基本情報
勝気だけど、恋には臆病な、光と色がぼんやりわかる程度の弱視の盲学校生ユキコと、喧嘩っ早いけど根は純粋なヤンキー森生は、運命の出会いをし、やがてお互いのことを理解し、惹かれ合っていくラブコメディ。
『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』1話あらすじ
盲学校高等部に通う赤座ユキコ(杉咲花)は、おっちょこちょいなカメラマンの父・誠二(岸谷五朗)と、心配性なネイリストの姉・イズミ(奈緒)との3人暮らし。
色と光がぼんやりわかる程度の弱視のユキコは、その日、いつものように白杖をついて学校へと急いでいた。しかし、朝からツイていないこと続きで時間は遅刻寸前。そんな日に限って、点字ブロックの上で話し込む男たちに遭遇してしまう。
何やら物騒な会話を交わす男たちに、どいて欲しいと頼むユキコだが、相手は地元でも有名な札付きのワル『黒ヒョウのモリ』ことヤンキーの黒川森生(杉野遥亮)と、その仲間・花男(戸塚純貴)と草介(堀夏喜)だった……!
そんな中、白杖を掴まれて、反射的に蹴り上げたユキコの足が、偶然にも森生の股間にヒットしてしまう!
悶え苦しむ森生を心配し、よく見ようと覗き込むユキコ。だが、その瞬間、ユキコの顔の近さに驚いた森生は、恥ずかしさから思わずフリーズ!森生の中で“何か”が始まる!
その日以来、なぜかユキコの通学路で待ち伏せするようになった森生。
謎のアプローチに戸惑うユキコを、盲学校のクラスメイトの空(田辺桃子)と青野あおの(細田佳央太)は「一目惚れだ」と冷やかすが……。
一方、花男と草介の前には、森生のライバル・獅子王(鈴木伸之)が現れる。森生との因縁の喧嘩対決に決着をつけようと宣戦布告する獅子王。しかし、いつもは喧嘩っ早いはずの森生は、その話を聞いても心ここに在らずで……。
森生の異変に気付いた行きつけの喫茶店店主・茜(ファーストサマーウイカ)は、「それが、『恋』だよ」と森生に告げる。
その日の夕方、森生は下校するユキコを再び待ち伏せて……。
純粋すぎるヤンキー・森生と、ある理由で恋に臆病になっているユキコ。全く違う世界に生きてきた2人が出会った時、想像もしていなかったラブストーリーが始まる!
引用:https://www.ntv.co.jp/yangaru/story/01.html
『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』1話ネタバレ
学校帰りのユキコを待ち伏せていた森生は、声を掛ける。
「怖っ!待ち伏せがキモい」と話すユキコ。
「会いたかったんで。ユキコさんに」と森生。
森生の気持ちはユキコに届かず
「なぜ、私に会いたいと?」
と尋ねるユキコに、森生は「恋…、かも」と告げるが
ユキコは「ふざけたこと言うな。」と帰ってしまった。
その日の夜、ユキコに友達の空から恋愛に関するメッセージが届く。
《トライしてみなきゃ分からないが口癖の空ちゃんは》
《なんにでも積極的で、恋愛にもガンガン向かっていく》
《でも私は…。》と思う。
ユキコは、森生が言っていた「恋…、かも」という言葉を思い出し
「チッ…。からかいやがって。」とつぶやく。
その頃森生は、スマホで「真面目に 気持ち 伝える」と検索して、なにか方法が見つかったようだ。
その翌朝、ユキコを待ち伏せしていた森生は、登校中のユキコに声を掛け、
ユキコに、今の自分の気持ちを手紙に書いて来たと分厚い封筒を差し出す。
森生は、書いてたら伝えたいことがありすぎて便箋20枚びっしりになったと言う。
そんな森生の言葉を聞いたユキコは「便箋にびっしり?字をいっぱい?」と口にする。
その時、こんな小さい字でびっしり書いても、ユキコが読めないということに
気付いた森生は「ホント、すいませんでした。出直してきます」と謝り
学校へ向かうユキコを見送るのだった。
その後森生は、スマホでユキコの目の見え方を調べ、その視野に驚き
