画像引用：日曜劇場『TOKYO MER～走る救急救命室～』｜TBSテレビ
基本情報
都知事の命で新設された「TOKYO MER」。「MER」とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称で、チームの使命は、最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両（ERカー）で、危険な事故・災害・事件の現場に駆け付け、いち早く救命処置を施すこと。一人も死者を出さないことが、彼らに課されたミッション。
主人公の喜多見は驚異的な救命技術を持つスーパー救命救急医。強い信念を持ち、どんな危険な現場でも瀕死の患者の基に飛び込んでいくと言うのだ。
『TOKYO MER』登場人物・キャスト
喜多見幸太 … 鈴木亮平
音羽尚 … 賀来賢人
弦巻比奈 … 中条あやみ
蔵前夏梅 … 菜々緒
冬木治朗 … 小手伸也
徳丸元一 … 佐野勇斗
ホワン・ラン・ミン … フォンチー
赤塚梓 … 石田ゆり子
千住幹生 … 要潤
駒場卓 … 橋本さとし
清川標 … 工藤美桜
目黒大知 … 猪塚健太
白金眞理子 … 渡辺真紀子
久我山秋晴 … 鶴見辰吾
高輪千晶 … 仲里依紗
深沢陽斗 … 佐藤寛太
喜多見涼香 … 佐藤栞里
登場人物の詳細についてはこちらから。
3話ゲスト
渋谷日葵 / 加藤柚凪
渋谷香織の幼い娘。Ⅰ型糖尿病を患っている。銃を持った男が立てこもっている飲食店内に取り残されていた。
渋谷香織 / 森脇英理子
立てこもり犯、品川樹の元妻。品川から酷いDV被害に遭い、離婚し飲食店で働いていた。品川に刺され深い傷を負っている。
品川樹 / 川島潤哉
飲食店内に、銃を持って立てこもっている男。元妻の香織と娘の日葵と無理心中をしようと飲食店にやってきた。
新井将兵 / 山田純大
SITの隊長。医師の喜多見が現場でトリアージをしている姿を見て、危険だと出て行くように促す。
中野 / 濱正悟
SIT隊員。喜多見が現場に入り、医療活動をしようとするため、入るなと制止する。
蔵前桃花 / 北平妃璃愛
蔵前夏梅の娘。
『TOKYO MER』3話あらすじ・ネタバレ
その日の朝、看護師の蔵前夏梅は娘の桃花を保育園へと送る。
「今日はお仕事、夕方に終わるから、ママがお迎え来るからね。」と桃花と約束する。
その時奈津美は、他の保護者から、医療従事者の娘・桃花を休ませて欲しいという声が上がっていると、保育士から聞かされるのだ。
本部でその話を聞き、いまだに医療従事者ということで差別を受けることに憤りを感じるTOKYO MERのチームメンバーたちだった。
人質立てこもり事件発生、そして最初のオペ
その時 都庁危機管理対策室から、立てこもり事件が発生たという連絡が入る。
店にいた客や従業員数名が刃物で切られ、TOKYO MERの出動が要請された。
現場のSIT隊員・中野は、犯人が武器を持って立てこもっているため、TOKYO MERチームの立ち入りを禁じ、待機を命じるが、喜多見は制止を振り切って中に入りケガ人のトリアージを始める。
SIT隊長の新井が喜多見に近づき止めようとするが、一人の意識のない30台女性の容体を見ていた喜多見は、出血性ショックを起こしているため、ERカーまで運び出し緊急オペをしようとする。
その時立てこもり犯の品川が、その女性を渡せと、喜多見に向かって発砲してきた。
犯人が発砲してくる中、ERカーまで女性を運び出した喜多見は緊急手術を成功させ、やがてその女性・渋谷香織の意識が戻ったのだ。
幼い少女が死の危機に
SIT隊長の新井が聴取をすると、犯人は香織の元夫・品川樹だという。
品川は突然店に現れ香織に一緒に死のうと言い、従業員たちを刺したと話すのだ。
続けて香織は、現場にはⅠ型糖尿病の娘・日葵がいるという。
日葵は、インスリンを打った状態で食事をせずに取り残されているため、
このままだと低血糖発作の危険性がありさらには命の危険もある。
その頃立てこもり犯の品川は、自分の娘でもある日葵がグッタリしているため、持っていたアーモンドチョコレートを食べさせるが、日葵はそのまま意識を失ってしまった。
喜多見は品川に、日葵の容体が深刻なため注射を持っていくと訴えるが、品川は女性看護師1人だったら許すと話す。
その時、警察幹部たちが新井隊長に「万が一のことがあれば警察のメンツは丸潰れだ、女性警察官を看護師に変装させて行かせろ」という。
医療従事者でなければ無理だと喜多見は主張するが、警察幹部はその意見を一蹴してしまう。
その時 都知事の赤塚が割り込み、責任はすべて自分が取るからと喜多見の意見に従うようにと依頼する。
夏梅が犯人の元へ
