付いてみると、根津の太ももには鉄筋が刺さっており、どうやら太ももの動脈を貫いており、このまま引き抜くと大出血を起こし、失血死する可能性があった。
ガスが漏れだし室内に充満していく中、喜多見はメスや鉗子など手術器具を取り出し、根津の太ももを切り開き、大動脈を鉗子でクランプし止血してから鉄筋から足を抜くというオペを始めようとする。
だが、根津は「自分たちは、常に覚悟ができています。逃げてください」と治療を拒み、喜多見に避難を促す。
そんな根津に喜多見は「指輪、結婚されてるんですよね。奥さん、待ってますよ…。お子さんは? 会いたいでしょう…? 会えますよ、絶対に」と説得し、根津のオペを始める。
しかし、部屋のガスの濃度がどんどんと高まって行き、太ももを切り開いて鉗子で大動脈をクランプしていくものの、徐々に視界の焦点が定まらなくなっていく。
やがて、喜多見は目の前がぼやけ始め、前に倒れていきそうになるのだった。
その時、後ろから音羽が喜多見を支え「何で?」と尋ねる喜多見に「あなたを見殺しにしたら、私の査定に響いて困るんですよ。」と喜多見のオペを手伝い始め、やがて根津の足を鉄筋から抜くことに成功した。
喜多見と音羽は根津を両脇から支え、次の爆発が起きる前に逃げ出そうと必死で出口に向かう。
TOKYO MERのチームや消防隊員が外で見守っている中、再び爆発が起きた。全員が息を飲む中、煙の舞う建物から根津を担いだ喜多見と音羽が出て来たのだ。
結果、今回の出動は軽症者25名、重症者21名、そして死亡者はゼロと、今回も一人の命も失うことなく救急救命活動を終えることができたのだ。
「なせ命令を無視した?もう少し爆発が早かったらもっと犠牲者が出ていた!」と喜多見を責める千住。
「すいません…、つい」と口にする喜多見に「あんたそれでも医者か?」と千住
「安全な所にいるだけじゃ、救えない命もあるんです。ねえ、音羽先生」
「そういう不合理な精神論や、根性論は嫌いです。」と音羽。
「最悪なチームだな。」
「最高のチームの誕生ですね。」と喜多見は音羽に握手を求めるが、「不必要な接触は控えましょう」と音羽。
ネタバレ・ラスト
白金大臣は「私は赤塚が打ち出した、MER計画を潰したいの。あなたがやるべきことはMERを解体すること。ちゃんと仕事してね。日本を支える官僚の音羽尚さん。」と音羽に告げると「心得ております」と音羽。
一方 赤塚梓東京都知事は、東京海浜病院の循環器外科医・高輪千晶医師と会っていた。
「まさか、赤塚さんがあの人をMERのチーフに抜擢するなんて思いませんでした。」と高輪医師。
「迷惑だったかしら?」と話す赤塚都知事に「大迷惑です。」と高輪医師。
「大丈夫なんですか?あの事件のことバレたらまずいんじゃ?」
「それでも……、喜多見くんの力が必要なの。TOKYO MERには常識を覆す医者が」
『TOKYO MER』1話 感想・まとめ
救急救命関連ドラマと言えば、国内で真っ先に頭に浮かぶのは「コード・ブルー」ではないでしょうか?
しかも「TOKYO MER」も「コード・ブルー」同様に、現場に駆けつけて治療を行うとなれば、どうしても比較してしまうところはあるし、似通ったストーリーになるのではと心配もありました。
しかし、実際に蓋を開けてみると、開始してからすぐにそんな心配は全くの杞憂であったと思い知らされることになりました。
喜多見が危険を顧みずに現場に飛び込んでいくと言うのは、事前情報で知ってはいたものの、まさかここまで危険な現場に飛び込んで救命活動をするとは思ってもみませんでしたし、こんなに手際のいい医師だとも思っていませんでした。。
しかもそんな喜多見を演じているのが、ついこの前までは暗くて無口で感情を表現するのが苦手だった苅部(byレンアイ漫画家の主人公)を演じていた鈴木亮平さんですから、あまりにもテキパキと指示を出していてちょっと驚きましたが、あっという間に喜多見に魅了されてしまいました。
第1回目の出動の時なんて、レスキュー隊の制止を振り切ってバスの中に飛び込んで行って、心肺停止の幼女を蘇生させたり、レスキューがトラックの全面部分を切断している時に、危険を顧みずドライバーの開頭手術をして、命を救ったりとこれまでの救急医と違い、まるでヒーロー戦隊とかのヒーローみたいな医師でした。
でも一方では、普通の人間らしく、危険な現場に飛び込んだのはいいけど、ガスを吸い込み中毒で気を失いそうになって、危うく命を失いそうになるなど、普通の人間の部分も持ち合わせていて、スーパーマン過ぎないところがちょうどいい感じで好感が持てますね。
ところで、今回リアタイしてて、ちょうど喜多見がガスを吸って気を失いそうになった時、突然暗い中に真っ黒で顔の見えない男が立っていたので、その場面はてっきり喜多見が見ていた過去のフラッシュバックか何かと思ったら、続いて森田望智さんや満島さん、恒松祐里さんが出て来たので、「あっ、全裸監督2か!」となんとか気付くことができました。
NetflixのCM、ややこし過ぎる(笑)
***
話をドラマに戻して、この「TOKYO MER」のメインとも思われる、喜多見が次々と瀕死の患者を治療していくシーンなどは、救急救命がしっかりとスピーディーに描かれている上、喜多見自身も冷静に次々と治療をこなしていくところなどを見ていて、映像や脚本、そしてそれぞれの俳優陣の役作りなど、本当にしっかりと作り込まれているなと感じさせられました。
もちろんそれだけではなく、日曜劇場らしく2人の女性政治家の対立や、喜多見の隠された秘密や仲里依紗さん演じる高輪千晶との関係など、まだまだ謎な部分が多くあり、次回以降も期待させられます。
今回は特に、第1話目ということで、喜多見と千住隊長や音羽尚、そして弦巻比奈との対立シーンが多く見られましたが、きっとこの先一人ずつ、やがて喜多見にデレて行くんでしょうね( *︾▽︾)
何話で誰がこの先デレていくのかも見どころの一つかもしれません。
ともかく第1話を見て、スゴく面白かったので、次回以降も非常に楽しみです。
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