コンビニでメロンパンを見つけ、顔を近付け喜んでいた姿を思い出していた。
ユキコの白杖が折れるピンチ
その日ユキコが学校を終え、白杖で安全確認しながら点字ブロックを歩いていると
不法に停めてあった自転車の後輪に白杖をひっかけてしまい、折れてしまった。
そこに森生が現れ、白杖が折れているのに気づき、買いに行こうとする。
「えっ?コンビニとかスーパーじゃ、売ってないけど」と話すユキコに
「えっ?じゃあ、どこで買えますか?文房具屋?靴屋?メガネ屋か?」と尋ねる森生
「大丈夫、家に帰れば予備あるから」とユキコが口にすると、
森生はユキコをおぶって家まで送るという。
「断る。ガキじゃあるまいし、恥ずかしい」とユキコが言うと、森生はガッカリする。
声から様子を感じ取ったユキコは、姉が働く店まで誘導してくれるようにと告げる。
「はい。何をすればいいっすか?」と尋ねる森生の腕をつかむユキコ。
森生は驚き「いや…、ユキコさん、意外と積極的だなって。」とテレると
ユキコはあくまで誘導だから、案内してくれる人の肘や肩を持つと説明する。
恐る恐る誘導する森生に連れられ、姉・イズミが勤めている店へ到着した。
姉の森生に対する偏見
ユキコに紹介されイズミに挨拶した森生は、書き直した手紙を渡し、帰って行った。
姉のイズミは「なんでヤンキーと…。ユキコ、あの人顔に傷もあったよ。」
「怖いじゃん。もう付き合わない方がいいよ。」と告げる。
「でも、あいつは悪いヤツじゃないよ。」とユキコは答えるのだった。
翌朝も森生はユキコのことを待っていた。
ユキコは森生の手紙を読んでいなかったが「お供させてください」とユキコを送っていく。
公演の近くまで行くと、マリーゴールドの匂いがするとユキコが言う。
ユキコは公園の奥でたくさん咲くけど、最近は全然行っていないと口にする。
ユキコは これ以上来られると、学校のみんなに見られるからと森生と別れ、一人で登校する。
その時森生の目には、公園の奥へと続く道の点字ブロックの上に、違法駐車をしている
たくさんの自転車を目にし「これじゃ行けないよな」とつぶやくのだった。
世間の森生に対する偏見
放課後雨が降って来たため、友人の空とBBバーガーで
お茶していると、姉のイズミが迎えに来てくれた。
2人が公園の近くを通ると、野次馬が集まっていて、ヤンキーが
自転車を盗んで自転車の持ち主が殴られたという声が聞こえて来た。
イズミが現場に目をやると、警察に森生が事情を聞かれている姿が見えたため、ユキコに
「いくらユキコには優しくたって、自転車盗んだり」
「人、殴るような人が、悪いヤツじゃないって言える?」
「私はユキコにそんな人とかかわって欲しくない」
と伝える。
すると、ユキコに気付いた森生は2人に近付いてきて何かを話そうとするが
ユキコは「何やってんだよ」と失望したように森生を突き放して、家に帰って行った。
警察に連れて行かれた森生は、昔から素行が悪く警察に目をつけられているため
警察は全く森生の言い分を聞かずに、自転車盗んで売り飛ばそうとしたのか?と責め立てる。
その夜、家に帰ったユキコは、森生が書いて渡してくれた手紙をゴミ箱に捨てる。
その後、ようやく森生たちは警察から釈放されたのだった。
森生の喧嘩騒動の事実
その翌朝ユキコが学校へ行く途中、森生はユキコを待っていなかった。
その日の放課後、ユキコが学校を出ると、森生の友人・緑川花男が声をかけて来た。
ユキコが「何か?」と尋ねると、森生のことで話があるという。
「私には関係ないんで。」とその場から去ろうとするユキコに緑川は言う。
「森生は悪くねえんだよ。俺のせいなんだ。」
「どういうこと?」
緑川によると、昨日違法駐輪している自転車を森生と3人で片付けていると
1人の男が、自転車泥棒だろと因縁をつけてきて緑川に殴りかかって来た。
それを森生たちが止めようとしていたところ、警察がやってきたという。
幸いなことに目撃者がいて、向こうから殴って来たと証言してくれたため