それでも警察幹部は耳を貸さず「大体、誰が行くっていうんです？」と吐き捨てると、夏梅が名乗り出る。
SIT隊長の新井は夏梅に希望を託し、見えない位置にマイクを取り付け、救出のチャンスになった時は1回、命の危機が迫った場合は2回マイクを叩くように告げ、品川の元へ向かわせた。
店内に入った夏梅は、日葵にブドウ糖注射をするが、日葵の容体は一向に改善しない。
日葵の身体を見ると、あちこちに発疹が出ていた。
夏梅は品川に、何か食べさせたかと尋ねると、手持ちのチョコレートを食べさせたという。
夏梅がパッケージを確認すると、日葵がアレルギーを持つアーモンドが含まれていた。
日葵はアナフィラキシーショックを起こしていたのだ。
続けて品川は、別の看護師にアドレナリンを持ってこさせるように夏梅を人質に脅す。
今度は「私が行く」とミンが名乗り出るが、SIT隊長の新井は「ダメだ、今度は別のプランでいく」と告げる。
SITの救出作戦
隊長の新井は品川の元妻・香織のスマホから品川に電話を掛ける。
香織からの電話だと思い、品川が電話に出ると、新井が香織に代わって告げると言い話し始める。
「日葵ちゃんを助けるために必要なエピペンが、香織さんの部屋の引き出しに入っているそうだ」
「それを使って、日葵ちゃんを助けて欲しい」
品川は夏梅を椅子に結束バンドで縛り付け、部屋にエピペンを探しに行く。
その隙に、夏梅はチャンスを知らせるため、拘束してあるイスごと身体を倒し、救出のチャンスとなった時に鳴らせと言われていた、マイクを1回ぶつけて合図を出す。
その時、SITのC班が突入し、日葵と夏梅の救出を開始するが、その時エピペンを探していた品川が部屋のテレビのスイッチにぶつかり、テレビが点いた。
テレビでは、人質事件を生中継していて、SITが突入したことをアナウンサーが知らせる。
慌てて店内に戻った品川は、ちょうど店から逃げ出して、道の真ん中に出た夏梅とSIT隊員の中野に向けて発砲する。
SIT隊員の命の危機
その銃弾が中野の肩付近を貫通し、夏梅が容体を見ると、左鎖骨下動脈損傷の疑いが濃厚で、生存の猶予は30分程度しかないと喜多見たちに向け叫ぶ。
興奮している品川は、発砲を続け夏梅に戻ってくるように叫び、戻って来なければぶち殺すと怒鳴る。
中野を見殺しにできない夏梅は、やむを得ず戻ることに。
夏梅が店に戻ると、品川も腹部を撃たれていた。
「臓器を損傷してるかも」と告げる夏梅に品川は黙ってろと怒鳴るのだった。
その頃ERカー内では、日葵の治療が始まっていた。
しかし、日葵の気管支は収縮し、サチュレーションがどんどん低下していく。
喜多見は日葵に挿管するが、中々換気できず、さらにサチュレーションが下がり、血圧も下がっていく。
このままでは心停止となる恐れがある中、喜多見はアドレナリンを希釈し直接気管内に投与する。
すると気管支の収縮が緩和され、換気ができるようになり、サチュレーションも上がって来たのだった。
一方犯人の品川は、夏梅を人質に、元妻の香織と日葵を10分以内に連れて来なければ、夏梅を殺すと脅迫する。
その様子はテレビを通じ、夏梅の娘・桃花が通う保育園でも放送されており、桃花はテレビを見ようとする。
見ない方がいいと桃花を連れ出そうとする保育士に、桃花は見せてといってテレビの前に立ち、険しい表情で事件の様子を見ているのだった。
日葵を助けた喜多見が「急いで次の救助をしないと」と告げると、隊長の新井は「人質の彼女は必ず自分たちが助け出す」と告げる。
「いえ、中野さんです。夏梅さんが残された時間はあと30分と言ってました。あと15分もない」
SIT隊員 中野救出作戦
その時、ようやく無線がつながった中野は自分より夏梅を助けろと訴える。
「あなたの帰りを待っている人たちのことを考えてください」
「諦めないで、必ず助けますから。」
その後、喜多見とSITは協力し、SITの盾を防御壁としてERカーで中野に近付き車内の手術室に運び込む。
銃声が鳴り響く中、中野の手術は進むが、出血源が2か所あり、もう1か所が見つからない。
そこで、サテンスキーで大動脈を遮断し、一時的に出血源周辺の血流を遮断することで、視界を確保し出血源を見つけ出し、止血を完了させたのだ。
SIT、2度目の突入
その時夏梅のマイクから、命の危険が迫る時の合図・マイクを2回たたく音がした。
SIT隊長は各班に突入を命じ、店内に突入していく。
やがて被疑者の品川を確保し、夏梅を無事に保護したのだ。
夏梅がマイクを2回たたいたのは、自分の命の危機ではなく、内臓を損傷している品川の命の危機が迫っていたためだった。
ゼロ
その後、負傷者の搬送を全て終えたのち、清川は告げる。
「軽症者12名、重傷者3名、死者は……」
「ゼロです。」
「お疲れさま」と駒場に声をかけ、都庁危機管理対策室から出た赤塚都知事は立ち止まりつぶやく。
「はあ…、ああ…、今回はヤバかった…。」
敬礼
救出されたが、夏梅は品川に顔を殴られ傷になっていた。
「痛みます？」とミンに尋ねられたため、夏梅は返事を返す。
「娘にバレないように、あとで化粧でごまかしとく。」
「あっ、ちょっとごめん。娘のお迎え、急がないと」
帰ろうとする夏梅に、音羽がSITの方を見るように声を掛ける。
すると新井隊長の号令に従い、SIT隊員全員が夏梅に敬礼をするのだ。
「応えてあげたらどうですか？」
そう喜多見に声を掛けられた夏梅はSIT隊員に敬礼を返す。
保育園へ迎えに来た夏梅に娘の桃花は文句を言う。
「おそ～い！」
「ごめんね。」
「許す。フフッ」
「帰ろっか、早く夕飯の支度しないと。」
「うん！」
桃花は自転車の後ろで夏梅に話しかける。
「また借りたよ。ママの大好きな本」
「内緒だよ。」
「絵本に憧れてMERに入ったなんて言ったら、恥ずかしいから」
桃花が手にする絵本は「ナイチンゲール」だった。
『TOKYO MER』3話感想・まとめ
今回もハラハラドキドキさせられ、そして感動させられホントに楽しめました。
そして、夏梅がMERに入ったきっかけは、絵本のナイチンゲールだという。
ナイチンゲールといえば、クリミア戦争での敵・味方の分け隔てない、負傷兵の看護をしたことが有名だということで、今回の犯人も救うという結果につなげたんでしょう。
ただ夏梅はそれが恥ずかしいって…
看護師の中にはナイチンゲールに憧れている人もたくさんいるんじゃないかなあ？
なんといっても、ナイチンゲールと言えば、世界中の医療を改革した、近代看護教育の生みの親とも言われていますし、彼女の功績を思えば、絵本から入ったとしても、恥ずかしくはないと思うんですけど…
＊＊＊
今回も、MERチームの危険をものともしない精神で、喜多見や夏梅の見事な働きにより、人質を解放することに成功し、全てのケガ人を死亡させることもなく、しかも犯人の命まで救うなんて、そしてなんだかんだ言っても音羽も協力して危機を乗り越えていくなんて、今回もスーパーヒーローのような活躍を見せました。
しかし、そんな活躍をチームにさせるためとはいえ、今回は物語を盛り上げようと、色々とご都合主義な部分が見られましたね。
細かいところで言えば、規制バリケードの警備が甘すぎて誰でも入れそうだし。
そのせいで、喜多見に簡単に現場に入られちゃうし…
またSITがSITなのかSATなのかよくわからない行動やチーム編成だし、機動隊みたいな人たちまでいたし、警察組織を大きく描くため？よく分からない構成になっているような。
それに最初品川が1人で外に出て来た時に、あんだけ大勢のSITや警察官がいるんだったら、あの時点で制圧できたような気がするんだけど、閃光弾だけで終わるなんて。
そして1回目の突入の時に、わざわざ目立つように道路の中央に逃げるのも不自然だし、いくつも班があるようなので、人質が出た時点で別班が突入して鎮圧できたんじゃないかな？
さらに、警察幹部たちもまた何と言うか…
冒頭で久我山が警察はメンツ云々言っていたけど、幹部連中の話を聞いている限り、メンツ云々というより、ただの無能にしか見えないんだけど。
まあこのドラマは刑事ドラマじゃなく医療ドラマなので、SIT・SATや所属など、組織の描写はいいとしても、TOKYO MERを持ち上げるためとはいえ、警察幹部が無能すぎるのと、救出作戦が甘すぎるのはちょっとね。
それと、保育園で人質事件のテレビ映像を園児に見せるのもどうかと思うけど、まああれで夏梅の娘・桃花の強さが垣間見れて、きっと将来大物になるだろうなと思えたので、いいのかな？
それよりも、今回一番残念だったのは、久しぶりにみた桑原つぐみちゃん…じゃなく、加藤柚凪ちゃんを見れたのに、つぐみちゃんのような元気な役じゃなく、病弱でずっと元気がなく、天真爛漫な笑顔が見れなかったことですね。
でも結局なんだかんだ言っても面白かったから、色々な細かいことはどうでも良くなっちゃうんですよね。
＊＊＊
最後に、なんだかんだ言っても、今回も音羽が医療に協力的だったので、そろそろ音羽も喜多見にデレるかな？それとも最終回まで粘るのかな？
『TOKYO MER～走る救急救命室～』見逃し動画配信サービス
『TOKYO MER～走る救急救命室～』の見逃し配信はParaviでどうぞ。
配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。
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