全員おとがめなしで帰ってくることができたというのだった。
森生が、ユキコが1人で公園へ行けるようにと、点字ブロック上に、たくさん
違法駐輪してある自転車を片付けるため、緑川と桃井に手伝いを頼んで、
別な場所にある駐輪場まで運んでいた時に起きた出来事だったというのだ。
《私のため?何でそこまで…》と思うユキコ。
ユキコは森生が自分のために手紙を書いてくれたことや、読めない自分のため
新たに手紙を書き直してくれたことを思い出し、部屋へ戻り捨てた手紙を探す。
ゴミ箱から見つけ出した手紙を読もうと、ルーペを取り出し封を切ると
そこには、ルーペを使う必要のないくらい大きな文字で
「恋です!」と書いてあった。
ユキコはその手紙を見て
「バカじゃないの?字、デカ過ぎだし。」とほほ笑む。
森生に謝るユキコ
ユキコは慌てて家を飛び出し、いつも森生がユキコを待ち伏せしていた場所へ行く。
道行く人に、ユキコは人をさがしていると声をかけるが、誰も知らないという。
探し疲れて、ベンチに腰を掛けると隣に一人の男性が座る。
ユキコはその男性に声をかける。
「すいません、人を探してまして。」
「二十歳ぐらいの男の人で、黒川っていうんですけど。」
「すごく背が高くて、顔に傷があって。」
「あっ、でも全然怖くないんです。」
「ただ…、ものすご~く不器用で、口下手なだけで…。」
「うん…。ホントは全然悪いヤツじゃないんです。」
「そんな感じの人、近くにいませんか?」
そんなユキコの思いを聞いた、隣に座っていた森生は嬉しさに泣き出す。
森生の泣き声を聞いたユキコは「もしかして、黒川?」と尋ねる。
「はい」と答える森生に「いるなら言え!」とユキコ。
「すいません。でも、なんで?」
「謝りたかった…。昨日のこと。」
ユキコはそう言うと、森生に誘導してもらい、奥の公園まで連れてきてもらった。
「花男って人から聞いた。黒川は何も悪いコトなんかしてないし」
「自転車どかそうとしてたんだって。」
「私が1人でも来られるようにって、考えてくれたんだよね。」
「なのに…、疑ったりして、ごめん。」
身を引こうとする森生
そんなユキコに森生は、ユキコが謝ることじゃないし、
もう自分なんかとかかわらない方がいいと告げる。
自分は顔色を読むとかできないから、森生は口下手なのかもしれないけど
面倒くさいかもだけど、ちゃんと口にしてほしいとユキコは告げる。
「俺と、ユキコさんじゃ、住む世界が違うじゃないっすか」
森生がそう話すと、自分の障害のことだと感じるユキコ。
「俺は、ガキの頃から反抗ばっかしてて、親にも見捨てられて」
「高校も、すぐにクビになって…」
「学歴もねえ、顔に傷のあるヤンキーなんか、どこも雇ってくんねえし」
「警察にも何回も世話になって。」
「それで今でも、誰にも信じてもらえなくて。俺、そういうヤツなんです」
「それと、私とはもう関わらない方がいいっていうのは…」
「何か関係あるの?」
「だって、ユキコさんは、普通の世界で生きてるじゃないっすか」
「普通?私が?」
「ユキコさんは、ちゃんと学校行って、勉強して」
「店の人とも、ちゃんとコミュニケーション取れてるし」
「家族ともちゃんとやってて、俺みたいなバカに対しても」
「ビシっと言いたいこと言えて…。めちゃくちゃカッコいいっす。」
「私が…。普通…。」
「だから、俺なんかとは…。」
「黒川は変なヤツだな」
ラストネタバレ
ユキコは花の匂いを嗅ぎ「良い匂い。」「あ~気持ちいい~!」と大声を出す。
続けて森生にも「気持ちいい~!」と大声を出させる。
《私には見えないこの世界は、私が思ってるより、優しいのかも知れない》
《でも、それは、もしかして…、この変なヤツと一緒にいるとなのか?》
《その答えはまだ分からないけど》
「ユキコさん、あの…、手紙って呼んでくれました?」と森生。
「黒川、お前やっぱ変なヤツだな。」
「あっ、えっ!「変」になってました?」
「クッソ…。下が「心」なのか「又」みてぇなやつなのか迷ったんすよ」
「「変です」って書いてたんですよね?」
と、自分がユキコに出した手紙の漢字が間違えていたと思う森生。
ユキコはそんな森生を見て笑顔になる。
「書き直してきます」
「いい、もういらない」
「えっ、何でですか?」
「いらない」
そんな2人の姿を、森生のライバル「金沢獅子王」が見ていたのだった。
『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』1話感想
タイトルから、ちょっとだけ「ヤンキー君とメガネちゃん」を思い出しちゃいました。
あれからもう11年も経つんですね… (⊙﹏⊙)
さてこのドラマですが、原作未読なのでなにも情報のない
まっさらの状態で見ましたが、とても面白かったし感動しました。
そして今回も杉咲花さんの演技は安定して素晴らしかったですね。
もちろん、杉野さんをはじめとする他の演者さんもみんな素晴らしかったです。
視聴した印象でいうと、森生はどちらかというと現役ヤンキーというよりも、
更生しかけている元ヤン色が強く、残念ながら周りの色眼鏡が彼の更生を許して
いないという印象を受けました。
そんな彼だからこそ、視覚障碍のあるユキコを色眼鏡なしで人として見て、
普通の人だと言えたところに、森生の本当の人の好さが現れていたと思います。
また、障碍のない一般人ほど、障碍者のためのさまざまな工夫に気付かず、
ドラマのように、点字ブロックに自転車を放置したりなどしてしまいがちに
なるというのも良くありそうなことなんだろうなと思われるので、今後点字
ブロックだけではなく、あらゆる設備にも目を配りたいなと思える内容でもありました。
今回、作中で「視覚はずば抜けて主張が強い」という説明をしていましたが、
ユキコの姉・イズミもまた森生の見た目という視覚情報により、ヤンキー
だからユキコに近付かない方がいいと言っていました。
作中で紹介のあった食べ物だけではなく、こういったところにも視覚の主張があるんですね。
まあでも、これまでの森生の生き方によるところも大きいと思うので、その偏見を
なくしたいと思うようになったら、これまで偏見を持つに至った期間と同じくらい
時間をかけ、偏見をなくしていく努力をする必要もあるんでしょうね?
ただ、そういうエピソードも含め、視覚に頼らないユキコだからこそ、森生の本当の姿が見えたのかも…
***
まあ上記のような内容だけではなく、ちゃんとラブコメ部分もふんだんに盛り込まれていて、
特にユキコと森生のやり取りはホントに面白かったです。
また森生のあの不器用そうな感じが本当にいい感じに出ていて、
この先の2人の関係がどうなっていくのか、本当に楽しみです。
『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』登場人物・キャスト・ゲスト
赤座ユキコ … 杉咲 花
黒川森生 … 杉野遥亮
赤座イズミ … 奈緒
赤座誠二 … 岸谷五朗
紫村 空 … 田辺桃子
青野陽太 … 細田佳央太
橙野ハチ子 … 生見愛瑠
橙野 茜 … ファーストサマーウイカ
金沢獅子王 … 鈴木伸之
緑川花男 … 戸塚純貴
桃井草介 … 堀 夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)
茶尾店長 … 古川雄大
解説コーナーの案内人 … 濱田祐太郎
『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』の見逃し配信
『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』の見逃し配信はHuluでどうぞ。

配信内容、話数などの詳細はサイトにてご確認ください。
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